「TRUE LOVE」(トゥルー・ラヴ)は、藤井フミヤの2枚目のシングル。1993年11月10日発売。発売元はポニーキャニオン。
概要
前年1992年のNHK『第43回NHK紅白歌合戦』をもってチェッカーズを解散後、本格ソロ活動第1弾として発売されたシングル。ただし、グループ在籍時の1988年、チェッカーズ内でのソロ活動の一環として本名(チェッカーズ時代の名義)の藤井郁弥名義でシングル「Mother's Touch」を発売しているため、藤井フミヤ名義で初、公式のソロデビュー・シングルとして扱われることが多い。
チェッカーズ時代から作詞は手掛けていたが、本曲では初めて作曲も行なっている。フジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』の主題歌に使用され、発売前から話題となりオリコンシングルチャートで初登場1位を獲得した。「Mother's Touch」は週間チャート最高2位のためソロで初、チェッカーズ時代を含めると「WANDERER」以来、約6年3か月振りの1位となった。3週目には100万枚突破、その後も売れ続け、最終的に200万枚を超える大ヒット曲となる。オリコン集計では、唯一のミリオンセラー・シングルかつ最大のヒット曲でもある。
本曲で1993年大晦日の『第44回NHK紅白歌合戦』に、ソロ歌手として初出場を果たす(なおチェッカーズ時代も含めると、紅白へは10年連続10回目となる)。同番組には『あすなろ白書』主演・石田ひかりが紅組司会、筒井道隆が審査員として出演しており、間奏中に2人の姿も映され、歌唱後、石田から藤井に花束が贈られる演出があった。
恋愛ドラマの主題歌に起用されたことで、世間一般的にラブソングと認識されている節がある。たびたび結婚式での披露依頼を受けて「結婚式で何度歌ったか判らない」と日本テレビ系列『夢2007 おいしい音楽屋台』内で語っている。1995年にはフジテレビ系列『ハンマープライス』内に於いて「結婚披露宴で藤井フミヤが『TRUE LOVE』を歌ってくれる権」を巡りオークションが白熱。この時は女性とイベント会社社長の2人の接戦となったが、オークショニアの杉本清が「もう譲ってあげられてはいかがですか」と諭したこともあり、結婚式を挙げる女性が落札、番組開始以来初の100万円超えを記録(後日、落札者の許に出向き本作を弾き語りした)。
3枚目のシングル「女神(エロス)」には本作のacoustic versionが収録されている。
2012年9月10日、テレビ東京『ハレバレとんねるず 略してテレとん』にゲスト出演の際に、木梨憲武の台本にない振りによるサプライズ演出から、本作を歌った。
2012年12月31日、日本テレビ系列『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』大晦日年越しSP『絶対に笑ってはいけない熱血教師24時』エンディングで、本人による替え歌が披露された。
本曲のミュージックビデオで着用しているストライプ柄のスーツは、1992年12月に行われたチェッカーズの解散コンサートの際に着用した黒一色のスーツに、自ら白い塗料でペインティングを施したものである(「藤井フミヤ デビュー40周年スペシャル Music Video Collection」(2023年9月21日〈初回放送〉、WOWOWライブ)にて発言)。
フミヤ自身26年ぶり6回目の出場と成った2023年末『第74回NHK紅白歌合戦』では、同曲を紅白において30年振りに歌唱。その後、本人が猿岩石へ作詞提供した『白い雲のように』を、第74回紅白・白組司会者の有吉弘行とデュオで披露した。
収録曲
全曲 作詞:藤井フミヤ、編曲:佐橋佳幸
- TRUE LOVE
- 作曲:藤井フミヤ
- シングル表題曲では数少ない単独作曲。1番はほぼアコースティック・ギターのみで演奏。
- 1998年に教育芸術社が発行する高等学校の音楽教科書に掲載された[1]。
- 永遠に死ぬまで
- 作曲:NAO
- 読み方は「とわにしぬまで」。歌詞は「永遠に死ぬまで」のみで間奏を挟み計12回繰り返される。
楽曲の収録アルバム
カヴァー
脚注
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オリコン月間 シングルチャート第1位(1993年11月 - 12月度:2ヵ月連続) |
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オリコン週間 シングルチャート第1位(1993年11月22日 - 12月20日付:5週連続) |
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