Apple A13 Bionicは、 Appleが設計した64ビットARMベースのチップ(SoC)である[1]。前世代のA12 Bionicチップ同様にNeural Engine(機械学習専用コア)が搭載されている[2]。
設計
公式発表によると、A13はA12と比較して
- CPU分野
- 2つの高性能コアで20%高速化し30%省電力化
- 4つの高効率コアで20%高速化し40%省電力化
- GPU分野
- Neural Engine分野
を実現しているという[3]。
A13には、Apple設計の64ビットARMv8.4-Aベースの2つの高性能コア(Lightning)と4つの高効率コア(Thunder)が搭載されている[4]。 また、A13はApple製の4コアのGPUを搭載しA12より20%高速なグラフィックス性能を備えている 。
A13はTSMCの第二世代7nmプロセスであるN7Pで製造され[5]、85億個のトランジスタが搭載されている。なお、N7PはN7+とは異なりArf液浸で製造されている。
2つの高性能コアは20%高速化し、消費電力が30%削減、4つの高効率コアは20%高速化、消費電力が40%削減され、Neural Engineは20%の速度が向上した。なお性能面では、シングルコアだけでA10のマルチスレッド性能に相当する。[6]。
A12と比べ、L1, L2キャッシュは減少している[7]。
A13全体としては、2018年のA12と比較し20%高速であり40%省電力である。
A13は、Deep Fusion画像処理機能の基盤でもある。この機能は、機械学習を使用し低光量から中光量の写真を改善する。CPUの処理速度は、1秒間に最大1兆回に達する[8][9]。
2020年秋にSecure Enclaveのリビジョンが更新され、A14同様にSecure Storage Componentがgen 2となった[10]
搭載製品
派生品
A13の高効率コアThunderによるデュアルコアプロセッサが採用されている。
脚注
ARMベースのチップ |
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アプリケーションプロセッサー |
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組込み用マイクロコントローラ |
Cortex-M0 | |
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Cortex-M0+ | |
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Cortex-M1 | |
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Cortex-M3 |
- Actel SmartFusion, SmartFusion 2
- Atmel AT91SAM3
- Cypress PSoC 5
- Energy Micro EFM32 Tiny, Gecko, Leopard, Giant
- Fujitsu FM3
- NXP LPC1300, LPC1700, LPC1800
- Silicon Labs Precision32
- STマイクロエレクトロニクス STM32 F1, F2, L1, W
- テキサス・インスツルメンツ F28, LM3, TMS470, OMAP 4
- Toshiba TX03
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Cortex-M4 | |
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Cortex-M4F | |
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リアルタイム処理マイクロコントローラ |
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クラシックプロセッサー |
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