日本映画放送株式会社(にほんえいがほうそう)は、東京都千代田区に本社をおく衛星基幹放送事業者および映画・テレビドラマ制作会社である。
以前は衛星一般放送事業者および移動受信用地上基幹放送事業者でもあった。
概要
フジテレビジョンが筆頭株主で、同社及びその親会社フジ・メディア・ホールディングスのグループ会社(放送事業グループ)で、同社の持分法適用関連会社である。
「日本映画専門チャンネル」および「時代劇専門チャンネル」の番組編成とその放送・供給を行なっており、直営の放送を含めスカパー!プレミアムサービス、スカパー!、J:COM、ひかりTV、ケーブルテレビなどで視聴できる。後者については、かつてモバキャスにも供給していた。
映画・オリジナル時代劇・テレビドラマなど、コンテンツの制作にも力を入れており、自社で企画制作する作品は年々増えており、放送だけではなく、劇場公開など、新たな取り組みも行っている。
代表取締役社長は、フジテレビで多くのテレビドラマ制作に関わり『古畑任三郎』『やまとなでしこ』『HERO』『美女か野獣』など多くのドラマを企画しヒットに結びつけた石原隆(2021年~)(フジテレビ元取締役編成統括局長)、取締役相談役は、前社長で『北の国から』の演出を手がけた杉田成道[1][2](フジテレビ元役員待遇/エグゼクティブディレクター)。
実際の放送業務はかつて2チャンネルを運営していたJ SPORTS(旧スカイエンターテイメント)の本社がある青海フロンティアビルで行われており[注 1]、2011年までは番組審議会もJ SPORTSの会議室で開かれていた[4]。
沿革
- 2000年(平成12年)
- 2002年(平成14年)7月 - スカイパーフェクTV!2(当時)にて「日本映画+時代劇チャンネル」(委託放送事業者はシーエス映画放送)の放送開始。
- 2003年(平成15年)
- 10月 - スカイパーフェクTV!110(当時)にて「時代劇専門チャンネル」の放送開始[注 3]。
- 11月 - スカイパーフェクTV!110(当時)にて「日本映画専門チャンネル」(「日本映画+時代劇チャンネル」からチャンネル名変更)の放送開始。
- 2007年(平成18年)
- 5月 -「日本映画専門チャンネル」「時代劇専門チャンネル」の視聴世帯数が1,000万世帯を突破。
- 9月 - e2 by スカパー!(当時)にて、「日本映画専門チャンネルHD」[注 4]の放送開始。同時に時代劇専門チャンネルのe2 by スカパー!における委託放送事業者がシーエス映画放送に変更される。
- 2008年(平成20年)
- 4月 - 一部のケーブルテレビ局で「日本映画専門チャンネルHD」の放送を開始。
- 10月 - スカパー!HD(当時)で「日本映画専門チャンネルHD」の放送を開始。
- 2009年(平成21年)
- 4月 - ひかりTVで「日本映画専門チャンネル」の放送を開始。
- 10月 - スカパー!HD(当時)で「時代劇専門チャンネルHD」の放送を開始。
- 2010年(平成22年)4月 - ひかりTVで「時代劇専門チャンネル」の放送を開始。
- 2011年(平成23年)1月 -「日本映画専門チャンネル」「時代劇専門チャンネル」の視聴世帯数が1,500万世帯を突破。
- 2012年(平成24年)
- 3月 - スカパー!e2(当時)における日本映画専門チャンネルHDが東経110度CSデジタル放送からBSデジタル放送へ移行するとともに、日本映画衛星放送直営の衛星基幹放送チャンネル「BS日本映画専門チャンネル」となる。
- 7月 - スカパー!e2(当時)にて、時代劇専門チャンネルの衛星基幹放送事業者が日本映画衛星放送に変更。「時代劇専門チャンネルHD」にチャンネル名を変更し、ハイビジョン放送を開始。
- 2014年(平成26年)
- 2月 - 本社を港区赤坂の赤坂ツインタワーから千代田区有楽町の東京宝塚ビルに移転。
- 3月 - ブロードメディアが保有する株式を関西テレビ放送及び日本映画衛星放送に売却[5]。
- 7月 -「日本映画専門チャンネル」オンデマンドスタート。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)6月30日 - モバキャスによる「時代劇専門チャンネル」の放送終了。
- 2018年(平成30年)
- 6月 - 「Amazon Prime Videoチャンネル」での放送、配信をスタート。
- 12月1日 - 新4K8K衛星放送の有料4Kチャンネルとして、日本映画専門チャンネルと時代劇専門チャンネルの番組を4K画質で放送するチャンネル「日本映画 + 時代劇 4K」(CS Ch.4K 880)の放送を開始。
- 2021年(令和3年)2月 - J:COMで4K放送「日本映画 + 時代劇 4K」(Ch.436)の放送を開始。
- 2024年(令和6年)
- 3月31日 - スカパー!向け4K放送「日本映画 + 時代劇 4K」(CS Ch.4K 880)の放送を終了[7][8]。
運営チャンネル
- 日本映画専門チャンネル(ハイビジョン放送)
- 時代劇専門チャンネル(ハイビジョン放送)
- スカパー!(東経110度CS放送)で直営放送。CS2ND-14ch 12スロット。
- スカパー!プレミアムサービス等では、スカパー・ブロードキャスティング → スカパー・エンターテイメント他への供給。
- 日本映画 + 時代劇 4K(4K放送)
- スカパー!(東経110度CS放送)で4K放送。衛星基幹放送事業者はスカパー・エンターテイメントが行っている。J:COMにも番組を提供している。
- 「日本映画+時代劇チャンネル」の4K放送版
- スカパー!での放送は、2024年3月31日終了。
過去の運営チャンネル
- 日本映画+時代劇チャンネル
- 「日本映画専門チャンネル」「時代劇専門チャンネル」から、選りすぐりの人気作を放送するチャンネル。
出資・製作参加映画
株主であるフジテレビ、東宝、角川映画との共同出資・製作となることが多い
製作・制作テレビドラマ
- 鬼平外伝 熊五郎の顔(2012年2月、スカパー!CS衛星放送「時代劇専門チャンネル」)オリジナル時代劇第二弾[9]
- 鬼平外伝 正月四日の客(2013年1月、スカパー!CS衛星放送「時代劇専門チャンネル」)オリジナル時代劇第三弾[9]
- 新・御宿かわせみ(2013年、スカパー!CS衛星放送「時代劇専門チャンネル」)オリジナル時代劇第四弾[9]
- おいハンサム!!(2022年1月期・東海テレビとの共同制作・東海テレビ・フジテレビ系)
受賞
- 2011年6月「時代劇法廷 被告人は田沼意次」(時代劇専門チャンネル、オリジナル番組)第48回ギャラクシー賞テレビ部門選奨を受賞
- 2013年1月「鬼平外伝 正月四日の客」(時代劇専門チャンネル オリジナル番組)ギャラクシー賞テレビ部門11月度月間賞を受賞
- 2016年 藤沢周平 新ドラマシリーズ及び「藤沢周平劇場」企画が、第6回衛星放送協会オリジナル番組アワード2016 オリジナル編成企画賞を受賞
- 2016年 藤沢周平 新ドラマシリーズ「果し合い」が、「NEW YORK FESTIVALS WORLD'S BEST TV & FILMS」Drama Special部門 Gold World Medal(金賞)を受賞
脚注
注釈
出典
関連項目
- 2010年8月31日の解散以降は、日本映画放送がすべての作品の著作権を管理している(他社との共同制作作品を含む)。
外部リンク
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※[ ]内の数字は論理チャンネル枠1。放送事業者以外が運営する(していた)チャンネルは〈 〉内に運営会社名を付記。 |
公共放送 |
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民間放送 (地上波系列/独立系) |
4K | |
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2K |
- [14x / 74x]BS日テレ(2K)
- [15x / 75x]BS朝日(2K)
- [16x / 76x]BS-i → BS-TBS(2K)
- [17x / 77x]BSジャパン → BSテレ東(2K)
- [18x / 78x]BSフジ(2K)
- [21x]BS11
- [22x]BS12 トゥエルビ
- [26x-0]BS松竹東急
- [26x-1]BSJapanext
- [26x-2]BSよしもと
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有料放送 (スカパー!チャンネル) |
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その他 | |
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放送を終了した テレビ放送 |
通常放送(4K / 8K) | |
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通常放送(2K) | |
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有料放送(4K) | |
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有料放送(2K) | |
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特別放送(4K / 8K) |
- [00x]NHK / A-PAB(4K8K試験放送)
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特別放送(2K) | |
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放送を終了した ラジオ放送 | |
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放送を終了した 単営データ放送 | |
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関連法人 | |
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関連項目 | |
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1:放送事業者・サービス(テレビ / ラジオ / データ)ごとに1枠ずつ割り当てられる。00x - 29xはテレビ、30x - 59xはラジオ、60x - 89xは連動データ、90x - 99xは独立データに割り当てられる。なお、複数事業者で重複することもあり、その場合は「23x-0」のように枝番を付けて示す(便宜上、枝番は下1桁の「編成番号」の小さい順に0・1・2・3としている)。 2:BS29Xchが地上(関東広域圏)0X1chに対応する。BS890chは案内用データ放送。 |
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委託放送事業 | |
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総合エンタテ インメント事業 | |
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委託放送事業 | |
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通信事業 | |
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デジタル放送信号伝送事業 | |
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ケーブルテレビ事業 | |
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メディア事業 |
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番組供給事業 | |
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金融事業 | |
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地域情報誌等の企画・制作事業 | |
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カテゴリ |
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地上波 フルネット局 26局 | |
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地上波 クロスネット局 2局 | |
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BSデジタル | |
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CSチャンネル4 | |
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過去のCSチャンネル | |
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旧加盟局7 | |
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国内支局 | |
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関連新聞・スポーツ新聞・夕刊新聞社9 | |
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関連項目 | |
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脚注
1NNN/NNSとの提携関係あり。 2NNN/NNSとのクロスネット局であるが、NNN・FNNのみの加盟と記述してある資料あり。 3NNN・ANNとのクロスネット局であるが、ANNには報道部門のみの参加。 4加盟局が運営・出資する衛星放送(CSチャンネル)。 5現在のJ SPORTS。フジテレビは2009年9月まで出資。 62009年4月30日で閉局。 7太字はFNN・FNS双方に加盟。細字はFNSのみに加盟。 8旧フジテレビは2008年10月に現フジテレビに放送免許を譲渡(会社分割方式)。 9母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。
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