金 承奎(キム・スンギュ、1990年9月30日 - )は、大韓民国・蔚山広域市出身のプロサッカー選手。サウジ・プロフェッショナルリーグ・アル・シャバブ・リヤド所属。ポジションはゴールキーパー。韓国代表。
来歴
蔚山現代FC
2006年、高校1年生のときにドラフト会議で指名を受け蔚山現代FCに加入。2007年に行われた2007 FIFA U-17ワールドカップのU-17韓国代表では唯一のプロ登録選手となった。
2013年、Kリーグベスト11を獲得し、韓国代表にも選出された。
また、2014年にはKリーグ・オールスター戦の人気投票でGK部門では全体の82%となる99933票を獲得し、2015年にもKリーグ・オールスター戦の人気投票で2年連続の1位を獲得した。
ヴィッセル神戸
2016年、Jリーグ・ヴィッセル神戸に完全移籍[1]。自身初の海外クラブでのプレーとなり、レギュラーとして出場した。
2017年10月14日の浦和レッズ戦では、アシストを記録[2]。このシーズンもレギュラーとして活躍した。
2018年もレギュラーとして出場するも、10月20日に行われた第30節・川崎フロンターレ戦で5失点をした次の試合から前川黛也にレギュラーを奪われた[3]。
2019年は開幕戦から3試合連続レギュラーとして出場したが、第4節の清水エスパルス戦では新たにFCバルセロナから加入したセルジ・サンペールがベンチ入りしたこともあり、外国人枠の影響でベンチを外れ、不本意な形で前川に再びレギュラーの座を譲ることとなってしまった[4]。現役韓国代表でありながら、外国人枠でベンチ外となることに韓国メディアは「(外国人枠の)被害受ける」と伝えた[5]。
韓国復帰
2019年シーズン開幕前、Jリーグで外国人選手の登録が無制限となり、チームで出場機会が減るため移籍したいとチーム側に伝えたが、「夏の移籍市場まで待ってみよう」と説明を受けた[6][7]。
だがキムの予想通り外国人枠の問題で出場機会が減り、7月26日に古巣の蔚山現代FCへ復帰[8]。復帰戦では、Kリーグで自身初となるアシストを挙げ、チームの勝利に貢献した[9]。
柏レイソル
2020年1月10日、J1リーグに昇格した柏レイソルに完全移籍加入することが発表された[10]。自身にとって約半年ぶりのJリーグ復帰となった。中村航輔との日韓代表のポジション争いが期待されていたが、その中村がちばぎんカップ ジェフユナイテッド市原・千葉戦にて負傷。中村に代わってピッチに入った。その後はルヴァンカップ第1節・ガンバ大阪戦やJリーグ開幕戦・北海道コンサドーレ札幌戦で活躍。一時は怪我から復帰した中村にポジションを奪われ、ベンチにも入れない時期もあったが、中村が再負傷しチームを離脱すると、再びレギュラーに君臨。10月7日、ルヴァン杯準決勝の横浜F・マリノス戦で好セーブを連発し、決勝進出に貢献。
2022シーズンも引き続きレギュラーとして開幕からプレーしていたが、5月頃から若手の佐々木雅士にポジションを奪われ、メンバーから外れる試合が増えた。
アル・シャバブ・サウジ
2022年7月、サウジアラビア1部アル・シャバブ・サウジへ完全移籍することが発表された[11]。
代表
2013年に代表に初選出され、2014 FIFAワールドカップのメンバーに選出された。本大会では守護神チョン・ソンリョンが第2戦アルジェリア戦で判断ミスから失点したため、第3戦ベルギー戦で先発に抜擢された。結果的に自身は1失点を喫し、チームは敗退。未勝利でのグループステージ敗退となった。
AFCアジアカップ2015では、キム・ジンヒョンがレギュラーを務めたため、自身は第2戦クウェート戦のみの出場となった。大会後にジンヒョンからポジションを奪取し、EAFF東アジアカップ2015ではレギュラーを務めた。
2018 FIFAワールドカップでは、レギュラーとしての活躍が期待されながらもチョ・ヒョンウにポジションを奪われ、本大会間近でのスタメン落ちとなった。
その後は再びポジションを奪取し、AFCアジアカップ2019、2022 FIFAワールドカップではレギュラーで活躍した。
AFCアジアカップ2023では、レギュラーとして出場していたが、初戦後に怪我でチームを離脱した[12]。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
韓国
| リーグ戦 |
リーグ杯 | FA杯
|
期間通算
|
2006 |
蔚山 |
|
Kリーグ/ Kクラシック |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0
|
2007 |
|
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0
|
2008 |
|
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0
|
2009 |
40 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0
|
2010 |
3 |
0 |
4 |
0 |
1 |
0 |
8 |
0
|
2011 |
18 |
2 |
0 |
- |
0 |
0 |
2 |
0
|
2012 |
12 |
0 |
- |
0 |
0 |
12 |
0
|
2013 |
32 |
0 |
- |
2 |
0 |
34 |
0
|
2014 |
29 |
0 |
- |
1 |
0 |
30 |
0
|
2015 |
32 |
0 |
- |
1 |
0 |
33 |
0
|
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2016 |
神戸 |
18 |
J1 |
34 |
0 |
2 |
0 |
1 |
0 |
37 |
0
|
2017 |
31 |
0 |
5 |
0 |
3 |
0 |
39 |
0
|
2018 |
30 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
32 |
0
|
2019 |
12 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
13 |
0
|
韓国
| リーグ戦 |
リーグ杯 | FA杯
|
期間通算
|
2019 |
蔚山 |
81 |
K1 |
16 |
0 |
- |
0 |
0 |
16 |
0
|
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2020 |
柏 |
17 |
J1 |
24 |
0 |
3 |
0 |
- |
27 |
0
|
2021 |
35 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
37 |
0
|
2022 |
18 |
13 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
13 |
0
|
サウジアラビア
| リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯
|
期間通算
|
2022-23 |
アル・シャバブ・リヤド |
18 |
SPL |
30 |
0 |
1 |
0 |
- |
31 |
0
|
2023-24 |
19 |
0 |
3 |
0 |
- |
22 |
0
|
2024-25 |
|
|
|
|
- |
|
|
通算 |
韓国 |
K1
|
128 |
0 |
4 |
0 |
3 |
0 |
135 |
0
|
日本 |
J1
|
179 |
0 |
12 |
0 |
7 |
0 |
198 |
0
|
サウジアラビア |
SPL
|
49 |
0 |
4 |
0 |
- |
53 |
0
|
総通算
|
356 |
0 |
20 |
0 |
10 |
0 |
386 |
0
|
代表歴
出場大会
試合数
韓国代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
2013 |
3 |
0
|
2014 |
4 |
0
|
2015 |
11 |
0
|
2016 |
5 |
0
|
2017 |
5 |
0
|
2018 |
10 |
0
|
2019 |
11 |
0
|
2020 |
0 |
0
|
2021 |
9 |
0
|
2022 |
14 |
0
|
2023 |
8 |
0
|
2024 |
|
|
通算 |
80 |
0
|
タイトル
クラブ
- 蔚山現代FC
代表
- U-23韓国代表
個人
- Kリーグ
- Jリーグ
脚注
関連項目
外部リンク