フマキラー株式会社(英: Fumakilla Limited)は、東京都千代田区に本社を置く、殺虫剤など衛生薬品の製造・販売を行う日本の日用品メーカーである。企業スローガンは「日用品質」。
1874年(明治7年)、広島県安佐郡祇園町(現・広島市安佐南区祇園)にて薬種商を創業。1890年(明治23年)、その屋号を「大下回春堂」(初代)と命名。
大下大蔵が、1920年(大正9年)に殺虫剤「強力フマキラー液」を開発し、1924年(大正13年)に「大下回春堂」(2代目)を創立。1950年(昭和25年)に株式会社に改組した後は、これを軸に殺虫剤メーカーとしての基礎を固めると共に、1963年(昭和38年)には、世界初の電気蚊取『ベープ』を発明・開発した。
なお、社名はfly(蠅)のフライの“フ”とmosquito(蚊)のマスキートの“マ”にkillerを付けたものであり、創業時の殺虫剤の商標名「強力フマキラー液」の由来となっている(後述のように、この商標名に因んで現在の社名となった)[1]。
現在は、東京都千代田区に本社を置きつつも、創業地の広島に本社機能を残すと共に、廿日市市(旧佐伯郡大野町)に工場を置き、同社の主要生産拠点となっている。また、大日本除虫菊(金鳥)、アース製薬と並んで家庭用殺虫剤のシェアを寡占し、アジア、ヨーロッパを始め、海外に同社の法人が多数存在する。
ライバル企業のアース製薬が経営統合を視野に入れて当社株の約10%を取得した影響もあり、2010年(平成22年)5月には、永年に亘って友好的なビジネスパートナーであったエステーとの資本業務提携を発表。翌月にエステーを割当先とする第三者割当による新株発行を行ったため、エステーが新たな筆頭株主(約15%)となった。また、エステーから取締役1名の派遣を受けるため、「その他の関係会社」にもなった。その後、アース製薬は経営統合を断念し、2011年(平成23年)3月16日に、保有するフマキラー株をエステーに売却。そのためエステーの持株比率は一時約25%強にまで上昇したが、同社は2013年(平成25年)12月から2014年(平成26年)1月に実施された自己株式の公開買付けに応募し、筆頭株主の座は維持しつつも持株比率を10%強に減らし、また「その他の関係会社」からも除外された[2]。
当社では、日本生活協同組合連合会向けに、「CO-OP」ブランドの殺虫剤を製造、全国の生協にて販売をおこなっている。
2015年2月21日、「虫よけバリア」などの商品が「虫を寄せ付けない」などと謳っているが根拠が不十分であるとして、景品表示法違反(優良誤認)で消費者庁から再発防止の措置命令を受けた[5]。
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