サン・マルティーはビシゴート時代には司教座がおかれ、カスタリョー・ダンプリアスにとってかわられる11世紀までアンプリアス地域の中心都市であった[7][8]。16世紀ごろにはかつての港は堆積物によって事実上機能しなくなっており、サン・マルティーの漁師たちの一群が、現在のラスカーラの地へ移ることにより、現行の自治体の起源となった集落が建設されることになった[7]。このころの記録には、集落は漁業と沿岸交易を生業とするアンプリアス(サン・マルティー)に属する小さな港町であったと記されている[3]。この集落は17世紀を通じて徐々に確固としたものになり、1680年にはPort de l'Escala de la vila d'Empúries自らのための教会をたてるほどにまでなった。交易税、漁業、造船、塩漬け加工食品、農産品、ワイン貿易などが増大し、仕事を求めて近隣からの人口移入が起き、これ以降街は急速に拡大していった。1766年には町(villa)となり、サン・マルティー・ダンプリアスに取って代わり自治体の中心地区(capital)となった[3]。
20世紀初頭には、芸術文化文芸協会(el Ateneo de Arte y Cultura)、青年センター(el Centro de Juventud)、いくつものサルダーナのグループ、文芸コンクールなどを擁するようになり、政治的、文化的な活動が盛んになっていった。スペイン内戦が勃発すると、イタリア軍による爆撃もあり、これらの動きは急速に衰えていった[3]。1960年代まではラスカーラの主要な経済活動は農業と漁業であったが、一大観光ブームが起きると経済は大きく転換した。零細企業は消え去り、建設業、商業、そして食品加工業(アンチョビ)が台頭していった[3]。
カタルーニャ考古学博物館(Museu d'Arqueologia de Catalunya):アンプリアスの遺跡のそばに位置し、遺跡およびそこで発見された事物について展示されており、それらのうち代表的なものはアスクレーピオスの像である[8]。
アンチョビと塩の博物館(Museu de l'Anxova i de la Sal)[13]:フランセスク・マシアー通りに位置し、テーマ別に5つの展示室で常設展示が[14]、また特別展示もおこなわれる[15]。
魚類資料センター(Centre d'Interpretació del Peix、MARAM):[16] ラスカーラ魚類資料センターでは映像とインタラクティブな機能により魚について知ることができる。漁港にほど近いところに位置し、漁師の日々の生活、漁船、はえ縄漁、囲い込み漁などの伝統漁法やちょっとした技法、魚のセリなども観察することができる。
オートバイ博物館(Museu de la moto de l'Escala):ビセンス・フルガードのコレクションで、特別なものはないが、さまざまな種類のものが収集してあり、その中には珍しいものもある。
^ abcdeAjuntament de l'Escala. “Històrial local” (カタルーニャ語). 28 de septiembre de 2010閲覧。
^Xavier Aquilué Abadías; Pere Castanyer Masoliver; Marta Santos Retolaza; Joaquim Tremoleda Trilla (2007). “Empúries precolonial” (スペイン語). Guías del Museu d'Arqueologia de Catalunya: Empúries (2ª ed.). Museu d'Arqueologia de Catalunya. ISBN84-89936-72-2
^Xavier Aquilué Abadías; Pere Castanyer Masoliver; Marta Santos Retolaza; Joaquim Tremoleda Trilla (2007). “La llegada de los foceos: la Palaiopolis” (スペイン語). Guías del Museu d'Arqueologia de Catalunya: Empúries (2ª ed.). Museu d'Arqueologia de Catalunya. p. 17-18. ISBN84-89936-72-2
^Xavier Aquilué Abadías; Pere Castanyer Masoliver; Marta Santos Retolaza; Joaquim Tremoleda Trilla (2007). “La ciudad romana de Empúries” (español). Guías del Museu d'Arqueologia de Catalunya: Empúries (2ª ed.). Museu d'Arqueologia de Catalunya. p. 69-70. ISBN84-89936-72-2
^ abcXavier Aquilué Abadías; Pere Castanyer Masoliver; Marta Santos Retolaza; Joaquim Tremoleda Trilla (2007). “Empúries moderna y el inicio de las excavaciones” (スペイン語). Guías del Museu d'Arqueologia de Catalunya: Empúries (2ª ed.). Museu d'Arqueologia de Catalunya. p. 115. ISBN84-89936-72-2
^ ab (カタルーニャ語) Catalunya: Costa Brava. Generalitat de Catalunya: Departament d'Innovació, Universitats i Empresa. (2008). p. 7