2016年のスーパーカップ (日本サッカー)

FUJI XEROX SUPER CUP 2016
開催日 2016年2月20日
会場 日産スタジアム(横浜)
主審 日本の旗 飯田淳平
観客数 33,805人
天気 雨 / 12.9℃ / 68%

2016年のスーパーカップは、2016年2月20日日産スタジアム神奈川県横浜市)で行われた、23回目のスーパーカップである。

概要

富士ゼロックスの特別協賛により、FUJI XEROX SUPER CUP2016(フジ ゼロックス スーパーカップ2016)の名称で開催された。

主催
公益財団法人 日本サッカー協会 / 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ[1]
主管
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ / 一般社団法人 神奈川県サッカー協会[1]
後援
神奈川県 / 神奈川県教育委員会[2]
特別協賛
富士ゼロックス株式会社[3]
賞金
  • 優勝 3,000万円
  • 準優勝 2,000万円

参加クラブ

前年のチャンピオンシップ決勝と同じ顔合わせとなった。

試合結果

スケジュールの関係上前年大会より1週間早い試合となり、かつあいにくの雨模様となったが、日産スタジアムには首都圏のチームが出場しないにもかかわらず3万を超える観衆が詰めかけた。

前回対戦からわずか2ヶ月での両チームの再戦に、オープンな展開となりがちなFXSCとしては珍しく、お互いの新戦力を探るような慎重な立ち上がりとなる[4]。広島はポゼッションでG大阪を上回るもののフィニッシュには至らず、前半のシュート数は広島2本・G大阪1本と、“ジャブの応酬”のみでハーフタイムを迎えた。

後半に入り6分、広島は右サイドでMF青山敏弘からDF塩谷司にパス、塩谷の縦方向のクロスにFW佐藤寿人が左足かかとで押し込み、広島が先制する[4]。さらに後半12分、広島MF柏好文の左からのクロスをG大阪DF丹羽大輝がブロック。丹羽は顔面ブロックで防いだようにも見えたが、これをこの日の主審である飯田淳平が丹羽の左腕に当たったと判断しPKの判定[注 1]。これを佐藤に替わって出場したFW浅野拓磨が決めてリードを2点に広げる。

これに対し、G大阪も23分にはカウンターから右サイドを駆け上がったDF阿部浩之が折り返し、FW宇佐美貴史がダイビングヘッドで1点を返す。しかしその直後、広島はMF柴崎晃誠に替えて新戦力のFWピーター・ウタカを投入。するとその4分後、コーナーキックからの相手のクリアボールをウタカが右足ダイレクトで決める[4]。退団したFWドウグラスの代役としても期待されるウタカ[7] のゴールで再び広島が突き放す。

その後G大阪も反撃を試みるが、得点に至らず。広島が2年ぶり4度目の優勝を果たした。新戦力のチームへの融合度合いが試合の明暗を分ける結果となった[4][7]


GK 01 日本の旗 林卓人
DF 33 日本の旗 塩谷司
DF 05 日本の旗 千葉和彦
DF 19 日本の旗 佐々木翔 38分に警告 38分
MF 14 クロアチアの旗 ミキッチ
MF 08 日本の旗 森崎和幸
MF 06 日本の旗 青山敏弘 83分に交代退場 83分
MF 18 日本の旗 柏好文
MF 30 日本の旗 柴崎晃誠 69分に交代退場 69分
MF 25 日本の旗 茶島雄介
FW 11 日本の旗 佐藤寿人 53分に交代退場 53分
控え:
GK 21 日本の旗 廣永遼太郎
DF 04 日本の旗 水本裕貴
MF 37 日本の旗 宮原和也
MF 28 日本の旗 丸谷拓也 83分に交代出場 83分
MF 16 日本の旗 清水航平
FW 09 ナイジェリアの旗 ピーター・ウタカ 88分に警告 88分 69分に交代出場 69分
FW 10 日本の旗 浅野拓磨 53分に交代出場 53分
   
監督
日本の旗 森保一
GK 01 日本の旗 東口順昭
DF 22 大韓民国の旗 オ・ジェソク
DF 05 日本の旗 丹羽大輝 55分に警告 55分
DF 15 日本の旗 今野泰幸
DF 04 日本の旗 藤春廣輝
MF 21 日本の旗 井手口陽介 45+1分に警告 45+1分
MF 07 日本の旗 遠藤保仁
MF 13 日本の旗 阿部浩之 76分に交代退場 76分
MF 39 日本の旗 宇佐美貴史
MF 09 ブラジルの旗 アデミウソン 60分に交代退場 60分
FW 29 ブラジルの旗 パトリック 60分に交代退場 60分
控え:
GK 18 日本の旗 藤ヶ谷陽介
DF 06 大韓民国の旗 金正也
DF 35 日本の旗 初瀬亮
MF 11 日本の旗 倉田秋 60分に交代出場 60分
MF 25 日本の旗 藤本淳吾 76分に交代出場 76分
MF 27 日本の旗 内田達也
FW 20 日本の旗 長沢駿 60分に交代出場 60分
   
監督
日本の旗 長谷川健太
FUJI XEROX SUPER CUP2016 優勝
サンフレッチェ広島
2年ぶり4度目

脚注

注記

  1. ^ このジャッジについて、丹羽は終了直後に飯田にあいさつをした際に飯田が誤審を認めたと証言したが、飯田はこの発言を否定している[5]。また、審判委員長の上川徹は2月24日に「映像で見ると顔に当たっているように見える」この判定が誤審であったことを認めている[6]

出典

  1. ^ a b 大会概要”. 日本プロサッカーリーグ. 2015年2月27日閲覧。
  2. ^ 【FUJI XEROX SUPER CUP 2016】大会後援に「神奈川県」、「神奈川県教育委員会」が追加決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2016年1月29日http://www.jleague.jp/release/post-41455/2016年2月8日閲覧 
  3. ^ スーパーカップ冠スポンサーに富士ゼロックス株式会社 開催概要決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2015年12月15日http://www.jleague.jp/release/post-40989/2016年2月8日閲覧 
  4. ^ a b c d 宇都宮徹壱 (2016年2月21日). “明暗を分けた新戦力のフィット感 ゼロックス杯2016 広島対G大阪”. スポーツナビ (Yahoo! JAPAN). http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201602210001-spnavi 2016年4月9日閲覧。 
  5. ^ “G大阪丹羽、主審が誤審認めたと証言も本人は否定”. 日刊スポーツ. (2016年2月20日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/1607039.html 2016年4月9日閲覧。 
  6. ^ “丹羽のハンド 審判委員長が誤審認める”. デイリースポーツ. (2016年2月24日). https://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2016/02/24/0008833700.shtml 2016年4月9日閲覧。 
  7. ^ a b ショーン・キャロル (2016年2月26日). “【英国人の視点】成熟度の違いを見せつけた広島。起爆剤ウタカの加入でさらなる高みへ”. フットボールチャンネル (カンゼン). http://www.footballchannel.jp/2016/02/26/post139601/ 2016年4月9日閲覧。 

外部リンク