ちばぎんカップは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するジェフユナイテッド市原・千葉(以下、ジェフ)と柏レイソル(以下、レイソル)の間でシーズン開幕前に行われるプレシーズンマッチである。互いのホームスタジアムで交互に開催され、千葉銀行グループが冠スポンサーである。
概要
- 第1回は1995年、レイソルが(当時の)JFLからJリーグに昇格することが決定し、Jリーグでの「千葉ダービーマッチ」が実現することとなったことより[1]、3月5日に市原緑地運動公園臨海競技場で開催された。その後、1996年以降も同時期に開催されるようになった。なお、第1回はピエール・リトバルスキーの引退試合を兼ねて開催された(引退試合としての開催はこの他に1999年・江尻篤彦の例がある)。
- 特徴としてプレシーズンマッチとしては珍しく『90分間で決着がつかない場合はPK戦を行って勝者を決定する』点が挙げられる。
- 2010年(第16回)の開催時に、Jリーグから冠スポンサーである千葉銀行に感謝状が贈られた。
- 本大会は過去に2回中止となっている。
- 2015年は第21回大会がレイソルのホームで開催される予定だったが、レイソルがAFCチャンピオンズリーグ2015プレーオフ進出に伴う過密日程となることを考慮して、レイソル側から参加辞退を申し出る。ジェフ側は日程の変更なども検討されたが、最終的には開催を見送る事になった[2]。なお、2018年(第23回)も同様にレイソルがAFCチャンピオンズリーグ2018プレーオフに進出したが、プレーオフ後の2018年2月4日に開催されている。
- 2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催中止となった[3]。
- 試合の模様は、毎年千葉テレビ放送(チバテレ)で放送される。当初は録画放送であったが、近年では生放送となっている。スカパー!でも放送されるが、CM以外はチバテレの映像をそのまま使用している。
- 2012年までは、試合時間前後が自社制作の競馬中継(2010年までは『中央競馬ワイド中継』、2011年・2012年は『LIVE&REPORT 中央競馬中継』)と重なるため、当日夜に録画放送されていた。
- 2012年5月に『LIVE&REPORT 中央競馬中継』が終了し『金曜競馬CLUB』として金曜に移動したため、2013年以降は生中継で放送される。なお、土曜日・日曜日以外での開催または前述の事情で大会自体が中止になった2015年・2021年・2022年を除き、『JRA競馬中継』(日本BS放送制作)は当日のみチバテレでは放送せず、テレビ神奈川・テレビ埼玉のみのネットとなる。
- 2015年は前述のとおり大会中止のため、2015年3月1日(19:00-19:55)に『ちばぎんカップ2015特別編〜ヒストリーと展望〜』として、これまで20回のちばぎんカップの歴史を振り返り、2015年シーズンの両チームの展望を語る生放送の特別番組を急遽編成することになった。司会は中山京子(チバテレアナウンサー)。解説として両チームのOBかつ当時チバテレのレギュラー番組を持っていた2名が担当し、柏レイソル側は佐藤大(『Rising Reysol』解説者)、ジェフ千葉側は宮澤ミシェル(『ビジネスフラッシュ 2nd Stage』MC)が出演。この番組も、千葉銀行の一社提供で放送された。
- 2021年も前述のとおり大会中止のため、2021年2月21日(19:00-19:55)に『Jリーグ開幕直前スペシャル〜ICHIBANを目指せ!〜』として、2015年同様の特別番組を急遽編成することになった[4]。出演者は、両チームから2名が担当する。柏レイソル側は佐藤大(レイソルOB、『Rising Reysol』解説者)、佐田志歩(当時、『Rising Reysol』の本来のMCである西谷綾子の産休に伴う代理MC)。ジェフ千葉側は佐藤勇人(ジェフOB)、黒澤詩音(『WIN BY ALL!』MC)。
- 2022年は建国記念の日で祝日となっている2月11日(金曜日)の日中に生中継を行った[5]。
試合結果
■ジェフユナイテッド市原・千葉:11勝17敗
■柏レイソル:17勝11敗
- 90分終了して同点引き分けの場合、PK戦により優勝を決める。PK戦戦績はジェフの4勝1敗。
回数 |
年 |
ホーム |
得点 |
アウェイ |
スタジアム |
入場者数
|
第1回 |
1995年 |
市原 |
1 - 2 |
柏 |
市原臨海 |
|
第2回 |
1996年 |
柏 |
3 - 0 |
市原 |
日立柏 |
|
第3回 |
1997年 |
市原 |
1 - 3 |
柏 |
市原臨海 |
|
第4回 |
1998年 |
柏 |
2 - 2 (PK 1 - 3) |
市原 |
日立柏 |
|
第5回 |
1999年 |
市原 |
1 - 2 |
柏 |
市原臨海 |
|
第6回 |
2000年 |
柏 |
2 - 1 |
市原 |
日立柏 |
|
第7回 |
2001年 |
市原 |
0 - 1 |
柏 |
市原臨海 |
|
第8回 |
2002年 |
柏 |
1 - 0 |
市原 |
日立柏 |
|
第9回 |
2003年 |
市原 |
2 - 1 |
柏 |
市原臨海 |
|
第10回 |
2004年 |
柏 |
3 - 0 |
市原 |
日立柏 |
|
第11回 |
2005年 |
千葉 |
0 - 1 |
柏 |
市原臨海 |
|
第12回 |
2006年 |
千葉 |
2 - 0 |
柏 |
フクアリ |
|
第13回 |
2007年 |
柏 |
2 - 1 |
千葉 |
日立柏 |
|
第14回 |
2008年 |
千葉 |
1 - 1 (PK 3 - 2) |
柏 |
フクアリ |
12,393
|
第15回 |
2009年 |
柏 |
3 - 1 |
千葉 |
日立柏 |
10,225
|
第16回 |
2010年 |
千葉 |
1 - 1 (PK 4 - 3) |
柏 |
フクアリ |
14,567
|
第17回 |
2011年 |
柏 |
0 - 1 |
千葉 |
柏の葉 |
9,249
|
第18回 |
2012年 |
千葉 |
0 - 1 |
柏 |
フクアリ |
14,207
|
第19回 |
2013年 |
柏 |
0 - 3 |
千葉 |
日立柏 |
11,190
|
第20回 |
2014年 |
千葉 |
1 - 1 (PK4 - 5) |
柏 |
フクアリ |
12,254
|
2015年は柏レイソル過密日程のため中止。
|
第21回 |
2016年 |
千葉 |
3 - 0 |
柏 |
フクアリ |
12,921
|
第22回 |
2017年 |
柏 |
2 - 0 |
千葉 |
日立柏 |
11,015
|
第23回 |
2018年 |
千葉 |
1 - 4 |
柏 |
フクアリ |
14,947
|
第24回 |
2019年 |
柏 |
2 - 2 (PK5 - 6) |
千葉 |
三協F柏 |
12,572
|
第25回 |
2020年 |
千葉 |
0 - 2 |
柏 |
フクアリ |
13,239
|
2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。
|
第26回 |
2022年 |
千葉 |
0 - 1 |
柏 |
フクアリ |
6,510
|
第27回 |
2023年 |
柏 |
2 - 3 |
千葉 |
三協F柏 |
8,898
|
第28回 |
2024年 |
柏 |
1 - 2 |
千葉 |
三協F柏 |
10,996
|
賞金
勝利チームからはMVPが、敗戦チームからはMIPがそれぞれ選出され、表彰される。
賞金額は年によって変動がある。
その他
脚注
関連項目
外部リンク