レアンドロ・ドミンゲス・バルボーザ
レアンドロ・ドミンゲス・バルボーザ(Leandro Domingues Barbosa、1983年8月24日 - )は、ブラジル・バイーア州ヴィトリア・ダ・コンキスタ市出身のサッカー選手。ポジションはミッドフィールダー、フォワード。
サッカー選手のクレイトン・ドミンゲスは実弟。
来歴
ブラジル時代
12歳の時からECヴィトーリアの下部組織に所属し、2001年、トップチームへ昇格[2]。
2006年、ブラジル全国選手権セリエCに降格したクラブを1年でセリエBへ昇格させる原動力となり、翌年、セリエA・クルゼイロECへ移籍した[2][3]。
2008年、当時の監督であったアジウソンとの関係が悪化し、ミナスジェライス州選手権のタイトルを獲得した後、セリエAに昇格していたヴィトーリアへ復帰[3]。
2009年、フルミネンセFCへ移籍するが、出場機会に恵まれず、再びヴィトーリアへ戻った[3]。
柏レイソル
2010年、J2・柏レイソル監督であったネルシーニョが獲得を熱望したこともあり[4]、柏へ移籍。3月28日の東京ヴェルディ1969戦で移籍後初ゴールとなる[5] 決勝ゴールを決めた。以降も「(J2でプレーするのは)反則」と言われるほどの圧倒的なパフォーマンスで首位を独走するチームを牽引し[4]、13ゴールを決めただけでなく[5]、アシストでも貢献、クラブ初のJ2優勝・1年でのJ1復帰に貢献した。
2011年、J1の舞台でも引き続き質の高いプレーを続け、前年の成績を上回るリーグ戦15得点を記録。Jリーグ史上初となる昇格1年目でのJ1優勝を達成し、自身もJリーグ最優秀選手賞を受賞した。
2012年、シーズン終盤に右膝内側側副靭帯を損傷[6]。約1ヶ月間離脱を余儀なくされたが、リーグ戦10得点を記録し、2年連続でJリーグベストイレブンに選出された。
2013年、シーズン中に3度の負傷で戦線離脱したこともあり、リーグ戦では移籍後最小となる12試合2ゴールに留まった。
名古屋グランパス
2014年、練習の遅刻やトラブルなどがあり解雇、それにともない名古屋グランパスへ移籍[7]。10月11日の天皇杯準々決勝で左ハムストリング肉離れで離脱し[8]、2015年開幕前には、右ひざの検査のため一時帰国[9] するなど、負傷での離脱が続き、2ndステージ第8節で11か月ぶりに復帰[10]。リーグ戦終了後、契約満了が発表された[11]。
2016年より古巣であるECヴィトーリアに復帰することが発表された[12]。
横浜FC
2017年6月、ポルトゥゲーザとの契約を解除し、横浜FCへ移籍[13]。
2018年11月23日、J2第40節・大分トリニータ戦で、全得点に絡む活躍で逆転勝利に貢献したこと、J2第41節・ファジアーノ岡山戦で2得点を挙げ、4連勝の立役者になったこと、今シーズンはイバの17得点に次ぐ11得点をマークし、チームをJ1参入プレーオフ圏内の3位に導いたことが評価され、月間MVPを受賞[14]。
2020年シーズンをもって契約満了により横浜FCを退団[15]。
プレースタイル
シュート、パス、ドリブル、プレースキック、オフ・ザ・ボールの全てを高いレベルでこなせるオールラウンダー[16][17]。ゲームコントロールに長け、視野が広く、プレー選択の判断も早い[18][19]。
テクニシャンながらシンプルなプレーを好み、派手なプレーを見せることはほとんどない[18]。
人物
- 既婚者であり、右腕には息子の名前のタトゥーを入れている[16]。自身がゴールを決めた時は、このタトゥーにキスをすることが恒例となっている。
- 来日してからしばらく車を持たず、練習場やスタジアムまで徒歩で通っていた。本人はその理由について「練習場から歩いてこれる距離に家がありますし、どこへ行くにも日本は電車網が繋がっています。東京に行くにしても、車より電車の方が早く着きますしね。それに、日本は危険なところが少なく、家の近くでなんでもモノが揃いますから」と語っている[20]。
- 日本の浴場に置いてある「小さなイス」を気に入っている[20]。
- 本気とも冗談ともつかないナルシスト的な発言をすることが多く、2012年の柏レイソル公式プロフィールに記載されていた「レイソル選手でNo.1のイケメン」というお題に「俺」と回答しているほか、「あなたの『モテキ』はいつだった?」という質問に対しては「いつもそうだった」と答えている[21]。また、2011年のリーグ優勝記念に行われたビールかけの際には、チームメイトからプレーを褒めちぎられた後に「これで顔がよければなぁ」と冗談を言われ、「うそ!?自分ではイケてると思うんだけど……」と返したという[22]。
- 2014年シーズン途中まで在籍した柏にはレアンドロ・モンテーラ・ダ・シルバという同名選手が在籍していた。この際双方が「レアンドロ」と表記される事になったためか、一部の新聞などでは区別のためにドミンゲスの名前を「レアンドド」と表記されることがあった。
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
ブラジル
| リーグ戦 |
ブラジル杯 | オープン杯
|
期間通算
|
2001 |
ヴィトーリア |
|
セリエA |
|
|
|
|
- |
|
|
2002 |
|
|
|
|
- |
|
|
2003 |
|
|
|
|
- |
|
|
2004 |
|
|
|
|
- |
|
|
2005 |
セリエB |
|
|
|
|
- |
|
|
2006 |
セリエC |
|
|
|
|
- |
|
|
2007 |
クルゼイロ |
|
セリエA |
23 |
7 |
- |
- |
23 |
7
|
2008 |
ヴィトーリア |
|
15 |
3 |
- |
- |
15 |
3
|
2009 |
フルミネンセ |
|
0 |
0 |
- |
- |
0 |
0
|
ヴィトーリア |
|
30 |
8 |
- |
- |
30 |
8
|
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2010 |
柏 |
11 |
J2 |
32 |
13 |
- |
3 |
4 |
35 |
17
|
2011 |
10 |
J1 |
30 |
15 |
2 |
0 |
3 |
3 |
35 |
18
|
2012 |
28 |
10 |
3 |
4 |
2 |
2 |
33 |
16
|
2013 |
12 |
2 |
1 |
0 |
1 |
0 |
14 |
2
|
2014 |
5 |
0 |
1 |
0 |
- |
6 |
0
|
名古屋 |
33 |
11 |
2 |
- |
2 |
1 |
13 |
3
|
2015 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0
|
ブラジル
| リーグ戦 |
ブラジル杯 | オープン杯
|
期間通算
|
2016 |
ヴィトーリア |
|
セリエA |
|
|
|
|
- |
|
|
2017 |
ポルトゥゲーザ |
|
セリエD |
|
|
|
|
- |
|
|
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2017 |
横浜FC |
40 |
J2 |
19 |
3 |
- |
- |
19 |
3
|
2018 |
38 |
11 |
- |
0 |
0 |
38 |
11
|
2019 |
33 |
6 |
- |
0 |
0 |
33 |
6
|
2020 |
J1 |
8 |
0 |
1 |
0 |
- |
9 |
0
|
通算 |
ブラジル |
セリエA
|
68 |
18 |
- |
- |
68 |
18
|
日本 |
J1
|
97 |
29 |
8 |
4 |
8 |
6 |
113 |
39
|
日本 |
J2
|
122 |
33 |
- |
3 |
4 |
125 |
37
|
総通算
|
287 |
80 |
8 |
4 |
11 |
10 |
306 |
94
|
その他の公式戦
タイトル
クラブ
- ECヴィトーリア
- バイーア州選手権:2002, 2003, 2004, 2005, 2009, 2016
- クルゼイロEC
- 柏レイソル
個人
脚注
関連項目
外部リンク
タイトル・受賞歴 |
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J1 |
1990年代 |
- 93: サントス, 本田泰人, ラモス瑠偉
- 94: 柱谷哲二, 北澤豪, ラモス瑠偉, ベッチーニョ
- 95: 柱谷哲二, ビスマルク
- 96: ジョルジーニョ, 前園真聖, 山口素弘, 名波浩
- 97: ビスマルク, 中田英寿, 山口素弘, 名波浩
- 98: 小野伸二, 奥大介, 藤田俊哉, 名波浩, ドゥンガ
- 99: 中村俊輔, アレックス, 伊東輝悦, 澤登正朗, 福西崇史
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2000年代 |
- 00: 明神智和, 中村俊輔, 稲本潤一, 森島寛晃
- 01: 小笠原満男, 福西崇史, 藤田俊哉, 服部年宏, 中田浩二
- 02: 小笠原満男, 福西崇史, 藤田俊哉, 名波浩
- 03: 小笠原満男, 福西崇史, 奥大介, 遠藤保仁
- 04: 小笠原満男, 長谷部誠, 奥大介, 遠藤保仁
- 05: 小笠原満男, 阿部勇樹, フェルナンジーニョ, 遠藤保仁, 古橋達弥
- 06: 鈴木啓太, 阿部勇樹, 中村憲剛, 谷口博之, 遠藤保仁
- 07: 阿部勇樹, 鈴木啓太, ポンテ, 中村憲剛, 遠藤保仁
- 08: 中村憲剛, 小川佳純, 遠藤保仁
- 09: 小笠原満男, 石川直宏, 中村憲剛, 遠藤保仁
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2010年代 |
- 10: 中村憲剛, マルシオ・リシャルデス, 藤本淳吾, ダニルソン, 遠藤保仁
- 11: ジョルジ・ワグネル, レアンドロ・ドミンゲス, 藤本淳吾, 遠藤保仁, 清武弘嗣
- 12: レアンドロ・ドミンゲス, 遠藤保仁, 青山敏弘, 髙萩洋次郎
- 13: 中村俊輔, 山口螢, 柿谷曜一朗, 青山敏弘
- 14: 柴崎岳, 武藤嘉紀, レオ・シルバ, 遠藤保仁
- 15: 金崎夢生, 遠藤保仁, 青山敏弘
- 16: 阿部勇樹, 柏木陽介, 中村憲剛, 齋藤学
- 17: 中村憲剛, 井手口陽介, 山口蛍
- 18: チャナティップ, 家長昭博, 大島僚太, 中村憲剛
- 19: 橋本拳人, 喜田拓也, アンドレス・イニエスタ
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2020年代 |
- 20: 家長昭博, 田中碧, 守田英正, 三笘薫
- 21: 家長昭博, 脇坂泰斗, アンドレス・イニエスタ, 稲垣祥
- 22: 家長昭博, 水沼宏太, 脇坂泰斗
- 23: 伊藤敦樹, 脇坂泰斗, 山口蛍
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J2 |
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J3 |
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ベストイレブン(GK - DF - MF - FW) - JCB |
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