田中 俊介(たなか しゅんすけ、1990年1月28日[1] - )は、日本の俳優。男性グループBOYS AND MENの元メンバーである。
愛知県出身[1]。シス・カンパニー所属。大学在学中にモデルの仕事をはじめてセントラルジャパンに所属。2010年にBOYS AND MENの初期メンバーとなって、グループの運営事務所であるフォーチュンエンターテイメントへ移籍。BOYS AND MENの派生ユニットのYanKee5、NO IDEAのメンバーであった。2019年にBOYS AND MENを脱退して、2020年にシス・カンパニーに所属。主演作品に、映画『ダブルミンツ』、『デッドエンドの思い出』などがある。
略歴
愛知県小牧市生まれ[2]。3人兄妹の次兄であり[3]、実家はカフェを営む[4][5]。幼少期はプロ野球選手に憧れて、小学3年生から高校まで野球を続けた[6][7]。大学へ進んで心理学を専攻していたが[8]、野球をやめた後の目標を持てずに、自身曰く「チャラチャラした」学生として過ごしていた。街頭でのスカウトをきっかけに名古屋でモデルの仕事を始めて、それとは別に通っていた美容室のPR動画に出演することになり、その際にモデル事務所を紹介されて所属した[6][10]。そこで演技のレッスンを受ける[11]。名古屋のモデル事務所セントラルジャパンに所属していたが[12]、BOYS AND MEN加入後にフォーチュンエンターテイメントへ移籍をしている。同じくセントラルジャパンに所属していた平松賢人によれば、BOYS AND MENが発足する前にそのプロデューサーである谷口誠治が事務所に来てプロジェクトへの参加を呼びかけたといい[13]、谷口に感銘を受けた田中も呼びかけに応じて、2010年4月に開催されたBOYS AND MENの前身プロジェクト『IKEMEN☆NAGOYA』の第1回公開オーディションに参加した。これを通じて平松のほか当時同じ事務所であった清水天規・平野紫耀・沖津壮太郎、ほか土田拓海や佐伯優斗らとともに、BOYS AND MENの初期メンバーとなった。第1弾公演『ストレートドライブ!』において、谷口の指名により小林豊とのダブル主演に抜擢される。これをきっかけに俳優志望を打ち出すようになった[16]。
2014年に『金とくドラマ「喜劇 娘が嫁ぐ日」』、2015年に『全力離婚相談』で単独でテレビドラマに出演。2017年、中村明日美子原作によるボーイズラブ漫画の実写映画『ダブルミンツ』で初めて主演を務めた[16][注 1]。レギュラー番組『映画MANIA』出演をきっかけに名古屋のミニシアター・シネマスコーレと関係を築き、『ダブルミンツ』での田中の演技を評価した白石晃士の監督による短編映画『恋のクレイジーロード』が2018年に制作・公開された[18][19][20][注 2]。これをきっかけにインディーズ系の映画に多く出演するようになる[21]。2019年に、同じくシネマスコーレの制作による、吉本ばななの原作、スヨン(少女時代)とのダブル主演による日韓合作映画『デッドエンドの思い出』が公開された[22][23]。シネマスコーレの協力を受けて、ミニシアターで自身の出演作品を上映する『田中俊介映画祭』を開催するなど、休止以前から注力していたミニシアターに携わる活動を続けた[11][19][23]。2020年4月よりシス・カンパニーに所属となった[1][24]。
人物
身長は175cm、血液型はB型[3]。特技は野球、趣味は映画観賞[1]。幼少期に憧れていた野球選手は荒木雅博[3]。子供の頃に『ジュマンジ』を見たことをきっかけに映画好きになったが、俳優志望でありながらあまり映画を見てこなかったとことを省みて、俳優としての活動が増え始めた頃に多くの映画を見る習慣をつけた[18][25]。監督ではデヴィッド・フィンチャーやクエンティン・タランティーノの作品を好む[3]。
BOYS AND MENでのメンバーカラーは銀色[26]。キャッチフレーズは「白銀のギャップ野郎」。愛称は「しゅんくん」[26][27]。田中と同じく初期メンバーである平松賢人や土田拓海は、田中の印象を「最初から目立っていた」・「この人はすごく上に行きそうだなって思った」などと語っている。谷口誠治の田中の第一印象は「チャラ男、いわゆる“若者”で、いちばん嫌いなタイプ」・「いきがっている田舎のヤンキーかよ」といった良いものではなかったが、面接で話をしたことで印象が変わり、旗揚げ公演の主演に起用したと明かしている。グループ内では兄貴分というポジションであり[29][30]、水野勝がリーダーになる以前からグループのまとめ役を買って出ていた[31][32]。田中は本来の自分はいわゆる体育会系の性分であるが、『ホワイト☆タイツ』で演じた役がクールなキャラクターであったため、そこから田中自身も「クール」というイメージに寄せられていった、と分析している[10]。
出演
テレビドラマ
映画
配信ドラマ
舞台
バラエティ、情報番組
ラジオドラマ
その他
作品
電子書籍
- 写真集『NO LIMIT: TANAKA』(2015年、中京テレビ放送)[81]
- CanCam デジタルフォトブック『田中俊介 COLOR-02 “SILVER”』(2018年、小学館)[82]
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク