(15874) 1996 TL66は、軌道の大部分がエッジワース・カイパーベルトより外側にある太陽系外縁天体の一つ。1996年にイギリスの天文学者デビッド・C・ジューイットらによって、マウナケア天文台群の望遠鏡を用いた観測で発見された。その1年前に発見された1995 TL8の分類がまだ決まっていなかったため、散乱円盤天体に分類された最初の天体となった。発見された当時は外縁天体で最も大きいものの一つだった。
1996 TL66は軌道長半径約83天文単位の軌道で太陽の周りを回っている。スピッツァー宇宙望遠鏡での観測により、直径は575km程度で表面は非常に暗い(アルベドが小さい)とみられている[1]。マイケル・E・ブラウンによれば、直径400km以上の外縁天体は冥王星型天体の条件である「静水圧平衡状態(球に近い形状)」を保っている可能性がある[2]。
脚注
- ^ a b c John Stansberry, Will Grundy, Mike Brown, Dale Cruikshank, John Spencer, David Trilling, Jean-Luc Margot (2007年). “Physical Properties of Kuiper Belt and Centaur Objects: Constraints from Spitzer Space Telescope”. University of Arizona, Lowell Observatory, California Institute of Technology, NASA Ames Research Center, Southwest Research Institute, Cornell University. 2008年1月24日閲覧。
- ^ Mike Brown. “The Dwarf Planets”. 2010年2月9日閲覧。
関連項目
外部リンク