1993年度新人選手選択会議(1993ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、1993年11月20日午後5時5分から新高輪プリンスホテルで行われた[1]第29回のプロ野球ドラフト会議である。
概要
64選手の交渉権が確定した。この年から、大学生・社会人に逆指名権が認められ、各球団上位2人までの枠が設けられた。また3位指名以下がウェーバー方式で行われるようになった。逆指名制度が始まった年で契約金が高騰し、この年にドラフトで入団した選手の何人かが後に脱税事件で処分されることとなった。指名順位で選手が重複した場合は抽選となった1978年以降では初めて、重複指名選手が出なかった年になった。
その他
- ロッテは逆指名の加藤高康こそ2年で戦力外になってしまったものの、立川隆史、大塚明、諸積兼司、小野晋吾が主力として活躍し、全体で最後の指名となった福浦和也に至っては野手転向後に2000本安打を達成、空前の大豊作となった。
- 逆指名制度は巨人にとって有利なドラフトとなると予想されていたが、初年度である本年は獲得を目指していた小久保裕紀(ダイエーを逆指名)と河原隆一(横浜を逆指名)の逆指名に失敗。やっと逆指名を得た三野勝大は巨人在籍時は1試合しか登板出来ず、柳沢裕一も正捕手争いに加われなかった等逆指名制度を生かせない結果に終わった。
選択希望選手一覧
チーム
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ダイエー
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広島
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ロッテ
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横浜
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近鉄
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阪神
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オリックス
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巨人
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日本ハム
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中日
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西武
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ヤクルト
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1位
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渡辺秀一
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山根雅仁
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加藤高康
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河原隆一
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酒井弘樹
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藪恵一
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平井正史
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三野勝大
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関根裕之
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平田洋
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石井貴
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山部太
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2位
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小久保裕紀
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上田好剛
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立川隆史
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波留敏夫
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西川慎一
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平尾博司
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三輪隆
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柳沢裕一
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井出竜也
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鳥越裕介
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山田潤
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斎藤充弘
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3位→
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吉本一義
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玉木朋孝
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大塚明
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大家友和
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大村直之
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高波文一
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斉藤秀光
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岡島秀樹
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金子誠
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笹山洋一
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松井和夫
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度会博文
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4位←
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吉武真太郎
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福地和広
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中山雅行
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川崎義文
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的山哲也
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中里鉄也
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福留宏紀
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大畑裕勝
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大貝恭史
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遠藤政隆
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尾山敦
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川畑勇一
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5位→
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澤田剛
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田中由基
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諸積兼司
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西澤洋介
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善村一仁
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井上貴朗
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佐藤誠
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中山光久
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工藤友也
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白鳥浩徳
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小橋正佳
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6位←
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品田寛介
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小野晋吾
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万永貴司
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宇佐美康広
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7位→
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福浦和也
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- は逆指名、矢印の向きはウェーバー制の指名順を示す。
指名選手
網掛けの選手は逆指名による入団
セントラル・リーグ
ヤクルトスワローズ
中日ドラゴンズ
読売ジャイアンツ
阪神タイガース
横浜ベイスターズ
広島東洋カープ
パシフィック・リーグ
西武ライオンズ
日本ハムファイターズ
オリックス・ブルーウェーブ
近鉄バファローズ
千葉ロッテマリーンズ
福岡ダイエーホークス
脚注
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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