国立きぬ川学院(こくりつきぬがわがくいん)は、栃木県さくら市に位置し、こども家庭庁が管轄する児童自立支援施設である。児童自立支援専門員養成機関を併設する。1960年(昭和35年)11月に国立女子教護院として設置し、昭和36年4月に開院する。
76,757m2(約23,000坪)の広大な敷地自然豊かな環境下で、刑事処分の対象とならない14歳未満の女子、18歳未満が入院する。
沿革
- 1961年(昭和36年)4月 - 栃木県塩谷郡氏家町に国立女子教護院として国が設置して開院する。
- 1998年(平成10年)4月 - 児童福祉法改正に伴い、国立児童自立支援施設となる。
- 2001年(平成13年)4月 - 氏家町(現在のさくら市)立氏家中学校うの花分教室を設置する。
目的
こども家庭庁組織令第24条による国立児童自立支援施設として、児童福祉法第44条に規定する不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童であって、特に専門的な指導を要するものを入所させて、その自立支援を行い、あわせて全国の児童自立支援施設における児童の自立支援の向上に寄与することを目的とする。
- 敷地76,757m2(約23,000坪)
- 建物:10,568m2
- 本館:804m2
- 研修棟:632m2
- 寮舎(6棟):2,426m2
- 自立寮:960m2
- 学習棟:633m2
- 学齢児校舎:891m2
- 治療棟:180m2
- 車庫:203m2
- 給食棟:832m2
- 体育館:892m2
- 講堂:318m2
- 職員宿舎(4棟):1,015m2
- その他:782m2
- 寮舎(小舎夫婦制)
- 指導の内容
- 生活指導
- 学習指導
- 学齢児:「さくら市立氏家中学校うの花分教室」で学校教育する。
- 年長児:年長児クラスで、基礎学力、就労の準備学習等を実施する。
- 退所間近の児童は専修科クラスで、職場体験実習等により児童の社会的自立を支援する。
- 作業指導:環境整備、草花園芸、野菜、縫裁、調理実習
入所者
入所時年齢
|
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度
|
12歳
|
2 |
3 |
5 |
5 |
3
|
13歳
|
9 |
5 |
4 |
7 |
6
|
14歳
|
13 |
13 |
14 |
10 |
6
|
15歳
|
10 |
5 |
4 |
6 |
10
|
16歳
|
2 |
3 |
5 |
4 |
3
|
17歳
|
1 |
3 |
2 |
2 |
2
|
計(人) |
37 |
32 |
34 |
34 |
30
|
(平成25年 - 29年度調査課在籍児童統計[3])
精神科診断の有無
|
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度
|
診断あり
|
12 |
15 |
20 |
23 |
22
|
診断なし
|
25 |
17 |
14 |
11 |
8
|
計
|
37 |
32 |
34 |
34 |
30
|
診断ありの割合(%)
|
32 |
47 |
59 |
67 |
73
|
(平成25年 - 29年度調査課在籍児童統計[3])
(平成25年 - 29年度調査課在籍児童統計[3])
入所理由(主なもの2つ)
|
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度
|
施設不適応
|
14 |
11 |
14 |
16 |
15
|
乱暴・暴力
|
11 |
10 |
9 |
13 |
14
|
傷害
|
6 |
5 |
4 |
1 |
1
|
家出
|
6 |
4 |
3 |
9 |
10
|
売春
|
10 |
8 |
6 |
5 |
3
|
不純異性交遊
|
6 |
6 |
6 |
7 |
6
|
窃盗
|
5 |
4 |
5 |
4 |
3
|
万引き
|
8 |
3 |
1 |
1 |
5
|
薬物
|
1 |
3 |
3 |
1 |
0
|
放火・弄火
|
1 |
1 |
3 |
2 |
1
|
深夜徘徊
|
0 |
1 |
1 |
1 |
0
|
家庭内暴力
|
0 |
1 |
1 |
0 |
0
|
その他
|
3 |
0 |
4 |
3 |
|
計(人) |
72 |
60 |
60 |
63 |
59
|
(平成25年~29年度調査課在籍児童統計[3])
組織
アクセス
栃木県さくら市押上288 〒329-1334
交通
ギャラリー
- 国立きぬ川学院
-
運動場
-
講堂
-
体育館
-
研修棟
-
普通寮
-
普通の玄関
-
自立寮
-
情性の碑
-
うの花分教室
-
外部リンク
脚注