大原 ますみ(おおはら ますみ、本名:蝦原 理代子()、1942年11月17日 - )は、東京都出身の女優である。元宝塚歌劇団雪組・星組主演娘役スターである。
公称身長161cm。宝塚歌劇団時代の愛称はエビちゃん。宝塚歌劇団に入団したときの芸名は八方 まつみであった。
来歴・人物
1964年、宝塚歌劇団に入団する。入団時の成績は58人中2位(娘役だと首席)[1]。雪組公演『花のふるさと物語[1]』で初舞台を踏む。
50期生。同期に女優の鳳蘭(元星組主演男役)、同じく女優の汀夏子(元雪組主演男役)、朝みち子(1986年 - 1990年に月組組長)、元政治家でタレントの但馬久美(1983年 - 1986年に花組組長)、竹生沙由里(元花組主演娘役)らがいる。
1965年3月20日[1]に雪組配属。
1966年9月29日、芸名を「八方まつみ」から「大原ますみ」に変更[2]。
1967年、『紫式部』で初ヒロイン。NHKの『新日本紀行』で新人娘役として放映される。
1968年、雪組主演娘役を務める。
1970年、星組に組替えし、同組主演娘役を務める。1974年まで鳳蘭、安奈淳とともにゴールデントリオ[3]と言われた。同年、『ジプシー伯爵』に出演。
1971年、『星の牧場』、『いのちある限り』、『ノバ・ボサ・ノバ』、『我が愛は山の彼方に』(万姫 役)に出演。
1972年、『さすらいの青春』(ソルベーグ 役)、『花の若武者』に出演。
1973年、『ラ・ラ・ファンタシーク』に出演し、同年、花組特別出演で『この恋は雲の涯まで』に甲にしきの相手役として出演。
1974年、東京宝塚劇場公演『虞美人』(虞美人 役)を最後に6月30日付[1]で宝塚を退団。
1985年、勉強のためニューヨーク滞在。その後、一人芝居三部作『ビラは降る』で文化庁芸術祭賞受賞。
2005年、『ヤンレツル三部作』で日本およびチェコ(プラハ他5カ所)で公演し成功をおさめる。
出演作品
宝塚歌劇団時代の舞台
- 『花のふるさと物語』(雪組)(1964年3月27日 - 5月5日、宝塚大劇場)※初舞台
- 『春風とバイオリン』(雪組)(1966年4月28日 - 5月31日、宝塚大劇場) - 新人公演:ロッテ(本役:安芸ひろみ)
- 『紫式部』(雪組)(1966年10月1日 - 10月27日、宝塚大劇場)※初ヒロイン
- 『忘れじの歌』(雪組)(1967年3月2日 - 3月23日、宝塚大劇場) - スーザン/メルバ(加茂さくらとのダブルキャスト)
- 『トリスタンとイゾルデ』(雪組)(1968年6月29日 - 7月29日、宝塚大劇場) - 新人公演:イゾルデ(本役:加茂さくら)
- 『一寸法師』『タカラヅカ'68』(雪組)(1968年12月3日 - 12月26日、宝塚大劇場)
- 『ハムレット』(雪組)(1969年2月1日 - 2月27日、宝塚大劇場) - オフィーリア 役
- 『回転木馬』(雪組)(1969年5月31日 - 7月3日、宝塚大劇場) - ジュリー・ジョーダン 役
- 『能登の恋歌』『ラブ・パレード』(雪組)(1969年10月2日 - 10月29日、宝塚大劇場)※交通事故による怪我で休演し、摩耶明美が代役で出演。その後、最後の一週間だけ出演した。
- 『タカラヅカEXPO'70』第1部「四季の踊り絵巻」・第2部「ハロー!タカラヅカ」(雪組)(1970年3月14日 - 4月14日、宝塚大劇場)
- 『春ふたたび』『フォリー・タカラジェンヌ』(雪組)(1970年5月28日 - 7月1日、宝塚大劇場)
- 『僕は君』『ザ・ビッグ・ワン』(星組)(1970年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
- 『ジプシー伯爵』『恋人たち』(星組)(1970年12月2日 - 12月20日、宝塚大劇場)
- 『星の牧場』『オー!ビューティフル』(星組)(1971年1月30日 - 2月25日、宝塚大劇場)
- 『いのちある限り』『ノバ・ボサ・ノバ』(星組)(1971年5月29日 - 6月29日、宝塚大劇場)
- 『我が愛は山の彼方に』『マイ・ブロードウェイ』(星組)(1971年8月27日 - 9月28日、宝塚大劇場) - 万姫 役(『我が愛は山の彼方に』)
- 『いつの日か逢わん』(星組)(1972年1月1日 - 1月27日、宝塚大劇場)※途中休演のため、沢かをりが代役を務めた。
- 『さすらいの青春』(星組)(1972年7月1日 - 7月27日、宝塚大劇場) - ソルベーグ 役
- 『花の若武者 -弁慶と牛若-』(星組)(1972年11月2日 - 11月30日、宝塚大劇場)
- 『ミルテの花 -クララ シューマンの恋-』、『シャイニング・ナウ!』(全組合同)(1972年12月2日 - 12月12日、宝塚大劇場)
- 『花かげろう』『ラ・ラ・ファンタシーク -あなたに宝石を-』(星組)(1973年3月24日 - 4月25日、宝塚大劇場)
- 『この恋は雲の涯まで』(花組)(1973年7月28日 - 8月28日、宝塚大劇場) - 静御前 役
- 『この恋は雲の涯まで』(星組)(1973年8月29日 - 9月27日、宝塚大劇場) - 静御前 役
- 『ゴールデン・サウンド』(星組)(1973年12月5日 - 12月23日、宝塚大劇場)
- 『虞美人』(星、花組)(1974年3月23日 - 4月25日、宝塚大劇場) - 虞美人 役 ※退団公演
宝塚歌劇団退団後の舞台
- 『この子たちの夏』
- 『屋根の上のヴァイオリン弾き』(1976年 - 1978年) - チャヴァ 役
- 『シンデレラ』
- 『風と共に去りぬ』
- 『アルゴはじめての冒険』(小椋佳・作)
- 『カルメン』(地人会)
- 『Japan Night』(ラスベガス)
- 『ジョセフィン』(地人会)
- 『シェルブールの雨傘』
- 『慕情』
- 『「おふくろ」「花子」- 母二題 -』(1995年)
テレビ番組
テレビドラマ
その他のテレビ番組
- BS1スペシャル「女優たちの終わらない夏・終われない夏」(NHKBS1、2019年11月10日)
脚注
関連項目
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歴代主演男役・主演娘役・組長・副組長の'・・'は先代次代関係なし、'-'は先代次代関係あり。◎マークは現在宝塚歌劇団に在籍している演出家。 カテゴリ |
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御垣悦子(1930年退団) ・・ 初代紅千鶴(1933年退団) ・・ 櫻町公子(1944年退団) ・・ 深緑夏代(1955年退団) ・・ 乙羽信子(1950年退団。戦後春日野主演時代雪組の主演娘役) ・・ 東郷晴子(1951年ころ。 主演した公演もあったがしばらく固定しなかった) ・・ 新珠三千代(1952年ころ) ・・ 浜木綿子(1956年〜1960年の雪組公演の主演娘役は主に浜、1961年退団) ・・ 加茂さくら(1961年〜1968年) ・・ 大原ますみ(1968年9月28日?〜1970年5月8日?) ・・ 摩耶明美&高宮沙千(1970年5月9日?〜1974年3月30日?) - 高宮沙千(1974年3月31日?〜1976年4月5日?) ・・ 東千晃(1976年9月28日?〜1979年3月25日?) - 固定スター不在(1979年3月26日?〜1980年4月7日?) - 遥くらら(1980年4月8日?〜1984年7月30日) - 固定スター不在(1984年7月31日〜1985年4月30日) - 神奈美帆(1985年5月1日〜1988年11月29日) - 鮎ゆうき(1988年11月30日〜1991年12月26日) - 紫とも(1991年12月27日〜1994年3月28日) - 花總まり(1994年3月29日〜1997年12月31日) - 月影瞳(1998年1月1日〜2002年2月11日) - 紺野まひる(2002年2月12日〜2002年9月23日) - 舞風りら(2002年9月24日〜2006年12月24日) - 白羽ゆり(2006年12月25日〜2009年5月31日) - 愛原実花(2009年6月1日〜2010年9月12日) - 固定スター不在(2010年9月13日〜2011年3月23日) - 舞羽美海(2011年3月24日〜2012年12月24日) - 愛加あゆ(2012年12月25日〜2014年8月31日) - 咲妃みゆ(2014年9月1日〜2017年7月23日) - 真彩希帆(2017年7月24日〜2021年4月11日) - 朝月希和(2021年4月12日〜2022年12月25日) - 夢白あや(2022年12月26日〜)
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'・・'は基本、先代次代関係なし。'-'は先代次代関係あり。 |
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