株式会社グリーンズプラネットオペレーションズは、東京都港区に本社を置き、ファーストフード事業をチェーン展開する株式会社である[1]。1967年設立[2]。株式会社グリーンズプラネットから2017年に社名変更した[3]。
代表的な店舗ブランドは、たい焼き・たこ焼き・お好み焼きを主力商品とする「一口茶屋」[4]。かつては西友(旧セゾングループ)の傘下で、西友傘下時代の旧社名は株式会社チェポであった[2]。
概要
1967年に会社設立。当初は自動販売機事業を行う会社であったが早々に撤退し、以降はファーストフード事業に専念している[2]。1976年に株式会社西友ストア(現:西友 )の資本参加を受ける[2]。
株式会社チェポは西友傘下から離脱後、1996年に吉野家ホールディングス傘下の100%子会社[5]となる[2]。
たい焼き・たこ焼きを主力とする株式会社チェポが株式会社コモコフードに社名変更し[6]、1999年にお好み焼きを主力とする株式会社ピーターパンを合併して、株式会社ピーターパンコモコへ商号変更した[6]。
ほっかほっか亭、フレッシュネスバーガー創業者の栗原幹雄は、2012年8月に株式会社フレッシュネスの代表取締役を退任。翌2013年3月にフライドグリーントマト株式会社を設立し、同年4月に株式会社ピーターパンコモコの代表取締役社長に就任[5]。2017年8月にはグリーンズプラネットオペレーションズ代表取締役に就任した[5]。
2018年2月期にマネジメント・バイアウト(MBO)の形で吉野家系列から離脱[7]。2019年時点で、吉野家HDの有価証券報告書にはグループ会社としては記載されていない[8]。
ショッピングセンターや総合スーパーなど、大規模商業施設のフードコートにテナント出店する業態が多い。2018年からはフードコートトータルプロデュース事業を開始し、自社ブランドのフードコート「グリーンズコート (GREEN'S COURT) 」を、イトーヨーカドー内のポッポが閉店した跡地に出店している。
フレッシュお好み
当時ハンバーガーショップであった株式会社ピーターパンが「和のハンバーガー」をコンセプトに開発した[6]、クレープのように片手で持って食べられるハンディタイプのお好み焼き「フレッシュお好み」を1978年に発売[6]。会社合併後も同社を代表するロングセラー商品となった[6]。
商品名の「フレッシュ」は、店舗で毎日手切りする新鮮なキャベツに由来する[6]。キャベツやベーコンエッグなどの具を乗せた薄手のお好み焼きに、通常のお好みソースではなく洋風のソースをかけ、鉄板で焼き上げて2つ折りにしたものを、アルミホイルを貼った紙製の袋に入れて提供する。
沿革
合併以前
ピーターパンコモコ
グリーンズプラネット
店舗
一口茶屋
たい焼き・たこ焼き・お好み焼きを主力商品とする、和風ファーストフード店舗。店員がその場で調理して提供する。焼き上げる様子が客からも見えるようになっている。ドリンクメニューなども用意されている[4]。
全国展開しており、首都圏および東日本・北日本を中心に、北海道、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、岐阜県、愛知県、滋賀県、岡山県に店舗が存在する(2018年現在)[4]。
かつては西友傘下だったこともあり西友の店舗に出店することが多く、西友の1階店舗入口に「一口茶屋」の看板がよく見られた。西友との資本関係がなくなり、西友がウォルマートの傘下入りしてからは出店数は減少したものの、現在も西友および大型店舗のLIVIN、ザ・モールへの出店は継続されている[4]。西友傘下時代に私鉄沿線の駅前などで見られた路面店は数を減らしたものの、現在も東京都内を中心に、神奈川県にも一部残っている[4]。
西友傘下時代の看板は、水色地に「一口茶屋」の毛筆体風ロゴが白抜きで書かれたものが主であったが、現在は出店先の店舗に合わせて様々なデザインが存在する。新業態として、高級路線の「ひとくち茶屋」「一口茶屋鯛焼総家」も展開されるようになった[4]。
現在はイオングループ(イオン・イオンモール)の店舗を中心に、スーパーマーケットではアピタ、いなげや、スーパーアルプス、相鉄ローゼン、ベイシアなど、ホームセンターではケーヨーデイツー、コメリ、カインズ、島忠ホームズ、ロイヤルホームセンター(大和ハウスグループ)など、そのほかミスターマックスなどのディスカウントストア、駅ビルのアトレ、百貨店のまるひろなどにも出店している[4]。
西友傘下時代は首都圏の店舗が中心だったが、近年は北海道のビッグハウス(アークスグループ)、コープさっぽろ(生協)などへの出店が増加しており、北海道内の店舗数が増えている[4]。
- 味咲き
一口茶屋の百貨店向け高級路線業態で、デパ地下のたい焼き・たこ焼き専門店。西武百貨店に出店している。1997年5月、西武グループと縁の深い土地でもある滋賀県大津市の大津店に1号店を出店。その後、池袋本店・東戸塚店にも出店した[15]。西武百貨店大津店はのちに「味咲き」から「一口茶屋」へ業態変更している[4]。
- 鯛焼総家
たい焼き専門店。ホイップクリーム入りの冷製たい焼きも取り扱う。西友のショッピングモール「ザ・モール仙台長町」をはじめ、北千住マルイ、本厚木駅前(路面店)に出店。
ピーターパン
一口茶屋に類似した業態の和風ファーストフード店。1999年3月に株式会社コモコフード(旧:株式会社チェポ)が株式会社ピーターパンを吸収合併し、株式会社ピーターパンコモコに社名変更したさいに継承[2]。
「ピーターパン」「ピーターパンエクスプレス」の店名で、商業施設内でテナント出店している。高級路線業態として1950年代アメリカ西海岸のダイナーをイメージした「PETERPAN」1号店も尼崎市にオープンした[16]。
- えびすだこ
たこ焼き専門店。
グリーンズコート
2018年よりフードコートのトータルプロデュース事業を開始し、イトーヨーカドーの店舗に出店している。イトーヨーカドーにはセブン&アイ・フードシステムズが自社ブランドのファーストフードショップ「ポッポ」を出店しているが、2010年代以降は「ポッポ」の閉店が相次ぎ、2018年には大量閉店した[17]。これを受けて同年から「ポッポ」撤退後の空きフードコートスペースに居抜き出店する形で「グリーンズコート」事業を開始した。フードコートスペース全体にテナントとして入居し、自社店舗を複数出店させる。取り扱い品目はソフトドリンク、たい焼き、たこ焼き、フライドポテト・フライドチキン、ラーメン、そば・うどん、ご飯ものなど[18]。
店舗によっては出前館やUber Eatsなどのデリバリーサービスにも対応している[18]。営業時間や利用可能な決済方法などは入居する店舗に準じる[18]。
「グリーンズコート」として開業した店舗は以下のとおり[18]。
その他自社ブランド
過去の店舗ブランド
フランチャイジー店舗
自社ブランドのほか、以下のチェーン店にフランチャイジーとして加盟し、店舗を経営していた。
脚注
関連項目
外部リンク