ニコニコ公式アニメ(ニコニコこうしきアニメ)では、動画配信サービスニコニコ動画(ニコニコ生放送を含む)で、権利者による認可のもと公式に配信されているアニメについて述べる。
なおここでは、ニコニコ動画での用語に従い、ニコニコ動画からのオンデマンドでの配信を「動画」、ニコニコ生放送からのライブストリーミングでの配信を「放送」(システム上は「生放送」だが、生番組ではないからか説明文などではもっぱら「放送」と呼ばれる)と呼ぶ。
日付は暦日を使う、つまり、24時からは翌日とみなす。ただし一部の公式資料ではテレビ放送同様に翌日0時から5時ごろまでを当日24時から29時ごろとしており、公式の日付は一定しない。
配信形態
公式配信動画
ニコニコアニメチャンネル以前
2007年8月25日~11月10日、PCサイト「超!アニメロ」内のニコニコ動画リンクページにてインターネット限定アニメ『最終試験くじら』が公式配信開始された[1]。
2007年11月22日、超!アニメロ内の特設ページ(ニコニコ動画リンクページ)にてインターネット限定アニメ『Candy☆Boy』が公式配信開始された。
このほか、ライブドアネットアニメが公式配信されていた[2]。
ニコニコアニメチャンネル(終了)
2008年4月2日「ニコニコアニメチャンネル」が開設し、アニメ関連の公式コンテンツはここから配信されるようになった。
4月19日から、ニコニコアニメチャンネル最初のコンテンツ[3](ニコニコアニメとしては2番目[4])である『ペンギン娘♥はぁと』が配信開始された。次いで『Candy boy』(『Candy☆Boy』の続編)・『おんたま!』と、3作のオリジナルアニメが配信された[5]。
全話公式配信されたテレビアニメとして最初期のものは7月23日配信開始の『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』と『ぴよこにおまかせぴょ!』である[6]。ニコニコアニメチャンネル内の、デ・ジ・キャラットとのコラボ企画「にょコにょコ動画」の一環として配信された。
10月1日には、TVアニメ史上初『あかね色に染まる坂』の第1話を10000人限定で先行配信[7]。
初期のニコニコチャンネル
2008年12月5日に、コンテンツホルダー向けで有料配信可能な配信サービスであるニコニコチャンネルが開設すると、段階的にだが、公式アニメはニコニコチャンネルから配信されるようになった。
ニコニコチャンネルは有料配信が可能だが、当初は、まずニコニコチャンネルで有料配信開始し、7~11日程度後にニコニコアニメチャンネルで無料配信開始するビジネスモデルだった[8][9]。第1話が無期限に無料なのは現在と変わらない。
2009年10月3日配信開始の『天体戦士サンレッド』第2期では、現在と同様、1週間無料配信後に有料配信するようになった。
現在のニコニコチャンネル
2010年7月からは、毎期数本~十数本の新作テレビアニメと、若干の旧作アニメ・オリジナルアニメなどが、ニコニコチャンネルからの配信されている。
新作アニメは、作品ごとに決まった曜日・時刻に、毎週1話が配信開始される。新作テレビアニメは、早ければキー局での放送終了直後、遅ければ数週間遅れで、配信開始される。地域によっては遅れネット局より早くなる。一部の作品はニコニコ生放送で先行放送される。
例外はあるが原則として、第1話は無期限に無料配信され、第2話以降は1週間(つまり、最終回以外は次回配信開始まで)無料配信、その後は無期限に有料配信される。ただしいくつかの作品では、第1話も1週間で有料になったり、第2話以降に無料期間がなく最初から有料だったりなど、さまざまなパターンがある。アース・スター エンターテイメント作品は永続的に全話無料配信されている。
旧作アニメは、毎週1話が同様の形態で配信される作品もあるが、全話同時に配信開始・第2話以降は当初より有料の作品が多い。
なんらかの理由で一部話数が配信されないこともある。『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』第10話は、大半のテレビ局同様、放送中止となった。理由は公表されていないが、東日本大震災による自主規制と思われる[10]。
多くの作品は、「アニメ・特撮」カテゴリ内の作品専用のチャンネルから配信される。ただし、本編以外の宣伝動画などが同じチャンネルだったり、シリーズ(たとえば第1期と第2期)が同じチャンネルのこともある。テレビ東京の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(7ch)、マーベラスAQL(旧マーベラスエンターテイメント)の「マーベラスAQL公式ちゃんねる まべちゃん」(625ch) などでは、1つのチャンネルから多数の作品が配信されている。
CMはまったくないか、角川書店が提供する作品ではAパートとBパートの間にのみ関連商品(BDなど)のCMが入る。竹書房作品では前もしくは後に関連商品もしくは作品自体と無関係な映像商品のCMが入る。アース・スター エンターテイメント作品では前後に関連商品(コミック アース・スターやBD)のCMが入り、動画の最後でスクリプトにより同時配信の同社他作品へ強制移動させられる。いくつかの作品では、最後にニコニコ静画で募集されたエンドカードが表示される。
いずれも、ニコニコチャンネルの配信の出典を提示するためのウォーターマークが右下に記載されている。初期では「ニコニコチャンネル」の単体表示、その後は英字表記を含めたもので表示。2019年からは「niconico」の表記となった。
2019年4月現在、放送後に集計されるアンケードで最高評価の「とても良かった」を最も獲得したのは『デュエル・マスターズ!』第25、40話の100%、最低評価の「良くなかった」を最も獲得したのは『けものフレンズ2』第12話の95.3%である。
通常動画
ごく希に、関係者の個人的なアカウントから配信される作品もある(例: 『ムダヅモ無き改革 -The LEGEND of KOIZUMI-』第1話)。これらは、ニコニコ動画側から見れば公式ではなく、一般利用者がアップロードした動画と変わりない。
ニコニコ生放送
ニコニコ生放送でライブストリーミング(「放送」と呼ばれる)されるアニメもある。これにはいくつかの形態がある。
なお、動画がチャンネルから配信されている作品でも、放送はほとんどはチャンネルからではない(例外的にチャンネルから放送される作品もある[11])。
原則として無料。
各話放送
- 上映会
- 動画配信されるアニメの一部は、その直前に先行放送される。放送終了時刻と動画配信開始時刻を一致させることが多い。番組タイトルは基本的に『「○○○○(作品タイトル)」アニメ上映会』である。
- アニメクルーズ
- 2011年4月から、先行放送されたアニメの一部は、週末(土曜・日曜)にまとめて再放送される。番組タイトルは『○曜アニメクルーズ』である。
一挙放送
動画配信と無関係に、アニメ全話(時に一部)をまとめて、あるいは数回に分けて、放送されることがある。「一挙放送」などと呼ばれ、細かく分けるといくつかの形態がある。
なお、同様の形態での放送は、アニメ以外でもテレビドラマなどでも見られる。
- ニコニコアニメスペシャル
- 2011年1月から「ニコニコアニメスペシャル」として、不定期に旧作アニメ1作全話をほぼノンストップで放送している。ただし同様の形態での放送は「ニコニコアニメスペシャル」開設以前にも若干あった。アニメ本編以外の放送(スタッフ等の出演、休憩時間など)が含まれたり、直前または直後に別番組として放送されることもある。番組タイトルは基本的に『ニコニコアニメスペシャル「○○○○(作品タイトル)」一挙放送』である。
- ニコニコアニメ劇場
- 2011年8月8日~9月1日の平日計19日、「夏休み特別企画 ニコニコアニメ劇場」として、旧作アニメ数作品が放送された。各日、数作品の数話ずつが1本の長時間番組となっており、各作品は数日で全話(一部例外あり)放送される。番組タイトルは基本的に『夏休み特別企画 ニコニコアニメ劇場~○日目~』である。
- その他
- テレビ放送途中でニコニコ動画での配信が決まり、テレビ放送済み分を一挙放送してテレビ放送との差を詰めることがある。次回からは、通常のスケジュールで動画配信される。2009年までは、放送分は放送のみ、それ以降は動画配信のみだった。しかし、2011年からは、放送分も動画配信され、動画配信分も先行生放送があるため、生放送・動画のいずれでも全話配信される。ただし、放送分の動画は第1話・最新話以外は無料期間がなく公開当初から有料となる。
配信アニメ一覧
通常配信一覧
公式動画として配信された、新作アニメと、全話無料だった旧作アニメを挙げる。
他に、第2話以降は有料配信のみの旧作アニメが多数ある。試供品的に1話のみ配信されたアニメなどもある。
- ^ * 空欄: 第1話以外、7日間無料。
- XX日: 最短でXX日無料。通常、第1話は無期限に無料で、第2話からその期間となる(話数により異なる場合は「注」欄参照)。
- ∞: 無料配信終了の予定なし。
- 有料: 第1話(一部、第1話・第2話)以外、有料配信のみ。
- 一部: 一部の話数が有料配信のみ(詳細は「注」欄参照、特記なければ第1話・有料動画以外の無料期間は7日)。
- 中止: 配信中止。
一挙放送一覧
- ^ 1番組の場合は(放送中に日付が変わっても)終了日を記さない。
- ^ 番組開始時刻から終了時刻までの時間。休憩時間などを含む。
「ニコニコアニメ劇場」などの場合は配信日数。
- ^
- スペ: ニコニコアニメスペシャル
- 劇場: ニコニコアニメ劇場
- ^ ニコニコ生放送公式番組『ラップスター咲』内オリジナルアニメ。
- ^ a b c d e 複数作品が同一番組で放送されたので各作品ごとのデータはない。
脚注
出典
外部リンク
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