竹下 守夫(たけした もりお、1932年5月18日 - 2019年10月2日)は、日本の法学者。専門は民事手続法。学位は、法学博士(東京大学・1963年)(学位論文「訴訟契約の研究」)。一橋大学名誉教授。日本学士院会員。位階は正四位。勲等は瑞宝重光章。
立教大学法学部教授、一橋大学法学部教授、一橋大学法学部学部長、駿河台大学法学部教授、阿部・井窪・片山法律事務所顧問、駿河台大学学長(第4代)、学校法人駿河台大学総長(第2代)などを歴任。弁護士。
概要
1932年5月18日生まれ。民事手続法学者・弁護士である。立教大学法学部の教授を経て、一橋大学法学部の学部長、駿河台大学を設置・運営する学校法人の総長などを歴任し、日本学士院会員に選任された[1]。また、日本民事訴訟法学会理事長、法務省特別顧問、法務省法制審議会会長、内閣法制局参与、法務省検察官適格審査会会長などを兼任した[2]。一橋大学から名誉教授の称号を贈られている。2019年10月2日に死去。
来歴
生い立ち
東京府荏原郡(後の東京府東京市蒲田区、現東京都大田区)生まれ。
法学者として
立教大学法学部教授等を経て、一橋大学法学部教授、駿河台大学教授・第4代学長 及び 学校法人駿河台大学第2代総長を歴任。
指導学生に、上原敏夫(一橋大学名誉教授)、春日偉知郎(元慶応義塾大学教授)、野村秀敏(元横浜国立大学教授)[3]、我妻学(東京都立大学教授)[4]、
川嶋四郎(同志社大学教授)、佐野裕志(専修大学教授)等がいる[5]。女性初の日本弁護士連合会会長を務めた渕上玲子なども竹下ゼミ出身[6]。
カンボジア法整備支援民事訴訟法作業部会の部会長を務め、委員を務めた上原敏夫一橋大学教授、池田辰夫大阪大学教授、春日偉知郎筑波大学教授、大村雅彦中央大教授、松下淳一東京大学教授、三木浩一慶應義塾大学教授、柳田幸三横浜地方裁判所判事、山本和彦一橋大学教授、坂本三郎法務省民事局付検事らとともに、カンボジア王国民事訴訟草案を策定した。2002年カンボジア王国友好勲章(オフィシエ級)受章[7]。
1984年から1988年まで日本学術会議民事法学連絡委員。1990年から1992年まで日本民事訴訟法学会理事長。1993年アレクサンダー・フォン・フンボルト財団研究賞受賞。2009年飯能市から表彰。2010年瑞宝重光章受章[8]。
2019年10月2日、肺炎のため死去[9]。87歳没。叙正四位[10]。
略歴
主要著書
単著
- 『担保権と民事執行・倒産手続』(有斐閣、1990年)
- 『民事執行における実体法と手続法』(有斐閣、1990年)
- 『民事執行法の論点』(有斐閣、1985年)
- 『不動産執行法の研究』(有斐閣、1977年)
共著
共編著
- 『講義民事訴訟法』(吉村徳重、谷口安平)(青林書院、2001年)
- 『講座新民事訴訟法 I』(今井功)(弘文堂、1998年)
- 『注解民事保全法(上)(下)』(藤田耕三)(有斐閣、1996年、1998年)
- 『民事保全法』(藤田耕三)(有斐閣、1997年)
- 『民事執行・民事保全法』(新堂幸司)(有斐閣、1995年)
- 『裁判実務大系 3 改訂版』(藤田耕三)(青林書院、1994年)
- 『注釈民事訴訟法 3』(伊藤眞)(有斐閣、1993年)
- 『民事手続法学の革新(上)(中)(下)』(中野貞一郎、新堂幸司、鈴木正裕、青山善充、伊藤眞、高橋宏志)(1991年)
- 『国際倒産法』(商事法務、1991年)
- 『基本判例から見た民事執行法』(新堂幸司)(有斐閣、1983年)
- 『破産・和議法の基礎 新版』(宮脇幸彦)(青林書院、1982年)
- 『民事訴訟法を学ぶ 第2版』(谷口安平)(有斐閣、1981年)
- 『民事執行法を学ぶ』(新堂幸司)(有斐閣、1981年)
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 先代
- 山崎春之
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- 学校法人駿河台大学総長
- 第2代:2007年 - 2010年
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- 次代
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