ドノバン・ソラーノ・プレシアード(Donovan Solano Preciado, 1987年12月17日 - )は、 コロンビアのアトランティコ県バランキージャ出身のプロ野球選手(ユーティリティープレイヤー)。右投右打。MLBのサンディエゴ・パドレス所属。
兄のジョナタンもプロ野球選手[1]。
経歴
プロ入りとカージナルス傘下時代
2005年にセントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。この年は、まず傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ジョンソンシティ・カージナルス(英語版)でプレーした。ここでは、45試合に出場して打率.262、11打点、38安打を記録した[2]。その後、A-級ニュージャージー・カージナルスへ昇格した。ここでは、22試合に出場して打率.247、11打点、19安打を記録した[2]。
2006年は、年間を通じてA-級ステート・カレッジ・スパイクス[3]でプレーした。ここでは、44試合に出場して打率.282、13打点、42安打を記録した[2]。
2007年は、まずA級スイング・オブ・クァッドシティズ(英語版)でプレーした。ここでは、82試合に出場して打率.257、30打点、75安打を記録した[2]。その後、A+級パームビーチ・カージナルス(英語版)でプレーした。ここでは、50試合に出場して打率.209、11打点、34安打を記録した[2]。
2008年は、まずA+級パームビーチでプレーした。ここでは、107試合に出場して打率.286、1本塁打、31打点、115安打を記録した[2]。その後、AA級スプリングフィールド・カージナルスへ昇格した。ここでは、26試合に出場して打率.264、1本塁打、11打点、28安打を記録した[2]。
2009年は、まずAA級スプリングフィールドでプレーした。ここでは、64試合に出場して打率.207、1本塁打、16打点、52安打を記録した[2]。その後、AAA級メンフィス・レッドバーズへ昇格した。ここでは、52試合に出場して打率.317、14打点、52安打を記録した[2]。
2010年は、年間を通じてAAA級メンフィスでプレーした。この年は、102試合に出場して打率.255、4本塁打、27打点、84安打を記録した[2]。
2011年は、まずAAA級メンフィスでプレーした。ここでは、81試合に出場して打率.284、1本塁打、23打点、65安打を記録した[2]。その後、AA級スプリングフィールドへ降格した。ここでは、27試合に出場して打率.228、2本塁打、10打点、23安打を記録した[2]。オフの11月2日にFAとなった[4]。
マーリンズ時代
2011年11月22日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[4]。
2012年はスプリングトレーニングに招待選手として参加し、開幕は傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズで迎えた。ここでは、36試合に出場し、打率.262、0本塁打、14打点、37安打を記録した[2]。5月20日にメジャー初昇格を果たすと、翌21日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビューを果たした。これにより、史上12人目のコロンビア人メジャーリーガーとなった。5月23日にメジャー初安打を記録した。5月26日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初先発に名を連ねた。7月には、ハンリー・ラミレスがロサンゼルス・ドジャースへトレードで移籍したため、正三塁手として起用された[5]デビューから251打数で本塁打0だったが、9月26日のアトランタ・ブレーブス戦でクリス・メドレンから1試合2本塁打を放った[6]。オフの11月には、第3回WBC予選のコロンビア代表に選出された[7]。
2015年は55試合の出場で打率.189の成績に終わり、10月17日に自由契約となった[4]。
ヤンキース時代
2015年12月24日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。オフはドミニカ共和国のウィンターリーグであるリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナに参加した。
2016年は開幕から傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレー。9月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のボストン・レッドソックス戦に「7番・二塁手」で先発出場した。最終的には9試合の出場だったが、2シーズンぶりの本塁打を放った。10月10日に40人枠から外れ、AAA級スクラントン・ウィルクスバリに降格した。
2017年はシーズン開幕前の3月に開催された第4回WBC本戦のコロンビア代表に選出され、2大会連続2度目の選出を果たした。シーズンではメジャー出場は無く、AAA級スクラントン・ウィルクスバリでプレーし、99試合に出場して打率.282、4本塁打、48打点、1盗塁を記録した。オフの11月6日にFAとなった[4]。
ドジャース傘下時代
2018年1月18日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ドジャースとAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーし、2球団合計で89試合に出場して打率.327、4本塁打、46打点、4盗塁を記録した。オフの11月2日にFAとなった[4]。
ジャイアンツ時代
2019年1月24日にジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[4]。開幕は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで迎え、5月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]。この年は81試合に出場し、規定打席未達ながら打率.330という好成績を残した[4]。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合制となったが、主に二塁手のレギュラーとして54試合に出場。リーグ6位となる打率.326、3本塁打、29打点を記録し、ナショナルリーグ二塁手部門のシルバースラッガー賞を初受賞した[9]。
2021年11月3日にFAとなった[4]。
レッズ時代
2022年3月20日にシンシナティ・レッズと契約を結んだ[4]。オフの11月6日にFAとなった[10]。
ツインズ時代
2023年2月23日にミネソタ・ツインズと1年契約を結んだ[11]。オフの11月3日にFAとなった[12]。
パドレス時代
2024年4月15日、サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び[13]、5月5日にメジャー昇格した[14]。
詳細情報
年度別打撃成績
年
度 |
球
団 |
試
合 |
打
席 |
打
数 |
得
点 |
安
打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁
打 |
打
点 |
盗
塁 |
盗 塁 死 |
犠
打 |
犠
飛 |
四
球 |
敬
遠 |
死
球 |
三
振 |
併 殺 打 |
打
率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S
|
2012
|
MIA
|
93 |
316 |
285 |
29 |
84 |
11 |
3 |
2 |
107 |
28 |
7 |
0 |
3 |
5 |
21 |
1 |
2 |
58 |
5 |
.295 |
.342 |
.375 |
.717
|
2013
|
102 |
395 |
361 |
33 |
90 |
13 |
1 |
3 |
114 |
34 |
3 |
1 |
2 |
2 |
23 |
3 |
7 |
57 |
11 |
.249 |
.305 |
.316 |
.621
|
2014
|
111 |
340 |
310 |
26 |
78 |
11 |
1 |
3 |
100 |
28 |
1 |
2 |
7 |
1 |
19 |
0 |
3 |
61 |
5 |
.252 |
.300 |
.323 |
.623
|
2015
|
55 |
94 |
90 |
6 |
17 |
3 |
1 |
0 |
22 |
7 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
2 |
18 |
4 |
.189 |
.215 |
.244 |
.459
|
2016
|
NYY
|
9 |
23 |
22 |
5 |
5 |
2 |
0 |
1 |
10 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
3 |
0 |
.227 |
.261 |
.455 |
.715
|
2019
|
SF
|
81 |
228 |
215 |
27 |
71 |
13 |
1 |
4 |
98 |
23 |
0 |
1 |
0 |
2 |
10 |
0 |
1 |
49 |
4 |
.330 |
.360 |
.456 |
.815
|
2020
|
54 |
203 |
190 |
22 |
62 |
15 |
1 |
3 |
88 |
29 |
0 |
0 |
0 |
1 |
10 |
0 |
2 |
39 |
2 |
.326 |
.365 |
.463 |
.828
|
2021
|
101 |
344 |
307 |
35 |
86 |
17 |
0 |
7 |
124 |
31 |
2 |
0 |
1 |
4 |
25 |
2 |
7 |
58 |
8 |
.280 |
.344 |
.404 |
.748
|
2022
|
CIN
|
80 |
304 |
278 |
22 |
79 |
16 |
0 |
4 |
107 |
24 |
0 |
0 |
0 |
2 |
19 |
1 |
5 |
61 |
5 |
.284 |
.339 |
.385 |
.724
|
2023
|
MIN
|
134 |
450 |
394 |
43 |
111 |
26 |
1 |
5 |
154 |
38 |
0 |
0 |
0 |
1 |
40 |
1 |
15 |
100 |
8 |
.282 |
.369 |
.391 |
.760
|
MLB:10年
|
820 |
2697 |
2452 |
248 |
683 |
127 |
9 |
32 |
924 |
244 |
13 |
4 |
14 |
18 |
169 |
8 |
44 |
504 |
52 |
.279 |
.334 |
.377 |
.711
|
年度別守備成績
- 内野守備
年 度 |
球 団 |
一塁(1B) |
二塁(2B) |
三塁(3B) |
遊撃(SS)
|
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率 |
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率
|
2012
|
MIA
|
- |
58 |
88 |
166 |
2 |
28 |
.992 |
10 |
5 |
13 |
2 |
2 |
.900 |
5 |
1 |
5 |
0 |
2 |
1.000
|
2013
|
- |
93 |
172 |
284 |
8 |
69 |
.983 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
---- |
-
|
2014
|
- |
73 |
139 |
212 |
1 |
47 |
.997 |
2 |
2 |
2 |
0 |
1 |
1.000 |
4 |
7 |
14 |
0 |
4 |
1.000
|
2015
|
- |
7 |
8 |
14 |
2 |
1 |
.917 |
10 |
1 |
15 |
0 |
0 |
1.000 |
10 |
4 |
18 |
1 |
4 |
.957
|
2016
|
NYY
|
- |
6 |
12 |
13 |
0 |
3 |
1.000 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
.000 |
-
|
2019
|
SF
|
- |
36 |
66 |
64 |
0 |
20 |
1.000 |
2 |
0 |
3 |
0 |
0 |
1.000 |
19 |
18 |
46 |
2 |
7 |
.970
|
2020
|
- |
45 |
56 |
79 |
7 |
19 |
.951 |
5 |
3 |
6 |
4 |
0 |
.692 |
2 |
4 |
3 |
0 |
1 |
1.000
|
2021
|
- |
91 |
121 |
184 |
7 |
37 |
.978 |
- |
2 |
1 |
2 |
0 |
0 |
1.000
|
2022
|
CIN
|
26 |
194 |
19 |
0 |
25 |
1.000 |
7 |
7 |
13 |
1 |
2 |
.952 |
16 |
14 |
29 |
1 |
3 |
.977 |
-
|
2023
|
MIN
|
85 |
466 |
23 |
3 |
40 |
.994 |
28 |
17 |
31 |
0 |
8 |
1.000 |
19 |
4 |
23 |
2 |
2 |
.931 |
-
|
MLB
|
111 |
660 |
42 |
3 |
65 |
.996 |
444 |
686 |
1060 |
28 |
234 |
.984 |
68 |
29 |
91 |
10 |
8 |
.923 |
42 |
35 |
88 |
3 |
18 |
.976
|
- 外野守備
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
表彰
背番号
- 17(2012年 - 2015年)
- 57(2016年)
- 7(2019年 - 2022年)
- 39(2023年 - )
代表歴
脚注
関連項目
外部リンク
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1980年代 | |
---|
1990年代 | |
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2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
|
WBCコロンビア代表 |
---|
|