黒田 夏子(くろだ なつこ、本名:非公開[1]、1937年3月23日[2] - )は、日本の小説家。東京・赤坂出身。父はサンスクリット学者の辻直四郎[3][4]。
4歳の時に母親が結核で死去し、自身も自宅療養する中、5歳の時に物語を書き始める[5]。
小学校から高校まではカトリック系の湘南白百合学園に通った[6]。高校の文芸部雑誌に「タミエ」の出る作品を初めて掲載する。その号に「遠い日の断章」という四行九連の詩を掲載した。早稲田大学教育学部国語国文学科に進学し[5]、在学中に同人誌『砂城』を主宰した[2][7]。
同時期、早大国文科の先輩に寺山修司と山田太一がおり、元NHKアナウンサーでエッセイストの下重暁子は同級生で同人誌仲間であった[8]。大学卒業後は横須賀の緑ヶ丘女子高校に国語教師として2年間勤めた後、事務員、フリーの校正者、その他様々なアルバイトとして働く[2][5]。
1963年、『毬』で読売短編小説賞に入選[9][10][11]。1970年頃からは賞への応募や印刷物への公表はせず、執筆活動を続けた[12]。
2012年9月、「早稲田文学」に投稿した『abさんご』で早稲田文学新人賞を受賞し、デビュー[7]。2013年1月、同作で第148回芥川賞を受賞。75歳9か月での同賞受賞は史上最年長記録となった[10][13]。
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