齊藤 裕也(さいとう ゆうや、1997年5月29日 - )は、将棋棋士[1]。杉本昌隆八段門下。棋士番号は334。三重県桑名市出身。現行の三段リーグ制度での四段昇段者のうち、最も低い順位(順位39位)からの昇段者。
棋歴
両親に教わり将棋を始める。
奨励会三段リーグには第71回(2022年前期、4月-9月)から参加。奨励会の年齢制限26歳まで残り1年に迫る、遅い三段リーグ入りであった[注釈 1]が、三段リーグ1期目でリーグ2位の成績(13勝5敗、順位39位)を挙げ、現行制度で史上7人目(第1回リーグの2人を除く)となる「三段リーグ1期抜け」で四段昇段・プロ入りを決めた。三段リーグ現行制度において、最も低い順位(順位39位)からの四段昇段となる。
人物
- 2022年6月開設の名古屋将棋対局場で奨励会員として記録係を務めた後にプロとして同対局場で公式戦を指した最初の棋士[2]。三段リーグ初参戦の当時、プロ入りには厳しい5勝3敗の成績だったが「名古屋対局場で指す棋士の姿がうらやましくて発奮材料になった」[2]。以後のリーグ10局を8勝2敗[2]、リーグ成績13勝5敗として三段リーグを1期抜けし四段昇段を果たした。
- 2018年10月18日に行われた第77期順位戦B級1組7回戦(▲菅井竜也-△橋本崇載戦)は、菅井が反則負け(▲4六角の「角ワープ」)した対局であるが、当時奨励会員だった斎藤が対局(菅井-橋本戦)の記録係を務めていた。菅井の「反則指し手(▲4六角)」をタブレットへ棋譜入力ができないことで、記録係・斎藤は「事件」が生じたことを認識したが「事件」の詳細を即座に理解できず、双方の対局者も「反則」に気づかず平然と数手指し進めており、記録係・斎藤が「その角(▲4六角)はどこから来たのか」と尋ね両対局者が反則を認識したという[3][4]。
昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。
主な成績
在籍クラス
竜王戦と順位戦のクラスは、将棋棋士の在籍クラス を参照。
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
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(出典)順位戦
|
(出典)竜王戦
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期
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名人
|
A級
|
B級
|
C級
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0
|
期
|
竜王
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1組
|
2組
|
3組
|
4組
|
5組
|
6組
|
決勝 T
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1組
|
2組
|
1組
|
2組
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2022
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81
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四段昇段前
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36
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
3-2
|
2023
|
82
|
|
|
|
|
|
C253
|
4-6
|
37
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
1-2
|
2024
|
83
|
|
|
|
|
|
C240
|
|
38
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
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|
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。
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年度別成績
公式棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2022
|
8 |
3 |
5 |
0.3750 |
[7]
|
2023
|
39 |
24 |
15 |
0.6153 |
[8]
|
(小計)
|
47 |
27 |
20 |
0.5744 |
|
通算
|
47 |
27 |
20 |
0.5744 |
[9]
|
2023年度まで
|
脚注
注釈
- ^ 奨励会の年齢制限26歳に関わらず、三段リーグには5期在籍可能(2期連続降段点による二段降段の場合を除く)なので、三段昇段後のリーグ在籍期限は第75回まで(27歳4か月まで)であった。
出典
関連項目
外部リンク
日本将棋連盟所属棋士 ( 現役棋士 および 2024年度引退棋士) |
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タイトル 保持者 【九段 6名】 【七段 1名】 |
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九段 【26名】 | |
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八段 【33名】 | |
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七段 【45名】 | |
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六段 【28名】 | |
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五段 【20名】 | |
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四段 【15名】 | |
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2024年度 引退棋士 |
- 九段 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 八段 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 八段 中座真 (2024年6月19日 引退)
- 七段 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
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現役棋士 全174名(2025年1月14日時点、日本将棋連盟所属) / △は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照 |
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竜王 | |
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1組 【 ▼降級 4名 】 | |
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2組
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3組
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4組
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5組
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【在籍 31名(棋士30名・奨励会員1名) / 定員 32名 (欠員1) 】
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6組 【 △昇級 5名 】 |
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次期から出場 |
- 2025年4月昇段者(2-3名)
- 2025年10月昇段者(2-3名)
- (いずれも第39期からの出場)
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★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |
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名人 | |
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A級 | |
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B級1組 | |
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B級2組 | |
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C級1組 | |
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C級2組 | |
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フリー クラス
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| 宣言 | |
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棋戦限定 出場 | |
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2024年度 引退者 |
- 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
- 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 中座真 (2024年6月19日 引退)
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次期から の出場者
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フリークラスからの昇級者 | |
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2024年10月1日昇段者 | |
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |