『ウルトラ怪獣大百科』(ウルトラかいじゅうだいひゃっか)は、「ウルトラシリーズ」の『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』に登場した怪獣の身長・体重・能力を解説したテレビ番組(登場怪獣についてはウルトラ怪獣一覧を参照)。
1988年4月1日から1989年3月31日まで、月 - 金曜日の18:25 - 18:30にテレビ東京系で放送された。全257回。
ナレーションは青野武、赤木優[1]。
YouTubeの円谷プロチャンネル「ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFCIAL by TSUBURAYA PROD.」にて、2019年9月20日から2020年6月2日まで配信された[2]。
なお、エルム社[注 1]から発行されていた同名の書籍[3]のほか、講談社から発行されていた同名の書籍[4]や同名の絵本[5]とはそれぞれ無関係である。
以下は『不滅のヒーロー ウルトラマン白書・第4版』[6]より。
『ウルトラファイト』のように『Q』から『80』までのライブ映像を使用して、人気怪獣を啓蒙する内容となっている[1]。
番組内では身長・体重・能力などのスペックも紹介された[1]。
47回ではバルタン星人Jr、60回ではザッカル、89回ではギロン人、132回ではバット星人、134回ではドラコとギガス、165回ではヘルツ、201回ではマザラス星人、227回ではブラック星人、235回ではストラ星人、237回ではカーン星人、253回ではギタギタンガ、257回ではバルキー星人も登場しているが、これらはデータが紹介されなかった。135回ではガラモンはデータこそ紹介されなかったが、ナレーションで解説されている。11回ではシャドー円盤のデータも紹介された。青野が『ウルトラマン』第18話でザラブ星人のスーツアクターと声を担当したため、140回のみナレーションがザラブ星人が自ら立案した侵略計画を振り返るモノローグ風の内容になっている。
怪獣との戦闘シーンのみで構成され、防衛チームや人間に関する映像はカットされている。ウルトラ戦士の技名の変更など従来とは異なる設定で紹介されたため、放送当時は違和感を覚えたファンも多かったというが、後に円谷プロの公式設定とされた[6]。本放送時は、赤城優と子供たちのふれあいコーナーもあった(「ウルトラマン OFFCIAL DATA FILE」NO.92-32)。
ファミリー劇場で2004年から2005年に放送された。
番組の一部はテーマごとに再編集され、SVSシリーズのラインナップである『ウルトラ怪獣大百科 ウルトラビッグファイト』としてビデオ化された。番組終了後も番外編タイトルを含めて、累計20巻が発売されるロングランとなった。1巻から8巻までのナレーションは本番組のナレーションである青野武が担当。パッケージには開田裕治による怪獣の絵が使われていた。
本作と同名タイトルだが、まったく違う映像を使用しているビデオとして、1983年に第1期ウルトラシリーズの登場怪獣を各作品ごとに紹介した『ウルトラ怪獣大百科』[7]、1993年から1994年に『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマン80』の登場怪獣を各作品ごとに紹介したビデオ『新・ウルトラ怪獣大百科』が、それぞれ各タイトル2巻ずつ日本コロムビアから発売された(『ウルトラQ』のみ1巻)。ナレーターは『ウルトラ怪獣大百科』は津田喬、『新・ウルトラ怪獣大百科』は野田圭一。
2作に共通して怪獣の名前が表示され、怪獣の戦闘シーンに簡単な怪獣解説が入るというフォーマットで進行する。『ウルトラ怪獣大百科』は怪獣名がそれぞれ異なったフォントで表記されていたが、『新・ウルトラ怪獣大百科』は『ウルトラマンA』のOPの影絵に共通のフォントで表記。
『新・ウルトラ怪獣大百科』は前作より隊員などの人物の登場シーンが多くなっている。
1989年に『ウルトラ怪獣大百科』のみ各30分ごとに分割されたバージョンが発売。その際、怪獣の肩書きの一部が改められている(例としてクレージーゴンの「きちがいロボット」など、ナレーションの該当箇所が削除されている)。2005年から2006年にDVD版が発売したが、オリジナルの映像、音源を断り書きをつけてそのまま収録している。