Web Map Service(WMS)は、ジオリファレンスが行われた地図画像をインターネット経由で提供するための標準プロトコルである[3]。1999年にOpen_Geospatial_Consortiumが仕様を作成した[4]。配信される画像は、通常GISデータベースから提供されたデータを元にマップサーバー(英語版)によって生成される[5]。
歴史
Open Geospatial Consortium(OGC)は、Allan Doyleによって1997年に、WWW Mapping Frameworkの概要を発表した論文の後、webマッピングのための標準を開発する中で、改善されてきた[6]。OGCは戦略を作り出すために、タスクフォースを設立し[7]、「Web Mapping Testbed」イニシアティブを組織し、DoyleとOGCタスクフォースによるアイデアを実現するためのパイロットwebマッピングプロジェクトを招待した。パイロットプロジェクトの結果は1999年の9月にデモンストレーションされ、パイロットプロジェクトの第2段階は2000年4月に終了した[8]。
Open Geospatial Consortiumコンソーシアムは2000年4月にWMSバージョン1.0.0をリリースし[9]、引き続き2001年6月にバージョン1.1.0[10]、2002年1月にバージョン1.1.1をリリースした[11]。2004年1月には、WMSバージョン1.3.0がリリースされた[12]。
リクエスト
WMSは、複数の異なるリクエストタイプを定義している。WMSサーバーは次の2種類のリクエストタイプをサポートする必要がある[13]。
GetCapabilities
- WMSと有効なレイヤについてのパラメータを返す
GetMap
- パラメータが提供されると、マップイメージを返す
WMSプロバイダがオプションとしてサポートするリクエストタイプには以下のものがある。
GetFeatureInfo
DescribeLayer
GetLegendGraphic
主なWMSサービス
日本
世界
ソフトウェア
オープンソース ソフトウェアでwebマップサービスの能力を提供するものとしては、GeoServerとMapServerがある。webマップサービスを提供できる商用のサーバソフトウェアには、en:ObjectFX Web Mapping Tools、en:ArcGIS Server、en:ArcIMS,Pitney Bowes Business InsightsによるEnvinsa、en:Bentley SystemsによるGeoWebPublisher、en:CadcorpによるGeognoSIS、en:GeoMedia、オラクル MapViewerとen:LizardTechの Express Serverがある。
WMSは、インターネット経由と、クライアントサイド上で、GISソフトウェアによってロードされアクセスされる、地図とGISデータのために広くサポートされている形式である。WMSをサポートしている主要な商用GISとマッピングソフトウェアには、MATLAB[1] と Mapping Toolbox、en:Bentley SystemsのGIS製品、ESRIの ArcGIS製品、en:Cadcorp SIS製品スイート、en:MapInfo Professional、en:GeoMedia、Global Mapper(英語版)、en:Manifold System、Google Earthがある。WMSをサポートしているオープンソース製品には、Quantum GIS、en:uDig、OpenJUMP、en:MapGuide Open Source、NASA World Wind、GRASS GIS、と en:gvSIGがある。Ka-map、GeoServer OpenLayers,Ajaxライブラリは、en:Mapbenderがするように、WMSマップをwebページに統合する[14]。
参考文献
関連項目
外部リンク