海門区(かいもん-く)は中華人民共和国江蘇省南通市に位置する市轄区。
地理
平地で海抜2.5から5.2メートル。亜熱帯湿潤気候に属する。年平均気温は15度℃、日照時間は2250時間、無霜期は230日前後。
歴史
唐代以降、長江河口に中洲が形成されるようになり、五代十国時代の958年(顕徳5年)には面積の拡大した中洲地帯に後周が海門県を設置した。明代になると長江の堆積により県治が東洲より徐澗に移転、海門県は廃止となり通州に統合、旧海門県域は静海郷が設置された。清代になると長江北岸に新たな加奈洲が出現、1768年(乾隆33年)には江蘇省直隷庁とされた。
中華民国が成立すると州庁が廃止となり、1912年(民国元年)に海門県が設置される。中華人民共和国が成立すると海門県は蘇北政区南通区(1953年に江蘇省に移管、1955年に南通専区、1971年に南通地区、1983年に南通市と改称)の管轄とされた。1994年6月、県級市に改編された。2020年7月、市轄区に改編され現在に至る。
行政区画
下部に3街道、9鎮を管轄する。また別に省級の経済開発区が1箇所設置されている。
- 街道:海門街道、三廠街道、浜江街道
- 鎮:常楽鎮、悦来鎮、四甲鎮、余東鎮、正余鎮、海永鎮、包場鎮、臨江鎮、三星鎮
- 省級経済開発区:海門経済技術開発区
交通
方言
呉語に属する「啓海話」と「通東話」が行われている。
教育
外部リンク