グループGT1(Group GT1, グループジーティーワン)は、かつて存在した自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つである。元々はBPR GT選手権時代にGT2クラスとして設立されたカテゴリーだった。1999年で旧GT1が消滅した後、代わりにGT車両のトップカテゴリーとして設定された。国際自動車連盟(FIA)による正式な呼称は「Groupe GT1(仏語:グループ GT1)」であるが、日本国内ではあまり一般的な呼び方ではなく、「GT1クラス」もしく「FIA GT1」などと呼ぶことがほとんどである。
本項では、母体となった旧GT2についても記述する。
概要
市販スポーツカーを改造した車両がホモロゲーション(公認)の対象となる。旧GT1に比べ、改造範囲の規制が厳しいものの比較的大幅な改造が認められている。
600馬力前後のパワー、比較的強力なダウンフォース、カーボンブレーキによる制動力を持つ。1999年 - 2009年の規定ではパワーウェイトレシオだけを見るならBPR時代のGT1マシンに近い。
2010年に新規格のGT1規定を打ち出し、それまでの規格のマシンを駆除する予定だったが、新規格のマシンがフォードGT GT-1、ランボルギーニ・ムルシエラゴR-SV、ニッサンGT-R GT-1の3車種しか作られなかったため、旧規格のマシンにもアップデートキットを組ませることで対処した。現在は下記の理由により消滅したカテゴリーである。
歴史
初期(1994-1998)
1994年
プロトタイプ化へ(1999)
1999年
- 旧GT1の消滅に従い、変わってGTカーのトップカテゴリーとなる[1]。同時に最低重量が1100キログラム (kg)へと緩和された。
GTS「GT1」(2000-2009)
2005年
2006年
- マセラティMC12はこの時代において最強といえるマシンである。FIAGT選手権において、MC12を使用したVitaphoneレーシングチームが2006年から2009年にかけ、5つの連続したチームタイトルを獲得 [2]。
2010年
- GT1クラスはFIA GT1世界選手権へ移行し、並走のGT2クラスにはヨーロッパ選手権のタイトルが与えられることになった。レギュレーション変更、最低重量が増加。1,200kg 560馬力または1,250kg 600馬力の選択制となる。
2012年
レギュレーション
エンジン(排気量)
最低重量
- 1,200kg(1994~1998)|1,100kg(1999~2009)|1,200kg or 1,250kg(2010~2011)
駆動系、足回り
燃料タンク最大容量
ホモロゲーション取得車両一覧
レクサスLFAもFIA GT1に参加するためホモロゲーション取得する動きがあったが、結局折り合いが付かず、取りやめとなった[5]
FIA GT1車のリスト
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脚注
- ^ FIA GT選手権では"GT"として、ル・マンでは"GTS"としてクラス名を変更している。
- ^ “REPORT: Nissan GT-R, Maserati MC12 heading to Le Mans” (英語). Autoblog. 2019年1月6日閲覧。
- ^ “FIA GT1車両、2012年から世界選手権に参加できず”. オートスポーツweb. 2011年12月8日閲覧。
- ^ SUPER GTでも出場可能だったがあくまで特認車扱いの為除外
- ^ 2011年に向け気になるFIA GT1の噂 LFAはどうなる?"
関連項目
参考文献
外部リンク