2016年の世界ツーリングカー選手権は、FIAが主催し、スーパー2000規定で争われる世界ツーリングカー選手権の13年目のシーズン。2005年に再開されてからは12年目のシーズンに当たる[1]。
2016年シーズンは新マニファクチャラーのポールスターがボルボ・S60で参入する一方、シトロエンはエントリー数を2台に縮小すると共に2017年に撤退することを発表した。
マニファクチャラーには「Manufacturers Against the Clock (MAC3)」と名付けられたチームタイムトライアルフォーマットが導入された。マニファクチャラーごとに3台のマシンで構成され、同時に2ラップ(ニュルブルクリンクでは1ラップ)走行し、最後のマシンの合計時間が結果を決定する。 車は15秒差以内でフィニッシュしなければならない。
2016年の参戦チーム・ドライバー
開催スケジュール
2016年の暫定スケジュールは2015年12月2日に発表された[19]。2016年のSMP F4選手権の日程が確認され、当初ロシアラウンドはモスクワ・レースウェイからソチ・オートドロームに変更されることとなっていた[20]。しかしながら2016年2月9日にカレンダーが調整され、ロシアラウンドは6月にモスクワで開催されることとなった[21]。
カレンダーの変更
- レース・オブ・タイランドは主催者のユーロスポーツ・イベントとタイ・ASNが合意に至らなかったため、キャンセルとなった。代替イベントは開催されず、シリーズは11ラウンドに縮小された[22]。
結果とランキング
レース
重量ハンディ
最も競争力のある車両は80kgのハンディウエイトを積載する。その他の車両は前3ラウンドの結果に基づいて算出したウエイトを積載する。軽いウエイトを積載した車両が良い結果を出した場合、それらは0kgから80kgの補正ウエイトを積載する。最初の2ラウンドはシトロエン・C-エリゼ WTCCが80kgのウエイトを積載する。
レース結果
ランキング
ドライバーズランキング
† - ドライバーはフィニッシュしていないが、レース距離の75%以上を走行していたことで完走と見なされる。
ポイントは各レースの結果につき以下のように与えられる:
順位[1]
|
1位
|
2位
|
3位
|
4位
|
5位
|
6位
|
7位
|
8位
|
9位
|
10位
|
ポイント[1]
|
25
|
18
|
15
|
12
|
10
|
8
|
6
|
4
|
2
|
1
|
- 注:
- 1 2 3 4 5はメインレース(第2レース)の予選の順位で、ボーナスポイントは順に5-4-3-2-1が与えられる。
マニファクチャラーズランキング
順位
|
マニファクチャラー
|
FRA
|
SVK
|
HUN
|
MAR
|
GER
|
RUS
|
PRT
|
ARG
|
JPN
|
CHN
|
QAT
|
ポイント
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
M
|
R1
|
R2
|
1
|
シトロエン
|
1
|
2
|
11
|
1
|
2
|
11
|
2
|
1
|
11
|
1
|
2
|
11
|
2
|
1
|
11
|
2
|
5
|
84
|
1
|
2
|
22
|
2
|
1
|
11
|
1
|
4
|
11
|
Ret
|
3
|
11
|
1
|
2
|
11
|
957
|
6
|
43
|
5
|
53
|
2
|
2
|
3
|
33
|
5
|
52
|
9
|
105
|
5
|
54
|
3
|
53
|
5
|
22
|
4
|
23
|
4
|
33
|
2
|
ホンダ
|
3
|
1
|
22
|
1
|
1
|
24
|
1
|
10
|
32
|
DSQ
|
DSQ
|
DSQ
|
1
|
3
|
23
|
1
|
6
|
33
|
2
|
6
|
11
|
1
|
2
|
32
|
2
|
1
|
3
|
1
|
2
|
8
|
DNP
|
3
|
44
|
675
|
3
|
35
|
3
|
45
|
11
|
63
|
DSQ
|
DSQ
|
4
|
4
|
7
|
4
|
8
|
33
|
4
|
44
|
2
|
8
|
9
|
11
|
5
|
55
|
3
|
ラーダ
|
2
|
5
|
54
|
Ret
|
4
|
32
|
3
|
3
|
95
|
2
|
4
|
32
|
DNP
|
6
|
64
|
3
|
1
|
11
|
3
|
3
|
7
|
3
|
13
|
125
|
3
|
7
|
105
|
2
|
5
|
42
|
DNP
|
1
|
7
|
536
|
8
|
7
|
11
|
13
|
5
|
13
|
Ret
|
45
|
7
|
9
|
2
|
22
|
12
|
9
|
14
|
13
|
10
|
11
|
6
|
55
|
8
|
14
|
4
|
ボルボ
|
DNP
|
7
|
10
|
DNP
|
10
|
8
|
DNP
|
4
|
44
|
DNP
|
7
|
104
|
DNP
|
8
|
75
|
DNP
|
13
|
12
|
DNP
|
7
|
65
|
DNP
|
11
|
14
|
DNP
|
6
|
54
|
DNP
|
1
|
64
|
DNP
|
6
|
22
|
321
|
NC
|
Ret
|
DSQ
|
DSQ
|
15
|
11
|
9
|
11
|
Ret
|
8
|
Ret
|
15
|
13
|
Ret
|
16
|
16
|
9
|
7
|
8
|
7
|
7
|
Ret
|
順位
|
マニファクチャラー
|
FRA
|
SVK
|
HUN
|
MAR
|
GER
|
RUS
|
PRT
|
ARG
|
JPN
|
CHN
|
QAT
|
ポイント
|
- 注:
各マニファクチャラーの上位2台だけがポイントを獲得する。
- 1 2 3 4 5は、メインレースの予選順位で、順に5-4-3-2-1ポイントが与えられる。ポイントは各マニファクチャラーの最速2台のみに与えられる。
MAC3ポイントは、同じマニファクチャラーの3台が15秒以内にフィニッシュした場合に与えられる。
MAC3ポイントは以下のように与えられる:
WTCCトロフィー
WTCCトロフィーポイントは各レースごとに上位8人に10-8-6-5-4-3-2-1に与えられる。WTCCトロフィー対象の予選最上位ドライバーに1ポイント、各レースのファステストラップを獲得したドライバーに1ポイントが与えられる。
WTCCチームズトロフィー
ワークスチームを除いた選手権に参加する全てのチームに対し、各チームの上位2台が以下の通りポイントを獲得する:10-8-6-5-4-3-2-1
レギュレーションの変更
スポーティングレギュレーションは2015年12月の世界モータースポーツ評議会総会でFIAによって承認された[23]。
スポーティングレギュレーション
- リバースグリッドはレース2からレース1に切り替えられ、レース2の周回数は1ラップ増加した。
- 「Manufacturers Against the Clock (MAC3)」と題された新予選タイムトライアルフォーマットが導入され、通常の予選セッション3部の終わりに開催される。
- 最速車両が積載するハンディウエイトは80kgに増加した。
関連項目
脚註
- ^ 当初はロバート・ハフが勝利したが、ホンダのマシンがレギュレーション違反となったため失格となった。
参照
外部リンク