イケメンは、現代の日本語でゲイ用語からの派生語である。意味は「魅力的な人、特に面貌が魅力的な人」の事を指す俗語である。類語に二枚目、ハンサム、男前など。
1990年代中頃からゲイ雑誌などの男性同性愛コミュニティでは、同性愛者に人気のある男性のことを「魅力的な」を意味する俗語「イケる」「イケてる」と「男性向けの」を意味する英語「メンズ」とを組み合わせて「イケるメンズ」「イケてるメンズ」などと呼んでいた[1]。
その後、女性向けファッション雑誌『egg』において、編集者の矢野智子が魅力的な男性について特集する「クリクリ矢野のイケてるメンズ」というコーナーを開始し、1999年に同コーナーの略称として「イケメン」が使用された[2]。これが転じて、同コーナーに掲載されるような魅力的な男性それ自体をイケメンと呼ぶようになり、また同誌の男性版『Men's egg』においても当たり前のように使われるようになった。同誌関連のイケメンの語源の男性としては、小川貴由、照井憲宇、小野寺タカミチ、福島真治、鈴木直樹、居藤タカセ、小橋忠弘、大郷剛などが挙げられる。
2000年の『現代用語の基礎知識』に収録された[3]。
現在では、「メン」の部分を「面」(面貌、面容、容貌などの意)と「Men」(男性)・「Human」(人間)の語尾等を掛けたものと解釈し、「面がイケてる男性」や[注 1]、もしくは、自身がそうなりたくて「美男子を意識した髪型や服装をし、格好良さや洗練された人を意識した言動や体現をしている人」を表す意味になっている、という用法が一般的となっている[注 2]。
動画配信サービス「ニコニコ動画(9)」が視聴者を対象に行った「ネット流行語大賞2009&ケータイ流行語大賞2009 ニコ動調査」のアンケート結果において、金賞は「※ただしイケメンに限る」に決定された[4]。
2010年代には、顔つきのみの他に、理想的な背格好や魅力的な男子がするであろう、またはして欲しい仕草や立ち居振る舞いなどについても「性格イケメン」や「雰囲気イケメン」と形容する例も現れている[5][6]。
日本では、2000年に『行け行けイケメン!』、2007年に『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(2011年にリメイク版『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』)が放送された[7]。
韓国では、2009年に『美男ですね(イケメンですね)』が放送され、2011年には日本リメイク版としても同名ドラマ(読みも同じ)が放送された[8]。
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