港湾空港技術研究所(こうわんくうこうぎじゅつけんきゅうじょ、英語表記:Port and Airport Research Institute)は、国土交通省所管の国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所を構成する研究所である。港湾及び空港の整備等に関する調査、研究及び技術の開発を行っている。
概要
所在
所在地は神奈川県横須賀市長瀬3-1-1。もとは海軍(横須賀鎮守府)、海上自衛隊(横須賀地方隊)の用地であり、旧海軍対潜学校、海上自衛隊艦艇装備研究所を経て現在に至る。
主要事業
- 以下の事項についての基礎的な調査、研究及び技術の開発
- 港湾の整備、利用及び保全に関すること。
- 航路の整備及び保全に関すること。
- 港湾内の公有水面の埋立て及び干拓に関すること。
- 港湾内の海岸の整備、利用及び保全に関すること。
- 飛行場の整備及び保全に関すること。
研究組織
6つの研究領域で研究を行っている。
- 海洋研究領域
- 海洋水理研究領域
- 地盤研究領域
- 構造研究領域
- インフラDX研究領域
- 海洋環境制御システム研究領域
また5つのセンターを有する。
- 国際沿岸防災センター
- ライフサイクルマネジメント支援センター
- 海洋インフラ・洋上風力技術センター
- 港湾空港生産性向上技術センター
- 港湾空港イノベーション推進センター
沿革
主な研究施設
- デュアルフェースサーペント水槽
- 大規模水理模型実験水槽
- 大型実験水路
- 35m二次元水路
- 海底流動実験水槽
- 環境インテリジェント水槽
- 油回収実海域再現水槽
- 海底探査水槽
- 水中作業環境再現水槽(水中ロボット水槽)
- 長期暴露試験施設
大規模波動地盤総合水路
津波の実験施設である。
水路の大きさは、長さ184m、幅3.5m、深さ12mで、深さ4mの砂地盤層を持っている。
世界最大の3.5mの波を起こすことができる。ほぼ実規模の実験を行うことができるため、地盤の動きや構造破壊を再現することが可能である。
一般公開
年に1回、夏に一般公開が行われ、1,000人以上の来場者がある。施設の見学の他に、下記のような体験ができるため、家族連れが多い。
一般公開とは別に10名から30名程度の団体に対する施設見学を行っている。
- 巨大津波を体感しよう
- 水中TVカメラロボット操縦体験
ジャンボジェット機のタイヤを見よう
- コンクリートを作ろう
- フライトシミュレーターで学ぼう
出典
外部リンク