八雲駅

八雲駅
駅舎(2018年6月)
やくも
Yakumo
H55 山越 (5.1 km)
(7.2 km) [* 1]山崎 H52
地図
所在地 北海道二海郡八雲町本町125番地1
北緯42度15分13.56秒 東経140度16分22.58秒 / 北緯42.2537667度 東経140.2729389度 / 42.2537667; 140.2729389座標: 北緯42度15分13.56秒 東経140度16分22.58秒 / 北緯42.2537667度 東経140.2729389度 / 42.2537667; 140.2729389
駅番号 H54
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
キロ程 81.1 km(函館起点)
電報略号 クモ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
228人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1903年明治36年)11月3日
備考
  1. ^ この間に鷲ノ巣信号場有り(当駅から3.1 km先)。
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八雲駅(やくもえき)は、北海道二海郡八雲町本町(ほんちょう)にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。駅番号H54電報略号クモ事務管理コードは▲140122[3][4]

八雲町の代表駅で、全ての定期旅客列車が停車する。また、現存する北海道内の旅客を扱う停車場としては最西端に位置する[注 1]。他に同駅は落部駅 - 黒岩駅間を管理している。

歴史

1976年の八雲駅と周囲約1.5km範囲。右下が函館方面。駅裏には青い屋根の雪印乳業八雲工場[注 2]前へ膨らんだ側線とその左の農協倉庫引込線がある。3棟の大きな赤い屋根の農協倉庫の北側の空き地に灰色の基礎が残されているが、ここに八雲鉱業所の索道原動所とホッパーがあった。かつては道路を越えて八雲飛行場内へ引き込まれていた引込線[注 3]もあった。また、長万部方面の駅北西側のカーブ付近から左方の遊楽部川岸へ向けて砂利線が分岐していた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅構造

旅客用としては2面3線のホームを有する地上駅[1]。駅舎側より、単式ホーム1面1線(1番のりば)、ホームの無い上り列車専用の側線1線(おもに貨物列車の待避用)、島式ホーム1面2線(2・3番のりば)、横取線となっている。ホーム間の移動は跨線橋で行なう[1]。3番線は列車の折り返しが可能である。

社員配置駅だが早朝と夜間は駅員不在。冬期間のみ当直勤務がある。みどりの窓口[1]話せる券売機[2]が設置されている。駅舎コンクリート平屋建てである。自動改札機は設置されていない。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 函館本線 上り 函館方面
2 下り 長万部札幌方面
3 (予備ホーム・下り貨物列車待避・上り普通列車待避線)

利用状況

乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 725.0 [16]
2017年(平成29年) 223.4 [17]
2018年(平成30年) 208.8 [18]

駅周辺

その他

現在整備新幹線として計画中の北海道新幹線における八雲町内の駅は、八雲駅ではなく別の位置に設置され、新八雲駅(仮称)となる予定である。同時に道内最西端の鉄道駅が当駅から新八雲駅に変わることになる。

隣の駅

※特急「北斗」の隣の停車駅は列車記事を参照。

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
普通
山越駅 (H55) - 八雲駅 (H54) - (鷲ノ巣信号場) - 山崎駅 (H52)

脚注

注釈

  1. ^ 旅客扱いのない停車場を含めた場合、隣接する鷲ノ巣信号場が北海道内最西端となる。
  2. ^ 改定 八雲町史 上巻 昭和59年6月発行。前身は大日本乳製品八雲工場で大正11年操業開始。その後昭和8年明治製菓に買収され、昭和16年より北海道興農公社の傘下に入り、同社の八雲工場となる。さらに昭和22年に組織変更により北海道酪農協同八雲工場となるが、GHQによる集中排除法により分離して、昭和25年1月から雪印乳業八雲工場となった。
  3. ^ a b c 改定 八雲町史 上巻 P279。旧陸軍八雲飛行場は戦後米軍により一旦破壊されたが、朝鮮戦争に対処するため米軍が飛行場を再建設した。その際に、燃料補給用として隣接民有地を買収し拡張した敷地へ専用線が敷かれた。昭和33年3月に防衛庁へ移管後はこの飛行場自体が使用されず遊休地となっていたため、引込線も撤去された。
  4. ^ 工場は大正11年に操業が開始されたが、大正12年版全国専用線一覧には記載がなく、次の昭和5年版から記載されている。作業距離約0.2km - 0.5km。
  5. ^ a b 改定 八雲町史 上巻 P781-784。鉛川の山元からの索道は延長17km。

出典

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、22頁。 
  2. ^ a b 指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2023年2月15日閲覧。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、214頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  5. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、808頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ a b c d 改定 八雲町史 下巻 昭和59年6月発行。
  7. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、110頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  8. ^ 北海道鉄道百年史 下巻、P57-58 及び巻末年表。
  9. ^ 改定 八雲町史 上巻 P756。
  10. ^ 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行。
  11. ^ 『道南鉄道100年史 遥』P98。
  12. ^ 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II、P808。
  13. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  14. ^ 11月以降のダイヤについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2013年9月20日https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130920-1.pdf2014年7月5日閲覧 
  15. ^ JR北海道グループ 2021年度決算』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年4月28日、12頁。オリジナルの2022年4月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220428073356/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20220428_KO_2021.pdf2022年4月30日閲覧 
  16. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、806頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  17. ^ 函館線 函館・長万部間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. pp. 4・5 (2019年8月2日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  18. ^ 函館線 函館・長万部間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. pp. 4・5 (2020年8月25日). 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。

関連項目

外部リンク