『雅歌 』[ 1] (がか、ヘブライ語 : שיר השירים Šīr-hašŠīrīm シール・ハッ=シーリーム、独 : Hohes Lied 、英 : Song of Songs あるいは the Song of Solomon)はヘブライ聖書 の中の一編。「雅歌」とは原文では「歌の中の最高の歌」という意味である。[ 2]
男女の恋 の歌であり、ユダヤ教 では「諸書 」のうちに入る。キリスト教 では伝統的に預言書 の前に置かれる。恋愛と男女の賛美を歌い上げる詩であるため、扱いをめぐって古くから議論が絶えなかったが、さまざまな経緯を経て正典におさめられた。「イスラエル民族 と神の関係」として解釈するのがユダヤ教元来の解釈であるが、キリスト教の置換神学 などに多く見られるのは、比喩的に解釈して「キリスト と教会 の関係」を歌う歌であるとするものである。また、これが実話であり、それが教会あるいはイスラエルと神の関係を比喩的に表す「型」であるという解釈などもある。
1:1に「ソロモン の雅歌」として、ソロモン王 の作であるとされる。また,登場する「シュラムの女」の「シュラム」はソロモンの女性形である[ 2] 。内容は花嫁と花婿の詩、娘たちの合唱 などが組み合わされている。
牧歌1: 結婚式当日(1:2~2:7)
牧歌2: 婚約時代(2:8~3:5)
牧歌3: 結婚式の描写(3:6~5:1)
牧歌4: 性的関係のずれ(5:2~6:9)
牧歌5: ガリラヤへの帰省(6:10~8:14)
以上のような区分けをすることができるとされる。
脚注・出典
関連項目