イーデントン級救難艦(Edenton Class Salvage and Rescue Ship)は、アメリカ海軍の救難艦。救難と曳船を主要任務とする。5隻計画されたが2隻キャンセルとなり、3隻がイギリスで建造された。
概要
艦の前後に各1基デリック式のクレーンを装備しており、外観上の特徴ともなっている。各クレーンは前部で10t、後部で20tの容量がある。
他に救難装備として、4点係留ブイ、再圧タンクを備えており、艦艇の曳航、深度260mまでの潜水艦救難作業、重量270t、水深40mまでの重量物引き揚げ、消火など、多様な救難任務に従事することが可能である。
同型艦
沿岸警備隊へ移管
1番艦のイーデントンは、1996年退役後沿岸警備隊へ移管され、アレックス・ヘイリー(USCGC Alex Haley WMEC-39)に改名カッターとして再就役した。
引渡後改装が行われ、艦前後のクレーンを始め救難設備は撤去、後部にはヘリコプター用の格納庫と発着甲板を新設、SPS-40対空レーダーとTACAN、Mk 38 25 mm 機関砲2基を新たに搭載している。
韓国海軍へ引渡
2番艦のビューフォートと3番艦のブランズウィックは、1996年退役後韓国海軍へ引渡され、それぞれATS-27 平澤(ピョンテック、ROK Pyongtaek)、ATS-28 光陽(クァンヤン、ROK Kwangyang)と名を改め、同海軍で引続き救難任務に就いた。引渡に際しクレーンを換装している。2016年までに二隻とも退役し、「平澤」は平沢市で展示される予定。
番号 |
艦名 |
起工 |
進水 |
就役 |
退役 |
備考
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ATS-1 |
イーデントン Edenton |
1967年 3月27日 |
1968年 5月15日 |
1971年 3月23日 |
1996年 3月29日 |
アメリカ沿岸警備隊へ移管、アレックス・ヘイリー(USCGC Alex Haley WMEC-39)に改名。
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ATS-2 |
ビューフォート Beaufort |
1968年 2月19日 |
1968年 12月1日 |
1972年 1月22日 |
1996年 3月8日 |
1996年8月29日韓国へ引渡、ATS-27 平澤(ピョンテック、ROK Pyongtaek)に改名。2016年退役。
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ATS-3 |
ブランズウィック Brunswick |
1968年 5月27日 |
1969年 10月14日 |
1972年 12月19日 |
1996年 12月12日 |
1997年2月7日韓国へ引渡、ATS-28 光陽(クァンヤン、ROK Kwangyang)に改名。2015年に退役。
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ATS-4 |
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建造中止
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ATS-5 |
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関連項目
外部リンク