『向田理髪店』(むこうだりはつてん)は奥田英朗による日本の短編小説連作集およびその表題作、またそれを原作とした2022年の日本映画。北海道の寂れた炭鉱町である苫沢町[1](映画では福岡県の筑沢町[2])を舞台に、理髪店を営む向田康彦とその息子の葛藤を軸に、過疎化・少子高齢化・介護・結婚難などの地方が抱える社会問題を軽妙なタッチでユーモラスに描いている[3]。
以下の6編が収録されている。
- 向田理髪店(初出『小説宝石』2013年4月号)
- 祭りのあと(初出『小説宝石』2013年11月号)
- 中国からの花嫁(初出『小説宝石』2014年7月号)
- 小さなスナック(初出『小説宝石』2015年2月号)
- 赤い雪(初出『小説宝石』2015年10月号)
- 逃亡者(初出『小説宝石』2016年2月号)
ストーリー
出版
- 単行本(ソフトカバー)[4]
- 奥田英朗『向田理髪店』光文社、2016年4月19日、253頁。ISBN 978-4334910891。
- 文庫本[1]
- 奥田英朗『向田理髪店』光文社〈光文社文庫〉、2018年12月7日、295頁。ISBN 978-4334777630。
映画化
森岡利行脚本・監督、高橋克実主演で映画化。2022年10月7日、福岡・熊本で先行公開[7]。その他地域は同年10月14日公開[7]。
舞台となる寂れた炭鉱町は、原作では北海道の苫沢町であるのに対し、映画では福岡県の筑沢町となっている[2]。
キャスト
製作
撮影は福岡県大牟田市を中心に行われ、ロケは2021年12月1日に始まり、同月11日にクランクアップした[11]。撮影に際し、大牟田市内で2021年1月まで理容店を営んでいた94歳の理容師、谷口昭が主演の高橋克実と妻役の富田靖子に技術指導を行った[11]。
2022年7月21日に予告編が公開された[2][12]。
出典
外部リンク