『木下恵介アワー』(きのしたけいすけアワー)は、1964年10月27日から1974年9月25日までTBS系列(関西地区は当時ABC)で放送されたテレビドラマの枠である。
開始当初は『木下恵介劇場』(きのしたけいすけげきじょう)のタイトルだったが、1967年4月18日開始の『女と刀』から『木下恵介アワー』と改題した。
概要
1964年に映画監督の木下恵介が、博報堂とTBS(当時:東京放送)と共に木下恵介プロダクションを設立し、木下恵介プロダクションが制作するドラマ枠を誕生させた。その作品は、かつて木下が手がけた映画作品が多かった。また開始当初は1ヶ月間の短期作品だったが、1965年4月6日開始の『喜びも悲しみも幾歳月』からは、半年前後の作品が大半を占めた。さらにその『喜びも…』からは木下との関わり合いから、松竹テレビ室が制作に協力するようになった。以降は木下が監修としての形でこのドラマ枠の制作に携った。
なお、継続中の1970年4月16日からは、TBSの木曜22時00分に『木下恵介・人間の歌シリーズ』(1時間ドラマ)が開始、週に2本の木下ものが放送されることとなった。
1973年10月3日からは水曜22時00分に移動したが、1974年9月25日終了の『わが子は他人』をもって10年の幕を降ろした。そして、引き続き木下恵介プロダクション制作の1時間ドラマ『華やかな荒野』を半年放送した後、腸捻転解消によって、この枠は毎日放送(MBS)制作枠となり、しばらくMBS制作ドラマを放送していた。
TBS系列局以外の地上波では2022年10月4日からtvkの平日午後枠にて再放送されている。過去には東海テレビ(1977年7月4日~1978年8月18日、平日14時枠)、名古屋テレビ(1980年2月22日~1981年10月19日、平日10時30分枠)、テレビ大阪(2010年9月29日~2011年7月29日、平日昼帯)、チバテレ(2016年10月3日~2018年8月30日、2020年10月26日~2022年9月6日、平日13時枠)、TOKYO MX(2023年4月3日~10月4日、平日5時枠)等で系列外再放送されていた。
衛星放送では松竹系のBS松竹東急で、おやじ太鼓以降の作品(権利関係等で放送不可能な作品除く)が放送されている。また一部の作品がBS11、ホームドラマチャンネル、日本映画専門チャンネルで放送されていた。
放送時間
※ 全てJSTで表記。
作品リスト
木下恵介劇場
木下恵介アワー
- 女と刀(1967年4月18日 - 10月10日)
- もがり笛(1967年10月17日 - 1968年1月9日)
- おやじ太鼓(1968年1月16日 - 10月8日)
- 3人家族(1968年10月15日 - 1969年4月15日)
- おやじ太鼓2(1969年4月22日 - 10月14日)
- 兄弟(1969年10月21日 - 1970年4月14日)
- あしたからの恋(1970年4月21日 - 11月24日)
- 二人の世界(1970年12月1日 - 1971年5月25日)
- たんとんとん(1971年6月1日 - 11月30日)
- 太陽の涙(1971年12月7日 - 1972年5月30日)
- 幸福相談(1972年6月6日 - 9月26日)
- おやじ山脈(1972年10月3日 - 1973年3月27日)
- 思い橋(1973年4月3日 - 9月25日) - ここまで火曜21時00分枠。
- 炎の旅路(1973年10月3日 - 1974年3月27日) - ここから水曜22時00分枠。
- わが子は他人(1974年4月3日 - 9月25日)
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- 『木下恵介劇場』時代は、大正製薬の一社提供だった。
- 『木下恵介アワー』に改題されてからは、日産自動車の一社提供となり、『日産火曜劇場』という冠が付いた(火曜時代末期は『日産火曜劇場』の冠が取れ、日産自動車とセイコーの二社提供となった)。
- 水曜22時枠への移行を機に日産自動車とセイコーがスポンサーを降板。番組終了までの1年間は味の素他複数社の提供となった(なお、日産自動車とセイコーは引き続き同じ火曜21時枠のドラマ『あんたがたどこさ』の提供スポンサーとなっている)。
参考資料
関連項目
外部リンク
TBS系 火曜21時台前半枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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木下恵介劇場 ↓ 日産火曜劇場・木下恵介アワー (1964.10.27 - 1973.3.27)
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TBS系 水曜22時台前半枠 |
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木下恵介アワー (1973.10.3 - 1974.9.25)
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