2008年から2009年にかけて開催され第4回となるA1グランプリ。2008年10月5日オランダのザントフォールト・サーキットから2009年5月3日イギリスのブランズ・ハッチにかけて全7か国、全7戦14レースで争われた。
2008年-2009年に使用するマシン(A1グランプリカー)はワンメイクでシャーシ・エンジンともにフェラーリが、タイヤはミシュラン社が提供していた。また、このシーズンからシリーズ名に「Powered by Ferrari」の名称が冠せられている[1]。
2009年5月3日にA1チーム アイルランドが総合優勝を決めた。
チーム
*A1チーム カナダはエントリーをしていたが参戦しなかった。
A1チーム パキスタンはアダム・カーンをレースドライバーとしてテストをおこなっていたがレースには参戦しなかった。
**テスト不足のため特別に第2戦のみルーキーセッションへの参加が認められた[45]。(ドイツチームは第5戦)
***シーズン中にテストをしたドライバー。(アダム・カーンはプレシーズン、シーズン中共にテストをした。)
レギュレーションの変更点
以下の点のルールが変更された[46]。
- 金曜日の変更点
- ルーキーセッションに設けられていた年齢制限を廃止。
- 過去にF1、GP2、チャンプカー、インディカー、フォーミュラ・ニッポンを経験しているドライバーはルーキーセッションへの参加は認められなくなる[47]。
- ルーキーセッションの時間を50分から60分に延長。
- ルーキーセッション間のインターバルを10〜20分間に延長。
- 30分のセッション間を5分から20分に変更。
- 予選の変更点
- 15分4セッションから10分4セッションに変更。
- 予選中にパワーブーストを一度のみ使用できるようになった[48]。(第1戦、第2戦、第4戦を除くレースに適用される[49]。)
- 決勝の変更点
- スプリントレースにおいて4 - 8ラップ間にピットインを1回する義務。(第1戦と第2戦はこのルールは適用されなかった。)
- スプリントレースの時間を19分+1ラップから24分+1ラップに変更。
- スプリントレースのポイントを10-8-6-5-4-3-2-1(上位8位)に変更。
- スプリントレースのスタート方式をローリングスタートからスタンディングスタートに変更された。(第4戦ニュージーランドから[50])
- 今シーズンのみ最も悪い成績の1戦を切り捨てる有効ポイント制を導入[51]。
テスト
以下は2008-2009年シーズン前のテスト日程。
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日付
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国名
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サーキット
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1
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2008年9月9日
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イギリス
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ドニントン・パーク
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2
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2008年9月10日
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イギリス
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ドニントン・パーク
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3
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2008年9月11日
|
イギリス
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ドニントン・パーク
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4
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2008年9月23日
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イギリス
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スネッタートン・サーキット
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5
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2008年9月24日
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イギリス
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スネッタートン・サーキット
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6
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2008年10月2日
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イギリス
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スネッタートン・サーキット
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6
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2008年10月3日
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イギリス
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スネッタートン・サーキット
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*2008年8月18-20日にシルバーストン・サーキットでプレシーズンテストを行なう予定をしていたがマシンの開発スケジュールが遅れた為にプレシーズンテストは中止され非公開でのテストに変更された。また後日、2008年9月17-18日にムジェッロ・サーキットで行なう予定をしていたが日程と場所を変更し9月23-24日、10月1-2日にスネッタートン・サーキットでテストを行なう予定をしていたが再度10月2-3日に変更された。
以下は2008-2009年シーズン中のテスト日程。
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日付
|
国名
|
サーキット
|
1
|
2008年10月23日
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イギリス
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シルバーストン・サーキット
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2
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2008年10月27日
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イギリス
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シルバーストン・サーキット
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3
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2009年1月10日
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ポルトガル
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アルガルヴェ・サーキット
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4
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2009年1月11日
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ポルトガル
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アルガルヴェ・サーキット
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5
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2009年1月12日
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ポルトガル
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アルガルヴェ・サーキット
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6
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2009年1月13日
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ポルトガル
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アルガルヴェ・サーキット
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開催地
(2008-09年カレンダー[52][53][54][55][56][57][58][59])
*イタリアのムジェッロ・サーキットが第1戦目の開催予定地だったが、新しいマシンの開発スケジュールが間に合わず、一時は延期と発表されていたものの代替日が見つからず、最終的に開催レースとしては見送られた。そのため第2戦目だったオランダのザントフォールト・サーキットが開幕レースに変更された。
*第1戦ザントフォールトのみ措置として各チームにマシンの提供が遅れた為、テストが十分に行なわれなかったことを考慮しフリー走行が1時間50分に延長された[49]。また予選方法が変更されて1時間を無制限にアタックできる方式がとられ、その結果がスプリントレースのグリッドになりスプリントレース結果がフィーチャーレースのグリッドに反映された。スプリントレースのピットイン義務もザントフォールトのみ無くなった[60]。
*第5戦に予定されていたインドネシアでの市街地レースは国際自動車連盟(FIA)の承認が得られなかった為に中止となった[59]。
*FIAに提出されたイベントカレンダーに最終戦としてブラジルのインテルラゴス・サーキットが追加されていた[58]が断念された。
*メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのレースを当初2009年3月15日に予定されていたがレディオヘッドとのイベントと被り、3月22日に延期された[59]が再度、新しいコースレイアウトに対するFIAの承認が得られていない状態ではあったものの5月24日に変更され最終戦として追加されていた[61]。しかし、メキシコを中心に新型インフルエンザの集団発生が起こり安全が保てないとして中止となった[62]。
ポイントシステム
以下は2007-2008年選手権に採用されているポイントシステム。
- スプリントレースのポイントを10-8-6-5-4-3-2-1(上位8位)に変更。
- 今シーズンのみ最も悪い成績の1戦を切り捨てる有効ポイント制を導入
- スプリント・フィーチャーレース共にファステストラップを出したら1ポイントが与えられる。
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1位
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2位
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3位
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4位
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5位
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6位
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7位
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8位
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9位
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10位
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FL
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スプリントレース
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10
|
8
|
6
|
5
|
4
|
3
|
2
|
1
|
|
|
1
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フィーチャーレース
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15
|
12
|
10
|
8
|
6
|
5
|
4
|
3
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2
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1
|
1
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各レースの結果
"spr"はスプリントレースの略。 "fea"はフィーチャーレースの略。
賞
脚注
外部リンク