『コロコロアニキ』は、2014年10月15日から2021年3月15日まで小学館より発刊された青年漫画雑誌。
キャッチフレーズは「小学生お断り」[2]。
概要
1977年に創刊した『月刊コロコロコミック』の大人版として刊行された。『コロコロ』を卒業した中学生から大人までをメインターゲットとしており、ジャンルは青年漫画となっている[注 1]。ただし、表紙や装丁はほぼ『コロコロ』と同様[注 2]であり、第6・7号の表紙には書店向けに、子供向け漫画雑誌のスペースに置かないよう注意書きがされていた。
掲載作品の特色として、『デュエル・マスターズ覇王伝 ガチ!!』(藤崎聖人)、『フューチャーカード バディファイト ダークゲーム異伝』(吉田正紀)といったトレーディングカードゲームを題材としたものや、『かっとばせ!キヨハラくん』(河合じゅんじ)、『爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers!!』(こしたてつひろ)、『でんぢゃらすリーマン』(曽山一寿)など、20 - 30代にとって懐かしい過去の連載の続編や特別編がある。また、のむらしんぼが現在の自身の苦境も交えて『コロコロコミック』創刊時からの様子を描いた『コロコロ創刊伝説』も連載されている。第1号から小田扉による新日本プロレス所属レスラーを基にした作品、第5号から小林源文による戦車を題材にした作品が毎号掲載されている。
付録には、トレーディングカードゲーム用のカード(オリジナルデザイン)やスマートフォン用ゲームアプリのシリアルコード、タミヤとのコラボレーションによるミニ四駆パーツが封入もしくは同梱されている。発売号により異なるが、ミニ四駆のパーツは、オリジナルステッカーや特別仕様のボディパーツなどで、ボディに貼るステッカーなどは付属しない。
2021年春号(通巻第22号。2021年3月15日発売)を以って約6年半に亘った雑誌としての発行を終了[3]。継続予定の連載作品は「コロコロオンライン」内でのWeb連載に移行する[4]。事実上の休刊だが、公式には休刊ではなく「紙から電子への進化」としている[3][注 3]。2022年3月15日に「コロコロオンライン」内の漫画コーナーが「週刊コロコロコミック」に統合・リニューアルされてからは過去作、新作[注 4]共にそちらに掲載される[5]。『コロコロアニキ』公式Twitterアカウントも移行に伴い、「週刊コロコロコミック」公式アカウントとして引き継がれている[6]。
号数
第1号から『月刊コロコロコミック』増刊扱いとなっている。
1号から2号までは半年あき、以降8号までは不定期としながらも4か月毎のペースだった。その次の2017年夏号から2019年春号までは季刊となり、2019年夏号からは再び4か月毎に戻った。
紙媒体の雑誌としては全22号が発売された[注 5]。
不定期刊
- 2014年10月15日発売
- 2015年3月14日発売
- 2015年7月15日発売
- 2015年11月14日発売
- 2016年3月15日発売
- 2016年7月15日発売
- 2016年11月15日発売
- 2017年3月15日発売
季刊
- 2017年夏号 2017年6月15日発売
- 2017年秋号 2017年9月15日発売
- 2018年冬号 2017年12月15日発売
- 2018年春号 2018年3月15日発売
- 2018年夏号 2018年6月15日発売
- 2018年秋号 2018年9月15日発売
- 2019年冬号 2018年12月15日発売
- 2019年春号 2019年3月15日発売
年3回刊
- 2019年夏号 2019年7月13日発売
- 2020年冬号 2019年11月15日発売
- 2020年春号 2020年3月14日発売
- 2020年夏号 2020年7月15日発売
- 2021年冬号 2020年11月13日発売
- 2021年春号 2021年3月15日発売
掲載作品
連載作品
雑誌としての最終号まで連載されていた作品。これらの作品は『でんぢゃらすリーマン』は「コロコロオンライン」掲載後「マンガワン」に移籍、『バンバンドリドリ』も「マンガワン」に移籍、それ以外の作品は「コロコロオンライン」上に移籍して旧作と織り交ぜて新作を掲載している。「コロコロオンライン」移行後は以下の7作[4]に加え、新作の『うちのネコは飼い主に優しい。』、『ワールズエンドクラブ』が「『コロコロアニキ』連載まんが」として掲載された[7]。「週刊コロコロコミック」には『コロッケ! BLACK LABEL』と『コロコロ創刊伝説』が移籍している[5](『『コロコロ創刊伝説』は再掲載)。
コロコロ時代
毎回『コロコロコミック』で育ったゲスト漫画家たちが、子供時代の思い出を描くコミック・エッセイシリーズ。
過去の連載作品
読み切り作品
巻末アンケート募集漫画
各号巻末には、3〜5ページ程度のアンケート募集漫画が掲載されている。なお、漫画として目次ページ未掲載である。
2018年夏号まではタイトルや作画担当が変わりつつも登場人物は共通だったが、同年秋号以降は作画担当者が描いている作品のキャラクターが登場するようになった。
第3号の『モーレツ アンとケートの大暴言』では「大人向けでもコロコロ(アニキ)は乳首NG、作者が描く気マンマンでも上に止められる」との旨の発言があり、大人向けだからといって過激な表現は控えさせられているが、担当者によると「パンチラは大丈夫」だという。
タイトル |
作画 |
掲載号 |
備考
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モーレツ アンとケートの大暴言
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鈴木サバ缶
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1号 - 3号
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河本ひろし
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4号
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瀬戸カズヨシ
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5号
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まつやませいじ
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6号 - 8号
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アンとケートの大教室
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2017年夏号
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アンとケートの大爆走!
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河本ひろし
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2017年秋号
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アンとケートのメーサク劇場
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F4U
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2018年冬号
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アンケートの奇跡 〜アイちゃん ふんとうする〜
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櫻井エネルギー
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2018年春号
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恥辱の放課後アンケート 〜初体験女子高生と女教師〜
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2018年夏号
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まいっちんぐマチコ先生のアンケート送ってくれなきゃまいっちんぐ♥
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えびはら武司
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2018年秋号
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すげこま乱入 GOD SAVE THE アンケートハガキ!
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永野のりこ
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2019年冬号
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タモリはタルがアンケートのスゴさを語っタル!!
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タモリはタル
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2019年春号
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キミのアニキ愛を添削! 美子ちゃんのアンケート講座
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服部昇大
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2019年夏号
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永野のりこが贈る! みすて♡ないで読者アンケート
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永野のりこ
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2020年冬号
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事勿コロコロ御殿
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雑君保プ
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2020年春号
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[注 23]
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仙人とブラックのまんがトピックス アンケートに参加しよう! の巻
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嵩瀬ひろし
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2020年夏号
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[注 24]
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ルーツレポ
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ルーツ
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2021年冬号
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のむらしんぼ先生が教える! つるセコ読者アンケート伝説
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のむらしんぼ
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2021年春号
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最終回
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コロコロオンライン掲載作品
『コロコロアニキ』の「コロコロオンライン」移行後、「『コロコロアニキ』連載まんが」として掲載された作品[7]。
脚注
注釈
- ^ このため『コロコロ』本誌には掲載されない、大人向けのネタや女子キャラクターをメインとした漫画作品も掲載されているが、後述の説明より青年漫画雑誌であっても過激すぎる表現は抑えられている。
- ^ 青年漫画雑誌のカテゴリーには入るが、『コロコロ』本誌同様に漫画本文や一部の記事には、ルビ(振り仮名)も振られている。ただし、次号予告などには振られていない。
- ^ このため「コロコロアニキ編集部」も存続され、後述の「週刊コロコロコミック」の編集・運営にも携わる。
- ^ 雑誌発行終了後も、『コロコロアニキ』の流れを汲んだ、大人にも楽しんで読める新作漫画が開始されている(例:『炎の闘球女 ドッジ弾子』、『ぷにるはかわいいスライム』など)。
- ^ 背表紙や裏表紙に通巻ナンバーが振られていたのは第8号まで。
- ^ 7号までのタイトルは『でんぢゃらすリーマン邪』。
- ^ 7号、2018年冬号は読み切りとして掲載。2018年夏号から連載開始。
- ^ 2018年冬号、2018年春号は読み切りとして掲載。2018年夏号から連載開始。
- ^ 13人の作家(あさいもとゆき、穴久保幸作、あらゐけいいち、井上和郎、井上淳哉、うさくん、うめ、小田扉、さいとうはるお、渋谷直角、曽山一寿、のむらしんぼ、萬屋不死身之介)によるトリビュートコミック。
- ^ 2017年夏号まではタイトルなし。
- ^ 単行本および2018年冬号、2018年春号、2018年秋号、2019年冬号のタイトルは『198Xメモリーズ 〜あの頃の俺たちに捧ぐ〜』。
- ^ 2019年夏号までのタイトルは『あるウィクロス初心者がブースターパックを買って出たカードから4コママンガを描く4コママンガ』。
- ^ 2018年冬号は読み切りとして掲載。2018年春号から連載開始。
- ^ 2020年春号は読み切りとして掲載。2020年夏号から連載開始。
- ^ 作者名は沢田ユキオッさん(62)名義。
- ^ てんとう虫コミックス第5巻に収録された作品を再録。
- ^ 『COM』(虫プロ商事 刊)1971年4月号に発表された作品を再録。本誌向けに台詞にルビ(振り仮名)を追加している。
- ^ 第1話を再録。
- ^ 小林がウェブページのために描き下ろした劇画を掲載。
- ^ 7号に掲載されたインタビュー記事には、『コロコロアニキ』が青年誌であることもあり、作者の別名義である上連雀三平での活動についても紹介・記載されていた[8]。
- ^ 『ゲームセンターあらし 世紀の対決 あらしVS名人』のタイトルで掲載。
- ^ 5人の作家(萬屋不死身之介、鷹岬諒、あかつきごもく、F4U、タモリはタル)によるシリーズ完結記念コミカライズ企画。
- ^ 元は『月刊PCエンジン』連載の漫画。
- ^ 元は『ファミリーコンピュータMagazine』連載の漫画。本来の主人公は大人の事情で後ろ姿のみの登場[9]。
- ^ Twitterなどでも不定期発表。
出典
関連項目
外部リンク
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