ロイ・ニッサニー（Roy Nissany, 1994年11月30日 - ）は、イスラエル出身のレーシングドライバー。
私生活
ニッサニーはイスラエルのテル・アヴィヴで生まれる。イスラエルとフランスの二重国籍を所有しているが、2023年現在はイスラエル国籍の下レース活動を行っている[1]。父はレーシングドライバーで、かつてF1チームのジョーダン、ミナルディなどでテストドライバーを務めた経験を持つチャノック・ニッサニー[2]。
経歴
カート
ニッサニーは6歳からカートを始める[1]。2004年、ハンガリーのG-カート・レーシング・チームから「FIA セントラル・ヨーロピアン・ゾーン・トロフィー」「ハンガリアン・カート・チャンピオンシップ」へ参戦。それぞれ総合4位で終える。2007年は、イタリアのモルシカーニ・レーシング・チームより「イタリアン・オープン・マスターズ」とロナート・デル・ガルダで開催されたウィンターカップへ出場した。翌年は、ガンドルフィ・レーシング・チームからエントリーする。
ジュニア・フォーミュラ
2010年、ニッサニーはカートからステップアップしてカーレースのキャリアを本格的にスタートさせる。この年は「フォーミュラ・リスタ・ジュニア選手権」（Formula Lista Junior）へ参戦した。最終戦モンツァではポールポジションを獲得、総合8位となる[3]。2011年は、「ADAC フォーミュラ・マスターズ（英語版）」（現在は「ADAC フォーミュラ4（英語版）」）へエントリーした。ミュッケ・モータースポーツ（英語版）から出走し、総合11位で終える[4]。2012年も再び同シリーズへ参戦して、総合9位となる[5]。第5戦レッドブル・リンク・レース1では初勝利を果たした。
2013年は、昨年度に引き続きミュッケ・モータースポーツと組み「FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権」へ参戦する。2度の8位入賞を含む合計11ポイントを獲得、総合22位となった[6]。2014年には、昨年を上回る26ポイントを獲得して総合17位でシーズンを終えた[7]。最高順位は第9戦ニュルブルクリンク・レース3で記録した6位。
2015年、テック1・レーシング（英語版）から「フォーミュラ・ルノー3.5 シリーズ」へ出場する。ベストリザルトは第5戦レッドブル・リンク・レース2の3位、総合13位となった[8]。翌2016年はロータス（Lotus）へ移籍して、ポールポジション3回、優勝3回の総合4位となった[9]。3年目のシーズンを迎えた2017年は、RP・モータースポーツ（英語版）へ移籍。優勝1回、201ポイントを獲得し総合5位で終えた[10]。
2018年、ニッサニーは「FIA フォーミュラ2選手権」へステップアップする。カンポス・ヴェクサテック・レーシング（Campos Vexatec Racing）から参戦した。第9戦スパ・フランコルシャン・レース1にて10位でチェッカーを受け初入賞する。シーズン終盤はロベルト・メリが残りのレースを出走することになり、ニッサニーはシートを失う結果となった。総合22位（1ポイント）[11]。2019年シーズンは、トレーニング中に起きた手首の負傷が原因で1年間レース活動は行わなかった[1]。
F1
2014年10月16日、リカルド・トルモ・サーキットにてザウバー・C31のテスト走行に参加[12]。これが自身初のF1マシンのドライブとなった。2019年12月には、ウィリアムズからヤス・マリーナ・サーキットで開催されたポストシーズンテストへ参加[13]。その後ウィリアムズは2020年1月15日、ニッサニーをテストドライバーとして契約したことを発表する[14]。その内容[15]はチームファクトリーでのシミュレーター作業の他、金曜フリー走行を3回経験することやルーキーテストデーへの参加が予定されている。そして、同シーズンの第6戦スペインGP[16]、第8戦イタリアGP[17]、第15戦バーレーンGP[18]の各FP1を担当し、最終戦後に行われたアブダビのポストシーズンテストに参加した。
レース戦績
略歴
フォーミュラ・リスタ・ジュニア
ADAC・フォーメル・マスターズ
FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権
フォーミュラ・ルノー3.5 シリーズ／フォーミュラV8 3.5 シリーズ／ワールド・シリーズ・フォーミュラV8 3.5
FIA フォーミュラ2選手権
フォーミュラ1
F3・アジア選手権
画像
出典
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