株式会社筑水キャニコム(ちくすいキャニコム、英: CHIKUSUI CANYCOM,INC.)は、国内大手の産業機械運搬車(農業機械、建設機械、林業機械等)の不整地運搬車メーカー。
ダジャレのような安直かつポップなネーミングの製品を製造・販売している。
事業所所在地
沿革
CI導入
- 1989年に、社名を筑水農機から現在の筑水キャニコムヘ変更した。キャニコム(CANYCOM)とは、「CAN CARRY ANY COMMUNICATION」をもとに考え出されたものであり、同時に「CANEYUKI COMPANY」(包行氏の会社)という意味でもある。
商品開発
営業マンにビデオを持たせ生の感想を集める
- 営業マンに要請されているのは、ユーザーの声を拾ってくることである。2000年頃から営業マン全員がビデオカメラを持ち、ユーザーに会って感想を撮ってくることが課されている。ユーザーの声のうち褒める声は割り引いて聞きつつ、商品開発のヒントとして、ビデオをもとにユーザーニーズを推察すること。最終的には、既存製品を磨き上げるために、改良点、改善点をいかに拾って次の開発に活かすかが営業に与えられた課題である。また一方、ユーザーに褒めてもらうことはつくる側のモチベーションアップにつながるので、お客さんに褒めてもらったビデオを30分くらいに編集して、開発や工場の人に見せることも行っている。
客の「ボヤキ」は、確実に購買につながるニーズ
- ボヤキには“ABC”の3ランクがある。
- 最低のCランクは、値段が高いというボヤキ。
- Bランクは、商品の改良につながるボヤキ。
- Aランクは、新商品の開発につながるボヤキ。
- 客のボヤキを「天の声」として受取る姿勢こそが、抜群の商品開発力につながる。
営業拠点
グループ会社
主要商品
- 小型運搬車
- ピンクレディー
- ヒラリー
- 北国の春・・・ぉ。みなみの春・・・ぉ。
- イグレック・コア
- カネマル
- 伝導よしみ(発電機付車両)
- 小型特殊自動車
- 林業機械
- やまびこ(林内作業車)
- 地元浮羽の森林組合の要望で開発した林内作業機「やまびこ」は、ウインチ(巻揚げ機)を利用して木材の揚げ下ろしや、資材運搬が手元で遠隔操作できる作業車。1991年9月、九州を襲った台風19号により、風倒木処理の需要が高まった。このとき「やまびこ」が大活躍し、これをきっかけに風倒木処理の現場では必需品のように普及した。全国的知名度が高い機械である。
- 草刈機機械
- 建設機械車両(不整地運搬車)
- 電動アシストカート
- トランスミッション
テレビ番組
書籍
関連書籍
参考文献
- 古川貴久「3つの世紀を駆け抜ける老舗企業(11)株式会社筑水キャニコム」『九州経済調査月報』2002年4月、31-35頁。
- ザッツ営業編集部「(株)筑水キャニコム『草刈機まさお』を生んだ真面目な会社の開発支えるソリューション営業」『ザッツ営業』2006年6月、100-103頁。
- 木村元紀「地方から大マーケットで勝負 どうせやるなら世界一(Vol.18)筑水キャニコム」『Fole みずほ総合研究所株式会社 編』2009年6月、40-43頁。
- “「客のボヤキ」こそが「天の声」である -筑水キャニコム会長 包行 均”. PRESIDENT (2015年3月10日). 2015年5月2日閲覧。
脚注
関連項目
外部リンク
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出典:会員社一覧(2023年12月6日現在) |