『お祭り銀次捕物帳』(おまつりぎんじとりものちょう)は、1972年5月6日から同年8月26日までフジテレビ系列の土曜20:00 - 20:56(JST)に放送された時代劇である。全17回。江戸の町人文化最盛期の文化・文政期を舞台に繰り広げる、正義感あふれる時代劇。親から勘当された岡っ引きの息子・銀次が太鼓の撥を武器に、仲間たちと協力しながらあらゆる事件を解決する。基本的には主人公・銀次を中心とした群像劇という作りで、銀次親子以外の主要キャストが必ずしも毎回全員出演するわけではない(但し、登場人物によっては劇中に名前だけが登場することもある)。
出演者
- 銀次:あおい輝彦
- 岡っ引き・棒の銀平とお信の息子。通称「とんび」。権力を笠に着る役人や岡っ引きが嫌いで、岡っ引きの仕事に誇りを持っている銀平とはことあるごとに衝突。とうとう大ゲンカをして勘当されるが、密かに銀平のことを心配している。太鼓を叩くのが好きで、常に太鼓の撥を持ち歩いている。悪人との立ち回りの際にも太鼓の撥で臨む。
- 棒の銀平:進藤英太郎
- 銀次の父親で岡っ引き。大岡越前から十手を拝領されて約50年の大ベテラン。いつも血圧のことを心配されている。女房のお信に頭が上がらない。銀次とは最初のうちこそ反目し合う。
- 安五郎:田辺靖雄(第7話、第8話、第16話を除く)
- 銭湯の三助。通称「みみずく」。夜でも目が見えることからそう呼ばれている。三助の仕事に嫌気がさし、三歳の時から面倒を見てくれた育ての親の元を飛び出して銀次たちの元へ。実の両親とは幼いころに死別している。
- 藤四郎:渡辺篤史(第1-第9話、第12話、第13話)
- 浪人の家の生まれで通称「絵描き」。その名の通り絵が得意で絵師を志している。真っ当な武士の道を歩んでほしい母親の願いを振り切り家を出て銀次たちの元へ。
- おみつ:中山麻里(第1-9話、第12-17話)
- 呉服問屋の跡取り娘。通称「くじゃく」。大店の一人娘にして器量良しで、どんな玉の輿にも乗れるほどの身分だが、貧乏旗本の息子・小次郎を慕っているのを両親が気に入らず反抗して家出し、銀次たちの元へ集まる。柔術が得意で、大の男を投げ飛ばす技を持つ。着流し姿で男勝りの性格からか安五郎からは「おとこ女」と呼ばれる。
- おきみ:丘みつ子(第1-第3話、第6話、第10話、第11話、第14話、第17話)
- 火消し「は組」の女頭。銀次たちと共に事件解決に協力する。踏み込む際はいつも鉢巻きに「は組」の法被を着た火消しスタイル。
- 小次郎:内田喜郎(第1-6話、第9-11話、第13-第17話)
- 旗本の子息。通称「蘭学」。両親からおみつとの交際を気に入られず、家を飛び出して銀次たちと行動を共にする。医学を学んでおり、その豊富な知識で銀次たちを助ける。
- おふう:川口晶(第1-第5話、第7話、第8話、第12話、第17話)
- 銀次たちが集う銭湯「八丁風呂」の女主人。三助としての腕がいい安五郎を雇い入れた。おみつ同様男勝りの性格で、やくざ相手に啖呵をきることもある。
- お信:若山セツ子
- 棒の銀平の女房で銀次の母親。いつも銀次たちを心配し、何かと差し入れをしたりと世話を焼く。
- おちか:田島令子(第1-第3話)
- オランダかるたの占い師。銀次たちからは「当たらない」とよくからかわれるが、事件解決に協力することもある。
- おたえ:中田喜子(第1-第3話、第6話、第7話、第10話、第13話、第15話)
- 飴売り娘。いつも「恋しい母さん糸ぐるま 飴売り娘のかざぐるま」と歌いながら飴を売り歩いている。なお、中田は本作がデビュー作である。
- 染松:榊浩子(第1話、第6話、第9話、第11話、第12話)
- 長兵衛のなじみの芸者。
- 坂本弦之進:武藤英司(第1話、第5話、第6話、第10-第13話、第16話、第17話)
- 兵庫配下の南町奉行所同心。
- 新之助(そよ風小僧):ピーター(第3、第4話)
- 普段は小間物の行商人だが、義賊そよ風小僧がその正体。
- すずめ:萩原健一(第1、第2話)
- 長兵衛配下の若者。長身で痩身だが腕っ節が強い。銀次からは「もじゃもじゃ頭」と呼ばれる。
- 田村兵庫:山口崇(第1-8話、第13話、第17話)
- 南町奉行所・筆頭与力。銀平とは父親の代からの主従関係。正義感が強く切れ者だが、釣り好きで暇さえあれば昼間から釣り糸を垂れている昼行灯。銀次たちに事件解明の指令を下し、時に陰から協力する。
- 一本長兵衛:露口茂(第1-4話、第6話、第9-12話、第14-第16話)
- すずめたちを率いる謎の男で銀次たちの良き相談相手。事件解決の糸口を伝えることも。裏の世界では、その名を聞いたら誰もが震え上がるほどの顔役。普段は長髪のかつらを被って、杖を突いている。
サブタイトル
スタッフ
主題歌
- 「青春を打ち鳴らせ」作詞:中村つとむ、作曲:渡辺岳夫、唄:ハニー・ナイツ
- エンディングはタイトル不詳だが、同じくハニー・ナイツが歌っているものと思われる。歌詞の最後に「また来週も見逃せない」とあり、最終回でもそのまま歌われた。
ネット配信
関連項目
フジテレビ系 土曜20:00 - 20:56枠 |
前番組 |
番組名 |
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お祭り銀次捕物帳
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