森本駅

森本駅
駅舎東口(2020年3月1日撮影)
もりもと
Morimoto
東金沢 (2.8 km)
(6.1 km) 津幡
地図
所在地 石川県金沢市弥勒町ロ61-2
北緯36度36分44.1秒 東経136度41分22.6秒 / 北緯36.612250度 東経136.689611度 / 36.612250; 136.689611 (森本駅)座標: 北緯36度36分44.1秒 東経136度41分22.6秒 / 北緯36.612250度 東経136.689611度 / 36.612250; 136.689611 (森本駅)
所属事業者 IRいしかわ鉄道
所属路線 IRいしかわ鉄道線
JR七尾線直通含む)
キロ程 51.8 km(大聖寺起点)
金沢から5.4 km
米原から182.0 km
電報略号 モモ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,663人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1911年明治44年)11月1日[2][3]
備考 無人駅[4](自動券売機 有)
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森本駅(もりもとえき)は、石川県金沢市弥勒町(みろくまち)にある、IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線である。

2015年3月14日の北陸新幹線開業による経営移管までは、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅であった。

IRいしかわ鉄道線の列車のほか、西日本旅客鉄道(JR西日本)津幡駅から同線に乗り入れる七尾線の列車も停車する。

歴史

JR西日本時代の森本駅(2008年)

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線[3][17]のホームを有する地上駅[2]橋上駅舎を持つ[3]。各ホームにはバリアフリー対策としてエレベーターが設置されている[18]

無人駅。2024年3月15日まではJR西日本金沢メンテックが業務を受託する業務委託駅[19]で、みどりの窓口が設置されていた[20]。JR北陸本線時代は金沢駅の被管理駅であった。

1階にはJRバスの待合室が設置されている[3]。待合室の横にはテナントが入れるようになっていたが、設置当初から入居する業者などはなく、現在はJRバスの乗務員休憩室となっている。

東側(山側)には北陸新幹線の高架が並行している[2]

のりば

のりば 路線 方向 行先
1 IRいしかわ鉄道線 上り 金沢福井方面
2・3 下り 高岡富山方面
JR七尾線直通 - 羽咋七尾方面
  • 列車運転指令上では、1番のりばが「上り本線」、2番のりばが「中線」、3番のりばが「下り本線」とされており、通常の発着には1番のりばと3番のりばが使われる[2]
  • 列車接近掲示器から流れるメロディーは、すべてののりばが「アニーローリー」(新音源タイプ)である。

北陸新幹線建設による移転工事

北陸本線金沢駅 - 森本駅間は北陸新幹線建設に支障することとなり、それに伴う線路移設や駅舎改築などが行われている。

北陸新幹線開業以前は、当駅以西は貨物線と旅客線の複々線(南側より、上り貨物線、上り旅客線、下り旅客線、下り貨物線)となっており、当駅の直江津寄りで合流して複線となっていた[7]。旅客ホームは駅舎に面して単式ホーム1面1線(1番のりば、上り本線/上り貨物線)と上下旅客線の間に島式ホーム1面2線(2・3番のりば)が設置されており、3番のりばの北側には下り貨物線、下り1番線、下り2番線が設置されていた[7]

2001年には森本駅自由通路新設のために留置線の撤去や貨物線のルート変更、ホームの改築が行われた[7]。2002年10月20日から21日にかけて金沢駅 - 当駅間の線路切り替えが行われ、旅客線は貨物線に統合、複々線から複線に変更された[7]。2003年には工事の進捗に伴い2番のりばは上下待避線として整備された。これは、東金沢駅移転による待避機能の移転によるものである[6]


利用状況

2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員1,663人である[21]

「石川県統計書」と「金沢市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1996年 1,822
1997年 1,860
1998年 1,836
1999年 1,703
2000年 1,641
2001年 1,565
2002年 1,577
2003年 1,603
2004年 1,582
2005年 1,599
2006年 1,594
2007年 1,595
2008年 1,618
2009年 1,521
2010年 1,566
2011年 1,563
2012年 1,576
2013年 1,643
2014年 [備考 1]1,468
2015年 1,628
2016年 1,637
2017年 1,662
2018年 1,699
2019年 1,663
備考
  1. ^ 2014年度は2015年3月13日までの計347日間を集計したデータ。

駅周辺

金沢市中心部より国道359号(城北大通り)が伸びているが、駅より金沢寄りに位置する柳橋・法光寺地区を境に、小売りや飲食店のチェーン店や路線バスの本数などが急激に減る。そのため、それらの地区に比べると駅周辺は閑散としている。

2009年、駅前(ミサキストアー跡地)に大衆演劇場「金沢おぐら座」が開場した。閑散とした森本が再びにぎわいを取り戻しつつある。

乗降客は主に金沢への通勤・買い物客や近隣の北陵高校への通学生が中心となっている。駅前よりJRバスや北鉄金沢バスが運行しているが、鉄道との接続は一切図られていない。

バス路線

駅東広場に西日本JRバスの「森本駅」バス停と北鉄金沢バスの「森本駅前」バス停が設置されている。なお加越能バスの砺波 - 金沢線は2016年9月30日をもって廃止された。

隣の駅

IRいしかわ鉄道
IRいしかわ鉄道線・JR七尾線(JR七尾線は金沢駅 - 津幡駅間IRいしかわ鉄道線)
東金沢駅金沢貨物ターミナル駅) - 森本駅 - 津幡駅
※金沢貨物ターミナル駅は日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅である。

脚注

  1. ^ a b 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、25頁。 
  2. ^ a b c d e f 川島 2010, p. 48.
  3. ^ a b c d e f 朝日 2012, p. 20.
  4. ^ a b c “東金沢、森本駅を無人化 IRいしかわ、24年春 戸惑う利用客「まちづくりの中心なのに」”. 北國新聞 (北國新聞社). (2022年8月27日). オリジナルの2022年8月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220827000321/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/836289 2022年8月27日閲覧。 
  5. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、137頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ a b 『建設技術』通巻17号、p.45
  7. ^ a b c d e 『建設技術』通巻17号、p.48
  8. ^ IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道、521系中心に運行開始! 新デザインも”. マイナビニュース (2015年3月15日). 2021年9月23日閲覧。
  9. ^ “山形にフル規格新幹線を 並行在来線(5) 北陸新幹線(下)”. 山形新聞. (2017年4月4日). オリジナルの2019年9月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190901142642/https://www.yamagata-np.jp/feature/full_shinkansen/kj_2017040400085.php 2021年9月23日閲覧。 
  10. ^ “IRいしかわ初の赤字 20年度見通し コロナで利用者減”. 北國新聞. (2021年3月2日). オリジナルの2021年3月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210316133851/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/344891 2021年9月23日閲覧。 
  11. ^ 北陸線(大聖寺駅~金沢駅間)IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡駅~新高岡駅間)4月15日ICOCAサービスご利用開始~石川と富山がICOCAでつながる~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190525201350/http://www.ishikawa-railway.jp/info/pdf/201701312.pdf2020年2月1日閲覧 
  12. ^ 交通ICカード「ICOCA」の利用範囲拡大等について』(PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190525201350/http://ainokaze.co.jp/wp-content/uploads/2017/01/52ec997ad191bbbcc65a6d2c092765d6.pdf2020年2月1日閲覧 
  13. ^ 富山に続き石川も「ICOCA」エリアに 4月15日、3社相互利用開始”. 乗りものニュース (2017年2月1日). 2021年9月23日閲覧。
  14. ^ 金沢でイコカ利用可能に 石川、富山の19駅”. 産経フォト (2017年4月15日). 2021年9月23日閲覧。
  15. ^ “地域のにぎわい創出を 金沢・森本駅東広場完成式”. 北國新聞. (2021年3月22日). オリジナルの2021年3月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210322005504/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/362709 2021年3月22日閲覧。 
  16. ^ “森本駅に地元産材ベンチ 金沢市、木材利用促進 21日披露”. 北國新聞. (2021年3月19日). オリジナルの2021年3月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210321123518/https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/360112 2021年3月21日閲覧。 
  17. ^ 川島 2010, p. 15.
  18. ^ 森本駅|IRいしかわ鉄道株式会社”. www.ishikawa-railway.jp. 2024年7月9日閲覧。
  19. ^ 営業エリア”. 株式会社JR西日本金沢メンテック. 2022年2月26日閲覧。
  20. ^ 北陸新幹線並行在来線、第3セクター鉄道開業後"みどりの窓口"12駅で終了に”. マイナビニュース (2015年2月26日). 2021年9月23日閲覧。
  21. ^ 令和元年石川県統計書” (PDF). 石川県. p. 104 (2021年3月). 2021年4月12日閲覧。
  22. ^ 金沢周辺”. 西日本JRバス. 2022年8月12日閲覧。
  23. ^ 停留所時刻検索”. 北陸鉄道. 2022年8月12日閲覧。
  24. ^ 停留所時刻検索”. 北陸鉄道. 2022年8月12日閲覧。

参考文献

  • 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5 
  • 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。 
  • 石井基(JR西日本金沢工事所)他5名「北陸新幹線建設に伴う金沢・森本間他支障移転工事」『建設技術』第17巻、西日本旅客鉄道建設工事部、2004年、45 - 52頁。 

関連項目

外部リンク