山内 俊吉(やまうち としよし、1899年5月1日 - 2001年10月17日) は、日本の材料科学者。東京工業大学名誉教授。東京工業大学出身者として初となる同大学長や、科学技術庁無機材質研究所所長、窯業協会会長、日本セラミックス協会名誉会長などを務めた。藍綬褒章受章。
人物・経歴
鹿児島県国分市生まれ。1924年東京高等工業学校(現東京工業大学)附属工業教員養成所卒業。福岡県立中学校教諭を経て、1930年九州帝国大学工学部採鉱学科卒業。同年東京工業大学講師[1][2]。1939年東京工業大学工学博士[3]。1941年東京工業大学教授[2]。
1945年から1948年まで窯業協会会長[4]。1947年東京工業大学窯業研究所長[5]。1948年大学設置委員会臨時委員[6]。1949年から1950年まで窯業協会会長[4]。1955年航空技術審議会専門委員[7]。1958年から1962年まで東京工業大学出身者としては初となる同大学学長を務めた[8][9]。1958年から1975年まで日本学術振興会先進セラミックス第124委員会委員長[10]。
1963年藍綬褒章受章[11]。同年文化功労者選考審査会委員、文化勲章受章者選考委員[12]。1964年から1966年まで窯業協会会長[4]。1966年初代科学技術庁無機材質研究所(現物質・材料研究機構)所長就任[13]。日本セラミックス協会名誉会長[14]、原子力委員会専門委員[15]、旭化学工業奨励会理事なども歴任[16]。
1969年勲二等旭日重光章受章[17]。1972年鮎川武雄、伊奈長三郎、田所芳秋、森本貫一らとともに日本セラミックス協会名誉会員の称号を受けた[18]。2001年老衰のため死去。享年102。増上寺光摂殿で葬儀・告別式が行われた[19]。同年正四位[20]。1周忌にあたる2002年には東京工業大学ディジタル多目的ホールで偲ぶ会が開催された[8]。
著書
脚注
- 先代
- 新設
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- 日本学術振興会先進セラミックス第124委員会委員長
- 1958年 - 1975年
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- 次代
- 田賀井秀夫
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東京科学大学学長(東京工業大学長:第5代:1958年 - 1962年) |
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前身諸学校・大学長 |
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- 初代 中村幸之助 1929-1942
- 第2代 八木秀次 1942-1944
- 事務取扱 渡辺孫一郎 1944
- 第3代 和田小六 1944-1952
- 事務取扱 山本勇 1952
- 第4代 内田俊一 1952-1958
- 第5代 山内俊吉 1958-1962
- 第6代 大山義年 1962-1966
- 第7代 實吉純一 1966-1968
- 事務取扱/第8代 斯波忠夫 1968/1968-1969
- 事務取扱/第9代 加藤六美 1969/1969-1973
- 第10代 川上正光 1973-1977
- 第11代 齋藤進六 1977-1981
- 第12代 松田武彦 1981-1985
- 第13代 田中郁三 1985-1989
- 第14代 末松安晴 1989-1993
- 第15代 木村孟 1993-1997
- 第16代 内藤喜之 1997-2001
- 第17代 相澤益男 2001-2007
- 第18代 伊賀健一 2007-2012
- 第19代 三島良直 2012-2018
- 第20代 益一哉 2018-2024
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