アルゴー船(アルゴーせん、Argo)は、ギリシア神話に登場する巨大な船の名前である。アルゴ船、アルゴー号とも。
船大工でプリクソスの子アルゴス(英語版)が建造したので、彼の名から命名された。イオールコスの英雄イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮(金羊毛すなわちゴールデン・フリース)を求める冒険のために建造された。アルゴー船の乗組員には、勇士50人が募集され、これに応じてヘーラクレース、双子のカストルとポルックス、オルペウス、リュンケウスなど、ギリシア神話で活躍する英雄たちが乗り込んだとされる。彼らをアルゴナウタイと称する。
アルゴー船を扱った作品
ホメーロスの『オデュッセイア』(紀元前8世紀頃)が、アルゴー船に言及した作品としては現存する中で最も古く、第12書でキルケーがアルゴナウタイについて物語る。アルゴー船の冒険を主題とした作品としては、ロドスのアポローニオスによる叙事詩『アルゴナウティカ』(紀元前3世紀頃)が現存最古である。
映画『アルゴ探検隊の大冒険』(1963年)はレイ・ハリーハウゼンの代表作として知られている。クライマックスの骸骨との剣闘は、特撮史に残る名場面として名高い。
アルゴー船をモチーフとしたもの
アルゴー船を描いた美術作品
関連項目
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