グループGT4(グループジーティーフォー)は、自動車レースに使用する競技車両のカテゴリーの1つである。
一部の媒体でFIA-GT4と記述されることもあるが、2021年末時点ではFIA未公認なため誤りである。FIA-GT3などと書式を合わせる時は便宜上「SRO-GT4」という形が取られる。
概要
グループGT3が創設された直後の2006年に、GT3を補完する真のアマチュア選手権用規定として誕生した。翌2007年からはGT4ヨーロピアンシリーズが開催された。しかし当初はグループGT3が人気を博していたこともあってメーカーが参入することも少なく、プライベーターがマシンを開発するのが一般的な、ごくマイナーなカテゴリであった。
その後グループGT1、次いでグループGT2が崩壊し、グループGT3がプロフェッショナル化・高価格化するに従って、GT4は新たなアマチュアドライバーの受け皿として注目を集めるようになった。2010年代後半以降多数のメーカーがGT4を発売しており、スパ24時間を含むブランパンGTシリーズ(現・GTワールドチャレンジ)やニュルブルクリンク24時間、日本のスーパー耐久などにおいても導入が認められるようになってきている。
2022年現在では日本車メーカーではトヨタがGRスープラ GT4を販売しているのみであったが、2022年9月に日産がNissan Z GT4を発表、2023年より供給、2024年からNISMOベースに変更される事になった。
ちなみにGT4はFIAではなくベルギー王室自動車クラブ(RACB)が公認を行っている。
規則
低価格を実現するため、グループGT3に比べると改造できない部分が多い。BOP(バランス・オブ・パフォーマンス、性能調整)によって各車の均衡が保たれるのはGT3と同じである[1]。
ホモロゲーション取得車両一覧
脚注
関連項目