第29回東京国際映画祭(だい29かいとうきょうこくさいえいがさい)は、2016年10月25日(火)から11月3日(木・祝)の10日間に開催された東京国際映画祭。
概要
第29回東京国際映画祭は、2016年4月15日から7月8日の間にコンペティション部門の作品エントリーを受け付けた[2]。応募総数は1502本だった[3]。
5月12日、アニメーション特集として『映画監督 細田守の世界』が、Japan Now部門内で『監督特集 岩井俊二』が行われることが発表される[4]。
8月23日、オープニング作品に『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』、クロージング作品に『聖の青春』が決定したことが発表された[5][6]。
クラシック部門では『歌舞伎座スペシャルナイト』の開催も発表された[6]。
新部門として3歳から小学生を対象にした『TIFFチルドレン』、中高生を主人公や主題にした作品を集める『TIFFティーンズ』の設立が発表され、10月31日に東京国際フォーラムでアニメソングのイベント『TIFFアニ!!』の開催も発表された[6]。
9月21日には、インドネシア映画の特集として「国際交流基金アジアセンターpresents『CROSSCUT ASIA #03 カラフル! インドネシア』」が発表された[7]。
9月26日にラインナップ発表会が行われ、全ラインナップとコンペティション部門の審査員が発表された[8]。
コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの未来部門は石坂健治。
上映作品
コンペティション部門
アジアの未来
日本映画スプラッシュ
日本映画スプラッシュ・場外乱闘編
以下の3作品は、コンペティション外作品として上演。
特別招待作品
日本の主要映画興行会社で映画館上映が決まった映画作品を上映。
特別上映
ワールド・フォーカス
CROSSCUT ASIA
国際交流基金アジアセンター presents 「CROSSCUT ASIA #03 カラフル! インドネシア」
上映題 (劇場公開題・DVD題)
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英語題 (原題)
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監督
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製作国
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備考
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Cado Cado 〜研修医のトホホ日記 |
Cado Cado: Doctor 101 (Catatan Dodol Calon Dokter) |
イファ・イスファンシャー |
インドネシア |
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Emma' マザー |
Emma' (Mother) (Athirah) |
リリ・リザ |
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三人姉妹 |
Three Sassy Sisters (Ini Kisah Tiga Dara) |
ニア・ディナタ |
1956年公開のインドネシア映画のリブート版。
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フィクション。 |
Fiction. (Fiksi.) |
モーリー・スリヤ |
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珈琲哲學-恋と人生の味わい方-(仮題) |
(Filosofi Kopi) |
アンガ・ドゥイマス・サソンコ |
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ディアナを見つめて |
Following Diana (Sendiri Diana Sendiri) |
カミラ・アンディニ |
2作併映。
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舟の上、だれかの妻、だれかの夫 |
Someone's Wife in the Boat of Someone's Husband |
エドウィン
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ラブリー・マン |
Lovely Man |
テディ・スリアアトマジャ |
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タクシードライバー日誌 |
Something in the Way |
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アバウト・ア・ウーマン |
About A Woman |
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外出禁止令のあとで |
After the Curfew ( Lewat Djam Malam) |
ウスマル・イスマイル |
ディスカバー亜州電影としてデジタル・リストア版での上映。
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Japan Now
監督特集 岩井俊二
日本映画クラシックス
ユース
歌舞伎座スペシャルナイト
アニメーション特集「映画監督 細田守の世界」
野外上映 Cinema Arena
六本木ヒルズアリーナにて無料上映。
共催/提携企画
「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015」作品上映
みなと上映会
第13回文化庁映画週間
日本語題
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英語題
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監督
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製作国
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備考
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氷の花火 山口小夜子
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Frozen Fireworks〜The legendary Japanese model Sayoko Yamaguchi〜
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松本貴子
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日本
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文化記録映画大賞作品 招待制での上映
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さとにきたらええやん
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Welcome to SATO
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重江良樹
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文化記録映画優秀賞作品 招待制での上映
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ふたりの桃源郷
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To End Our Days On The Mountain
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佐々木聰
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文化記録映画優秀賞作品 招待制での上映
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日本映画監督協会新人賞 受賞作品上映
WOWOW映画工房 連動企画
「WOWOW映画工房×ジャパンプレミア feat. スター・ウォーズ in 東京国際映画祭」のタイトルで、「スター・ウォーズ」に関連した日本劇場未公開作品のオールナイト上映と、WOWOW映画工房に出演している斎藤工、板谷由夏、中井圭のトークショーが行われる。
その他
- 第6回日本学生映画祭
- アニメーション特別企画 TIFFアニ!!
- MPA/DHUフィルムワークショップ
- ウルトラマンシリーズ放送開始50年 特別企画:脚本家 金城哲夫
受賞結果
- コンペティション
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- 東京グランプリ/ 東京都知事賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』(監督:クリス・クラウス)[10]
- 審査員特別賞: 『サーミ・ブラッド』(監督:アマンダ・ケンネル)[10]
- 最優秀監督賞: ハナ・ユシッチ(『私に構わないで』)[10]
- 最優秀女優賞: レーネ=セシリア・スパルロク(『サーミ・ブラッド』)[10]
- 最優秀男優賞: パオロ・バレステロス(『ダイ・ビューティフル』)[10]
- 最優秀芸術貢献賞:『ミスター・ノー・プロブレム』(監督:メイ・フォン)[10]
- 観客賞:『ダイ・ビューティフル』(監督:ジュン・ロブレス・ラナ)[10]
- WOWOW賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』(監督:クリス・クラウス)[10]
- アジアの未来
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- 最優秀アジア映画賞:『バードショット』(監督:ミカイル・レッド)[10]
- 国際交流基金アジアセンター特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ(『ブルカの中の口紅』)[10]
- 日本映画スプラッシュ
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- 日本映画スプラッシュ作品賞:『プールサイドマン』(監督:渡辺紘文)[10]
- “SAMURAI(サムライ)”賞
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- “ARIGATŌ(ありがとう)”賞
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- APNアワード 2016
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審査員
コンペティション
イメージキャラクター
脚注
外部リンク