カルパイン

カルパイン
カルパインIIのペプチダーゼコア領域の結晶構造PDB: 1MDW
識別子
略号 Calpain
Pfam PF00648
Pfam clan CL0125
InterPro IPR001300
SMART CysPc
PROSITE PDOC50203
MEROPS C2
SCOP 1mdw
SUPERFAMILY 1mdw
利用可能な蛋白質構造:
Pfam structures
PDB RCSB PDB; PDBe; PDBj
PDBsum structure summary
PDB 1tl9​ A:55-354; 1kxr​ B:55-354; 1tlo​ A:55-354; 2ary​ B:55-354; 1zcm​ A:55-353; 1mdw​ B:45-344; 1u5i​ A:45-344; 1kfx​ L:45-344; 1kfu​ L:45-344; 1ziv​ A:42-337
テンプレートを表示

カルパイン(calpain, EC 3.4.22.52, EC 3.4.22.53)は、カルシウム依存的非リソソームシステインプロテアーゼファミリーに属するタンパク質である。哺乳類や他の多くの生物種で普遍的に発現している。カルパインはMEROPSデータベースにおいてclan CAのfamily C2を構成する。カルパインのタンパク質分解システムはカルパインプロテアーゼ、調節サブユニットCAPNS (CAPN4)、そして内在性のカルパイン特異的阻害因子であるカルパスタチンによって構成される。

calpain-2
識別子
EC番号 3.4.22.53
CAS登録番号 702693-80-9
データベース
IntEnz IntEnz view
BRENDA BRENDA entry
ExPASy NiceZyme view
KEGG KEGG entry
MetaCyc metabolic pathway
PRIAM profile
PDB構造 RCSB PDB PDBj PDBe PDBsum
検索
PMC articles
PubMed articles
NCBI proteins
テンプレートを表示

発見

カルパインの歴史は1964年、中性条件下でのカルシウム依存的タンパク質分解活性がラットに発見されたことに始まる[1][2]。この活性は細胞内のシステインプロテアーゼによるものであるが、リソソームに関連せず、中性のpHに至適活性があるという点で、カテプシンファミリーのプロテアーゼからは明確に区別される。カルシウム依存的な活性、細胞内の局在、限定的・特異的なタンパク質分解といった点は、カルパインが消化のためではなく調節のためのプロテアーゼであることを浮き彫りにしている。「カルパイン」という名称は、カルシウムを意味する接頭辞cal-とシステインプロテアーゼの接尾辞-painからの造語であり[3]、配列決定によって、カルシウム依存的なシグナリングタンパク質であるカルモジュリンと、パパイアのシステインプロテアーゼであるパパインに類似したモジュールを併せ持つ酵素であることが明らかにされた[4]。そのすぐ後に、カルパインには μ-calpain と m-calpain (もしくはcalpain I 、II)という2つの主要なアイソフォームがあることが判明した。両者の主要な差は活性化に必要なカルシウムの濃度であり、細胞内でそれぞれ μM、mM の濃度のカルシウムイオンによって活性化されることが名前の由来となっている[2]

今日においても、この2つのアイソフォームがカルパインファミリーの中では最もよく知られたメンバーである。構造的には、両者ともヘテロ二量体であり、共通の小(28k)サブユニット (CAPNS1/CAPN4) と、異なる大 (80k) サブユニット(カルパイン1とカルパイン2、それぞれCAPN1CAPN2遺伝子にコードされる)から構成される。

切断特異性

特定のアミノ酸配列がカルパインによって一意的に認識されるわけではない。タンパク質の基質の一次配列よりはむしろ三次構造の要素が、特定の基質を切断へと誘導している可能性が高い。ペプチドもしくは低分子基質について最も一貫して報告されている特異性は、P2部位(切断部位からN末端側に2つ目のアミノ酸)に小さな疎水的アミノ酸(ロイシンバリンイソロイシンなど)が、そしてP1部位(切断部位のN末端側のアミノ酸)に大きな疎水的アミノ酸(フェニルアラニンチロシンなど)があるというものである[5]。おそらく、現在入手可能な最良の蛍光性基質は(EDANS)-Glu-Pro-Leu-Phe-Ala-Glu-Arg-Lys-(DABCYL) であり、Phe-Ala間の結合が切断される。

カルパインファミリー

ヒトゲノムプロジェクトによって、ヒトには、いくつかのスプライシングバリアントも含め、12以上のカルパインのアイソフォームが存在することが明らかになった[6][7][8]。最初に立体構造が解かれたm-カルパインは、MEROPSデータベースのC2ファミリーのtype peptidaseとなっている。

遺伝子 タンパク質 別名 発現組織 疾患との関連
CAPN1 Calpain 1 Calpain-1 large subunit,

μ-calpain

普遍的
CAPN2 Calpain 2 Calpain-2 large subunit,

m-calpain

普遍的
CAPN3 Calpain 3 骨格筋網膜水晶体に特異的 肢帯型筋ジストロフィー(limb girdle muscular dystrophy) 2A
CAPN5 Calpain 5 普遍的(結腸小腸精巣に高発現) 壊死に関与の可能性(C. elegansの壊死遺伝子tra-3のオルソログ)
CAPN6 Calpain 6 CAPNX, Calpamodulin
CAPN7 Calpain 7 palBH 普遍的
CAPN8 Calpain 8 胃粘膜消化管のみに発現 結腸ポリープの形成に関与の可能性
CAPN9 Calpain 9 胃粘膜、消化管のみに発現 結腸ポリープの形成に関与の可能性
CAPN10 Calpain 10 II型糖尿病に対する感受性遺伝子
CAPN11 Calpain 11 精巣
CAPN12 Calpain 12 普遍的だが、毛包に高発現
CAPN13 Calpain 13 精巣、
CAPN14 Calpain 14 普遍的
CAPN17 Calpain 17 魚類両生類のみに存在
SOLH Calpain 15 Sol H (homolog of the drosophila gene sol)
CAPNS1 Calpain small subunit 1 Calpain 4
CAPNS2 Calpain small subunit 2

機能

カルパインの生理的機能については未だ不明な点が多いが、細胞の運動性[9]細胞周期の進行[10]のほか、神経細胞における長期増強[11]筋芽細胞における細胞融合[12]といった細胞種特異的な機能にも関与していることが示されている。生理的条件下において、細胞への一過的なカルシウムの流入によって、少数のカルパインが局所的に(例えばカルシウムチャネルの近傍などで)活性化され、標的タンパク質の限定分解を触媒することでシグナルを伝達する。

他のカルパインの機能として、血液凝固[13]血管径の調節に寄与し、また記憶[14]にも関与していることが報告されている。カルパインはアポトーシスに関与しており、壊死の必須の要素であるように思われる[15]

CAPNS1によるカルパインの活性の向上は、低酸素条件下での血小板の過活性化に有意に寄与する[16]

脳では、μ-カルパインは主に神経細胞細胞体樹状突起に存在し、軸索グリア細胞には少ない。一方で、m-カルパインはグリア細胞と少数の軸索に存在している[17] 。カルパインはまた、運動や栄養状況の変化による骨格筋タンパク質の分解にも関与している[18]

臨床的重要性

カルパインの関与する病理

細胞内のカルパインの構造的・機能的な多様性は、広範囲の障害の発症に関与していることに反映されている。少なくとも2つのよく知られた遺伝疾患と、1つのタイプのがんが組織特異的カルパインと関連している。カルパイン3 (p94)は2A型肢帯型筋ジストロフィー (limb girdle muscular dystrophy 2A) の原因遺伝子であり[19][20]、カルパイン10はII型糖尿病の感受性遺伝子であり、そしてカルパイン9は胃がんがん抑制遺伝子として同定されている。さらに、カルパインの過活性化は、アルツハイマー病[21]白内障といったカルシウム恒常性の変化が関連する多くの疾患のほか、心筋虚血脳(神経)虚血外傷性脳損傷脊髄損傷後の急性ストレスに伴う二次変性などにも関与している。脳血管障害 (いわゆる虚血の滝 (ischemic cascade) の過程)、またはびまん性軸索損傷(diffuse axonal injury) のようないくつかのタイプの外傷性脳損傷の後、カルシウムイオンが流入することによって過剰量のカルパインが活性化される。カルパインの過剰な活性化は、標的タンパク質や非標的タンパク質に対する無秩序な分解を引き起こし、組織に不可逆的な損傷を与える。過剰に活性化されたカルパインによって、スペクトリン微小管サブユニット、微小管結合タンパク質、ニューロフィラメントなどの細胞骨格に関わる分子が切断される[22][23]。また、イオンチャネル細胞接着分子、細胞表面の受容体にも損傷を与える可能性がある[17]。その結果、細胞骨格や基底膜の分解が引き起こされる。

カルパインは、伸張による軸索傷害(axonal stretch injury)によって損傷を受けたナトリウムチャネルを分解し[24] 、細胞内へのナトリウムイオンの流入を引き起こすことも知られている。その結果、神経は脱分極し、より多くのカルシウムイオンが流入することとなる。

カルパインの活性化がもたらす重大な結末は、虚血による心臓の傷害後の心収縮機能不全である。虚血状態の心筋が再灌流されると、心筋細胞に過剰のカルシウムが流入し、カルパインが活性化される。

近年、カルパインが血小板を過活性化することによって、高高度における静脈血栓塞栓症の促進に関与していると示された[16]

治療薬としてのカルパイン阻害剤

カルパインの活性を外的に調節することは、広範な病理学的状態に対する治療薬の開発の興味を引いてきた。虚血に対するカルパイン阻害による治療の可能性を支持する多くの例のうちのいくつかを挙げると、カルパイン阻害剤 AK275 はラットにおいて、局所脳虚血による脳傷害を虚血後の投与によって防いだ。MDL28170 はラット局所脳虚血モデルにおいて、梗塞を起こした組織のサイズを有意に減少させた。また、PD150606[25]、SJA6017[26]、 ABT-705253[27][28]、SNJ-1945[29]といったカルパイン阻害剤が神経保護効果を示すことが知られている。

カルパインは頭部外傷ののち1ヶ月にわたって脳内に放出され、このような傷害の後に時々見受けられる脳の収縮の原因となっている場合がある[30]。しかしながら、カルパインは傷害後の損傷の修復を助ける"resculpting"の過程に関与している可能性もある[30]

出典

  1. ^ Guroff, G. (1964-1). “A NEUTRAL, CALCIUM-ACTIVATED PROTEINASE FROM THE SOLUBLE FRACTION OF RAT BRAIN”. The Journal of Biological Chemistry 239: 149–155. ISSN 0021-9258. PMID 14114836. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14114836. 
  2. ^ a b Sorimachi, Hiroyuki; Hata, Shoji; Ono, Yasuko (2010). “Expanding members and roles of the calpain superfamily and their genetically modified animals”. Experimental Animals 59 (5): 549–566. ISSN 1881-7122. PMID 21030783. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21030783. 
  3. ^ Murachi, T.; Tanaka, K.; Hatanaka, M.; Murakami, T. (1980). “Intracellular Ca2+-dependent protease (calpain) and its high-molecular-weight endogenous inhibitor (calpastatin)”. Advances in Enzyme Regulation 19: 407–424. ISSN 0065-2571. PMID 6278869. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6278869. 
  4. ^ “Evolutionary origin of a calcium-dependent protease by fusion of genes for a thiol protease and a calcium-binding protein?”. Nature 312 (5994): 566–70. (1984). doi:10.1038/312566a0. PMID 6095110. 
  5. ^ “Determination of peptide substrate specificity for mu-calpain by a peptide library-based approach: the importance of primed side interactions”. J. Biol. Chem. 280 (49): 40632–41. (December 2005). doi:10.1074/jbc.M506870200. PMID 16216885. 
  6. ^ Thompson V (2002年2月12日). “Calpain Nomenclature”. College of Agriculture and Life Sciences at the University of Arizona. 2010年8月6日閲覧。
  7. ^ “The calpain family and human disease”. Trends Mol Med 7 (8): 355–62. (August 2001). doi:10.1016/S1471-4914(01)02049-4. PMID 11516996. 
  8. ^ “Structure, activation, and biology of calpain”. Diabetes. 53 Suppl 1: S12–8. (February 2004). doi:10.2337/diabetes.53.2007.s12. PMID 14749260. 
  9. ^ Glading, Angela; Lauffenburger, Douglas A.; Wells, Alan (2002-1). “Cutting to the chase: calpain proteases in cell motility”. Trends in Cell Biology 12 (1): 46–54. ISSN 0962-8924. PMID 11854009. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11854009. 
  10. ^ Choi, Y. H.; Lee, S. J.; Nguyen, P.; Jang, J. S.; Lee, J.; Wu, M. L.; Takano, E.; Maki, M. et al. (1997-11-07). “Regulation of cyclin D1 by calpain protease”. The Journal of Biological Chemistry 272 (45): 28479–28484. ISSN 0021-9258. PMID 9353308. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9353308. 
  11. ^ Baudry, Michel; Chou, Maggie M.; Bi, Xiaoning (2013-5). “Targeting calpain in synaptic plasticity”. Expert Opinion on Therapeutic Targets 17 (5): 579–592. doi:10.1517/14728222.2013.766169. ISSN 1744-7631. PMC 4154356. PMID 23379852. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23379852. 
  12. ^ Kwak, K. B.; Kambayashi, J.; Kang, M. S.; Ha, D. B.; Chung, C. H. (1993-05-24). “Cell-penetrating inhibitors of calpain block both membrane fusion and filamin cleavage in chick embryonic myoblasts”. FEBS letters 323 (1-2): 151–154. ISSN 0014-5793. PMID 8495729. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8495729. 
  13. ^ Kuchay, Shafi M.; Chishti, Athar H. (2007-5). “Calpain-mediated regulation of platelet signaling pathways”. Current Opinion in Hematology 14 (3): 249–254. doi:10.1097/MOH.0b013e3280ef68f8. ISSN 1065-6251. PMC 3959858. PMID 17414215. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17414215. 
  14. ^ Nagayoshi, Taikai; Isoda, Kiichiro; Mamiya, Nori; Kida, Satoshi (2017-12-19). “Hippocampal calpain is required for the consolidation and reconsolidation but not extinction of contextual fear memory”. Molecular Brain 10 (1): 61. doi:10.1186/s13041-017-0341-8. ISSN 1756-6606. PMC 5735908. PMID 29258546. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29258546. 
  15. ^ Wang, K. K. (2000-1). “Calpain and caspase: can you tell the difference?”. Trends in Neurosciences 23 (1): 20–26. ISSN 0166-2236. PMID 10631785. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10631785. 
  16. ^ a b “Altered expression of platelet proteins and calpain activity mediate hypoxia-induced prothrombotic phenotype.”. Blood 123: 1250–60. (Feb 2014). doi:10.1182/blood-2013-05-501924. PMID 24297866. 
  17. ^ a b “Chapter 1: Overview of basic mechanisms underlying neuropathological consequences of head trauma”. Head trauma: basic, preclinical, and clinical directions. New York: Wiley-Liss. (2000). ISBN 0-471-36015-5 
  18. ^ “Role of calcium-activated neutral protease (calpain) with diet and exercise”. Can J Appl Physiol 21 (5): 328–46. (October 1996). doi:10.1139/h96-029. PMID 8905185. 
  19. ^ “Mutations in the proteolytic enzyme calpain 3 cause limb-girdle muscular dystrophy type 2A”. Cell 81 (1): 27–40. (April 1995). doi:10.1016/0092-8674(95)90368-2. PMID 7720071. 
  20. ^ “Functional defects of a muscle-specific calpain, p94, caused by mutations associated with limb-girdle muscular dystrophy type 2A”. J. Biol. Chem. 273 (27): 17073–8. (July 1998). doi:10.1074/jbc.273.27.17073. PMID 9642272. 
  21. ^ Yamashima T (2013). “Reconsider Alzheimer's disease by the 'calpain-cathepsin hypothesis'--a perspective review”. PROGRESS IN NEUROLOGY 105: 1–23. doi:10.1016/j.pneurobio.2013.02.004. PMID 23499711. 
  22. ^ “Calpain in the CNS: from synaptic function to neurotoxicity”. Sci Signal. 1 (14): re 1. (April 2008). doi:10.1126/stke.114re1. PMID 18398107. 
  23. ^ “Ca2+-dependent mechanisms of cell injury in cultured cortical neurons”. Neuroscience 86 (4): 1133–44. (October 1998). doi:10.1016/S0306-4522(98)00070-0. PMID 9697120. 
  24. ^ “Traumatic axonal injury induces proteolytic cleavage of the voltage-gated sodium channels modulated by tetrodotoxin and protease inhibitors”. J. Neurosci. 24 (19): 4605–13. (May 2004). doi:10.1523/JNEUROSCI.0515-03.2004. PMID 15140932. 
  25. ^ “An alpha-mercaptoacrylic acid derivative is a selective nonpeptide cell-permeable calpain inhibitor and is neuroprotective”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 93 (13): 6687–92. (June 1996). doi:10.1073/pnas.93.13.6687. PMC 39087. PMID 8692879. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC39087/. 
  26. ^ “The novel calpain inhibitor SJA6017 improves functional outcome after delayed administration in a mouse model of diffuse brain injury”. J. Neurotrauma 18 (11): 1229–40. (November 2001). doi:10.1089/089771501317095269. PMID 11721741. 
  27. ^ “Benzoylalanine-derived ketoamides carrying vinylbenzyl amino residues: discovery of potent water-soluble calpain inhibitors with oral bioavailability”. J. Med. Chem. 46 (12): 2404–12. (June 2003). doi:10.1021/jm0210717. PMID 12773044. 
  28. ^ “Inhibition of calpain prevents NMDA-induced cell death and beta-amyloid-induced synaptic dysfunction in hippocampal slice cultures”. Br. J. Pharmacol. 159 (7): 1523–31. (April 2010). doi:10.1111/j.1476-5381.2010.00652.x. PMC 2850408. PMID 20233208. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2850408/. 
  29. ^ “A novel calpain inhibitor, ((1S)-1((((1S)-1-benzyl-3-cyclopropylamino-2,3-di-oxopropyl)amino)carbonyl)-3-methylbutyl) carbamic acid 5-methoxy-3-oxapentyl ester, protects neuronal cells from cerebral ischemia-induced damage in mice”. Neuroscience 157 (2): 309–18. (November 2008). doi:10.1016/j.neuroscience.2008.09.007. PMID 18835333. 
  30. ^ a b White V (1999年10月21日). “– ‘Biochemical Storm’ Following Brain Trauma An Important Factor In Treatment, University of Florida Researcher Finds”. University of Florida News. 2010年8月7日閲覧。

関連文献

外部リンク


Read other articles:

Hu Yaobang 胡耀邦 Sekretaris Jenderal Partai Komunis TiongkokMasa jabatan1980 – 1987 PendahuluKosong, terakhir dipegang oleh Deng XiaopingPenggantiZhao ZiyangKetua Partai Komunis TiongkokMasa jabatan1981 – 1982 PendahuluHua GuofengPenggantiPetahana Informasi pribadiLahir(1915-11-20)20 November 1915 Hunan, TiongkokMeninggal15 April 1989(1989-04-15) (umur 73) Beijing, TiongkokKebangsaanRepublik Rakyat TiongkokPartai politikPartai Komunis TiongkokSunting kotak info&...

 

Haul truck Haul truck adalah truk yang digunakan untuk dalam pertambangan terbuka dan konstruksi.[1] Truk ini dicirikan dengan ukurannya yang sangat besar karena ditujukan untuk mengangkut bahan curah dalam jumlah yang banyak antara 30 hingga 300 ton. Sebagian besar haul truck memiliki dua as roda, hanya sedikit sekali yang memiliki tiga.[2] [3] Hingga 2013, truk BelAZ 75710 memiliki kapasitas terbesar yang mencapai 450 metrik ton.[4] Haul truck umumnya digerak...

 

Indian politician This biography of a living person needs additional citations for verification. Please help by adding reliable sources. Contentious material about living persons that is unsourced or poorly sourced must be removed immediately from the article and its talk page, especially if potentially libelous.Find sources: N. Ramchander Rao – news · newspapers · books · scholar · JSTOR (October 2014) (Learn how and when to remove this template messa...

Disambiguazione – Se stai cercando l'attore e regista teatrale, vedi Giovanni Calò (attore). Questa voce sugli argomenti pedagogisti e politici italiani è solo un abbozzo. Contribuisci a migliorarla secondo le convenzioni di Wikipedia. Segui i suggerimenti del progetto di riferimento. Giovanni Calò Sottosegretario di Stato per le Antichità e le Belle Arti al Ministero dell'Istruzione PubblicaDurata mandato26 febbraio 1922 –1 agosto 1922 PresidenteLuigi Facta Legisl...

 

Ne doit pas être confondu avec École polytechnique (France). École polytechnique universitaire de l'université de NiceHistoireFondation 2005StatutType École d'ingénieurs (école interne de l’université Nice-Sophia-Antipolis)Régime linguistique FrançaisDirecteur Alexandre CaminadaDevise Relevons les défis de demainMembre de Réseau Polytech, Université Nice-Sophia-Antipolis, Université Côte d'Azur, Geipi PolytechSite web polytech.univ-cotedazur.frChiffres-clésÉtudiants 1500En...

 

Bo BurnhamBurnham pada April 2018Nama lahirRobert Pickering BurnhamLahir21 Agustus 1990 (umur 33)Hamilton, Massachusetts, Amerika SerikatMedia Stand-up komedi televisi film musik Tahun aktif2006-sekarangGenre Komedi observasional Komedi musikal Satire Karier musikGenre Komedi musikal Pop rock Instrumen Vokal gitar piano synthesizer LabelComedy Central Records Robert Pickering Bo Burnham (lahir 21 Agustus 1990) adalah seorang komedian, musisi, aktor, pembuat film, sutradara dan penyair as...

Questa voce sull'argomento calciatori danesi è solo un abbozzo. Contribuisci a migliorarla secondo le convenzioni di Wikipedia. Segui i suggerimenti del progetto di riferimento. Asger Sørensen Nazionalità  Danimarca Altezza 191 cm Calcio Ruolo Difensore Squadra  Sparta Praga Carriera Giovanili 2011-2014 Midtjylland Squadre di club1 2014-2019 Salisburgo3 (0)2014-2017→ Liefering41 (1)2017-2019→  Jahn Ratisbona52 (0)2019-2022 Norimberga87 (8)2022-&...

 

American production company Gracie FilmsLogo used since 1987Company typePrivateIndustryFilm and television animation productionPredecessorJohn Charles Walters CompanyFounded1986; 38 years ago (1986)FounderJames L. BrooksHeadquartersFOX Studios lot, 10201 West Pico Boulevard Bldg 41/42, Los Angeles CA 90064[1], United StatesKey peopleRichard Sakai (President)[2]ProductsThe SimpsonsWebsitegraciefilms.com Gracie Films is an American film and television productio...

 

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)出典検索?: コルク – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年4月) コルクを打ち抜いて作った瓶の栓 コルク(木栓、�...

普密蓬·阿杜德ภูมิพลอดุลยเดช泰国先王普密蓬·阿杜德(官方肖像) 泰國國王統治1946年6月9日-2016年10月13日(70年126天)加冕1950年5月5日前任阿南塔玛希敦繼任玛哈·哇集拉隆功总理见列表出生(1927-12-05)1927年12月5日 美國马萨诸塞州剑桥奥本山醫院(英语:Mount Auburn Hospital)逝世2016年10月13日(2016歲—10—13)(88歲) 泰國曼谷西里拉醫院安葬曼谷僧...

 

American baseball player (born 1989) Baseball player Danny HultzenHultzen at Virginia in 2009Chicago Cubs CoachBorn: (1989-11-28) November 28, 1989 (age 34)Bethesda, Maryland, U.S.Batted: LeftThrew: LeftMLB debutSeptember 8, 2019, for the Chicago CubsLast MLB appearanceSeptember 24, 2019, for the Chicago CubsMLB statisticsWin–loss record0–0Earned run average0.00Strikeouts5 Teams As player Chicago Cubs (2019) As coach Chicago Cubs (2023–present) Daniel ...

 

Sailboat class PhantomDevelopmentDesignerPaul Wright & Brian TaylorLocationUnited KingdomYear1971No. built1,000Builder(s)Butler Boats, Ovington Boats, Vander CraftRoleOne-design racerNamePhantomBoatDisplacement134 lb (61 kg)Draft2.80 ft (0.85 m) with the centreboard downHullTypeMonohullConstructionFibreglass, wood, composite materialLOA14.50 ft (4.42 m)LWL13.83 ft (4.22 m)Beam5.50 ft (1.68 m)Hull appendagesKeel/board typecentreboardRudder(...

2020年夏季奥林匹克运动会波兰代表團波兰国旗IOC編碼POLNOC波蘭奧林匹克委員會網站olimpijski.pl(英文)(波兰文)2020年夏季奥林匹克运动会(東京)2021年7月23日至8月8日(受2019冠状病毒病疫情影响推迟,但仍保留原定名称)運動員206參賽項目24个大项旗手开幕式:帕维尔·科热尼奥夫斯基(游泳)和马娅·沃什乔夫斯卡(自行车)[1]闭幕式:卡罗利娜·纳亚(皮划艇)&#...

 

Ben-HurMay McAvoy e Ramón Novarro in Ben-HurTitolo originaleBen-Hur: A Tale of the Christ Paese di produzioneStati Uniti d'America Anno1925 Durata143 min. Dati tecniciB/N e a colorirapporto: 1,33:1film muto Genereepico RegiaFred Niblo, Charles Brabin, Christy Cabanne, J.J. Cohn, Rex Ingram SoggettoLew Wallace SceneggiaturaJune Mathis, Carey Wilson, Bess Meredith, Katherine Hilliker, H.H. Caldwell ProduttoreIrving Thalberg Casa di produzioneMetro-Goldwyn-Mayer FotografiaClyde De Vinna, René ...

 

Ancient Greek temple on the Acropolis of Athens The Temple of Athena Nike Painting of the Temple of Athena Nike, by Carl Werner, 1877 The Temple of Athena Nike (Greek: Ναός Αθηνάς Νίκης, Naós Athinás Níkis) is a temple on the Acropolis of Athens, dedicated to the goddesses Athena and Nike. Built around 420 BCE, the temple is the earliest fully Ionic temple on the Acropolis. It has a prominent position on a steep bastion at the south west corner of the Acropolis to the right ...

Mozambican HindusHindu women in Mozambique offering prayer in templeTotal population30,000 (2021) The inside of a Hindu temple in Mozambique. Mozambique has a historic Hindu community. Some of their ancestors came to Mozambique at least 500 years ago. Predating their economic participation in Mozambique before the arrival of Vasco da Gama, they adapted during the Portuguese colonial rule. An exodus began during the civil war between 1975 and 1990. After 1990 political and social reforms in M...

 

Questa voce o sezione sull'argomento edizioni di competizioni calcistiche non cita le fonti necessarie o quelle presenti sono insufficienti. Puoi migliorare questa voce aggiungendo citazioni da fonti attendibili secondo le linee guida sull'uso delle fonti. Segui i suggerimenti del progetto di riferimento. Questa voce sull'argomento edizioni di competizioni calcistiche inglesi è solo un abbozzo. Contribuisci a migliorarla secondo le convenzioni di Wikipedia. La stagione 1968-1969 �...

 

     Userpage Talk page E-mail (opened once per year) Articles Sources Gallery Sandbox Awards My Talk Archives Archive 1Archive 2Archive 3Archive 4Archive 5Archive 6Archive 7Archive 8Archive 9Archive 10Archive 11Archive 12Archive 13Archive 14Archive 15Archive 16 WikiProject Military history coordinator election voting has commenced Hey y'all, voting for the 2021 Wikiproject Military history coordinator tranche is now open. This is a simple approval vote; only support votes should be made...

Marcellus, biskop av Ancyra i Galatien, uppträdde på kyrkomötet i Nicaea 325 som ivrig försvarare av Sonens väsensenhet med Fadern (homousi), vilken av Arius blivit förnekad. Men då Marcellus sedermera i en (mestadels förlorad) skrift även bekämpade arianismen, råkade han själv ut i olyckliga teologiska spekulationer (sabellianskt färgad treenighetslära) och blev avsatt på en synod i Konstantinopel 336. (Hans anhängare i Ancyra, marcellianerna, höll emellertid fortfarande tro...

 

Indian engineer and reformer (1946–2019) T. KarunakaranBorn(1946-12-26)26 December 1946Kanyakumari District, IndiaDied12 March 2019(2019-03-12) (aged 72)Mumbai, IndiaNationalityIndianKnown forRural Economic ZoneChildren3Academic backgroundEducationThiagarajar College of Engineering, Indian Institute of Technology DelhiDoctoral advisorPrem Saran SatsangiAcademic workDisciplineElectrical Engineering, Rural Economic Development Thirumalayaperumal Karunakaran (26 December 1946 – 12...