Apple A15 Bionicは、Appleが設計した64ビットARMベースのSoCで、2021年9月14日に発表されたiPhone 13とiPhone 13 mini、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max、iPad mini(第6世代)に初めて搭載され、翌年発売のiPhone 14とiPhone 14 Plus、iPhone SE(第3世代)、およびApple TV 4K (第3世代)にも搭載された[1]。
設計
A15は2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される、Apple製の64ビット6コアCPUを搭載している。
iPhone 13/13 miniおよびiPhone SE(第3世代)に搭載されるA15は、Appleが設計した4コアGPUを搭載しているが、iPhone 13 Proや13 Pro Max、iPhone 14/14 PlusおよびiPad mini (第6世代)に搭載されるA15は、1コア多い5コアGPUを搭載している。A15には、Appleが「新しい16コアのニューラルエンジン」と発表した、専用のニューラルネットワークハードウェアが搭載されている。このニューラルエンジンは、1秒間に15.8兆回の演算を行うことができ、1秒間に11兆回の演算が可能なA14より高速となった。また、A15には、コンピューテショナルフォトグラフィー能力を向上させる新しい画像プロセッサ、Secure Enclaveが搭載されている[2]。メモリはLPDDR4X-4266である[3]。
搭載製品
関連する同世代SoC
以下の表は「Avalanche」と「Blizzard」マイクロアーキテクチャに基づいた各種SoCを示している。
チップ名
|
CPUコア数(高性能+高効率)
|
GPUコア数
|
メモリ (GB)
|
トランジスタ数
|
A15
|
6 (2+4)
|
4
|
4 - 6
|
150億
|
5
|
M2 |
8 (4+4) |
8 |
8 - 16 - 24 |
200億
|
10
|
M2 Pro |
10 (6+4) |
16 |
16 - 32 |
400億
|
12 (8+4)
|
19
|
M2 Max |
12 (8+4) |
30 |
32 - 64 -96 |
670億
|
38
|
M2 Ultra |
24 (16+8) |
60 |
64 - 128 -192 |
1340億
|
76
|
参考文献
ARMベースのチップ |
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アプリケーションプロセッサー |
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組込み用マイクロコントローラ |
Cortex-M0 | |
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Cortex-M0+ | |
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Cortex-M1 | |
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Cortex-M3 |
- Actel SmartFusion, SmartFusion 2
- Atmel AT91SAM3
- Cypress PSoC 5
- Energy Micro EFM32 Tiny, Gecko, Leopard, Giant
- Fujitsu FM3
- NXP LPC1300, LPC1700, LPC1800
- Silicon Labs Precision32
- STマイクロエレクトロニクス STM32 F1, F2, L1, W
- テキサス・インスツルメンツ F28, LM3, TMS470, OMAP 4
- Toshiba TX03
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Cortex-M4 | |
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Cortex-M4F | |
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リアルタイム処理マイクロコントローラ |
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クラシックプロセッサー |
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