停車場・施設・接続路線
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- は国道バイパス建設関連工事
により、長期運転見合わせ・バス代行輸送の区間
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陸羽西線(りくうさいせん)は、山形県新庄市の新庄駅から同県東田川郡庄内町の余目駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。全線に「奥の細道最上川ライン」の愛称が付けられており、路線の大部分は最上川沿いを走る。川沿いを走る区間では最上川の渓谷を車窓から見ることができる。
地域高規格道路「新庄酒田道路」を構成する「高屋道路」の(仮称)高屋トンネル建設関連工事のため、2022年5月14日から全線で営業休止となっており、バス代行輸送が行われている[2][3](詳細は後述)。
路線データ
余目駅構内は新潟支社、それ以外の区間は東北本部の管轄である。
歴史
1913年に新庄 - 古口間が酒田線(さかたせん)として開業したのが始まりである。酒田を目指して小刻みに延長を繰り返し、翌1914年に全通した。1917年には、陸羽東線の全通に伴って新庄 - 酒田間が陸羽西線に改称された。
以降は、酒田から秋田方面へ、余目から分岐して村上方面へと路線が延長され、1923年には新庄 - 羽後岩谷間・余目 - 鼠ケ関間および酒田 - 最上川(現在の酒田港)間の貨物支線が陸羽西線を名乗った。
1924年に秋田から羽越北線が羽後岩谷まで延伸されると、陸羽西線の羽後岩谷 - 鼠ケ関間および貨物支線が羽越北線に編入されて羽越線に改称(翌1925年に羽越本線に改称)され、陸羽西線は新庄 - 余目間となった。
酒田線
陸羽西線(羽越線分離前)
陸羽西線
運行形態
前述の通り、2022年5月14日から全線を運休してバス代行輸送を行っている。以下および快速「最上川」の節は特記なければ運休前の2022年3月12日ダイヤ改正時点の運行形態である。代行バスの運行形態は「バス代行輸送」の節を参照。
余目駅から羽越本線に直通する新庄駅 - 酒田駅間の列車が4.5往復、陸羽西線内で完結する新庄駅 - 余目駅間の列車が4.5往復設定されている。一部列車は新庄駅で行先を変更して陸羽東線に直通する。かつては時刻表上に明記される陸羽東線直通列車も存在した[16]。速達列車として快速「最上川」が新庄駅 - 余目駅(上り)・酒田駅(下り)間に1往復設定されている。
1993年12月1日からワンマン運転が実施されており、車両は1998年から専用塗装のキハ110系(小牛田運輸区所属)が使用されている[注 1]。現在、全列車ワンマン運転を実施しているが、臨時列車など車掌乗務が必要な場合は山形運輸区の車掌が乗務する。
また、山形県の庄内地方と同県内陸部の最上地方との短絡線であり、さらに奥羽本線を経由して県都山形市や仙台・東京方面に通じることから、かつて以下のような急行列車が運行されていた。このうち「出羽」は夜行列車である。当路線の急行列車は山形新幹線が東京駅 - 山形駅間で運行を開始した1992年7月1日に最後まで残っていた「月山」が快速に格下げされたことで全廃された。
2005年12月25日に発生した特急列車脱線事故で羽越本線の酒田駅 - 余目駅間が一時不通となった際には、2006年1月18日まで陸羽西線の全列車が余目駅折り返しの線内のみの運転となった。
快速「最上川」
下り列車は新庄駅 - 羽越本線酒田駅間で、上り列車は余目駅 - 新庄駅間で各1本ずつ設定されている快速列車。全車自由席。陸羽西線の最速列車としての側面のほかに、山形新幹線接続列車としての側面も有している。使用車両はキハ110系で、通常は2両編成で運転されている。
- 停車駅
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- 下り:新庄駅 - 余目駅間各駅停車 → 酒田駅
- 上り:余目駅 → 狩川駅 → 古口駅 → 新庄駅
- 沿革
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バス代行輸送
2022年(令和4年)5月14日から陸羽西線のトンネル直下に交差する地域高規格道路「新庄酒田道路」を構成する国道47号「高屋道路」の「高屋トンネル(仮称)」の建設工事に伴うバス代行輸送が実施されている[2][3]。運行は羽越本線区間も含めた新庄駅 - 酒田駅間、新庄駅 - 余目駅間、古口駅→新庄駅間、狩川駅→酒田駅間において行われ、快速便と各駅に停車する各停便が運行されている。新庄駅・古口駅・清川駅・狩川駅・余目駅・砂越駅は駅前に設置されている停留所からの乗車が可能であるが、これら以外の停留所は本来の駅から少々離れている。運行はジェイアールバス東北仙台支店が幹事を務め、同社と山交バス新庄営業所・松山観光バスが担当している。
当初は2024年度中までの代行輸送実施が予定されていたが、トンネル工事が想定より遅延していることから、終了時期は進捗状況を踏まえて改めて告知するとしている[20][15]。
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陸羽西線代行バスの乗場案内(新庄駅)
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陸羽西線代行バスの時刻案内(新庄駅)
- 運行状況(2023年1月1日改訂)
- ●:停車駅、▶:下りのみ停車、◀:上りのみ停車、-:通過駅
種別
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運行本数
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新庄駅
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升形駅
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羽前前波駅
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津谷駅
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古口駅
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高屋駅
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清川駅
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狩川駅
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南野駅
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余目駅
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北余目駅
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砂越駅
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東酒田駅
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酒田駅
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所要時間
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下り |
上り
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各停
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4 |
4
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● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
2時間3分
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5 |
4
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● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
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1時間29分
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- |
1
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◀ |
◀ |
◀ |
◀ |
◀ |
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|
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36分
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快速
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1 |
1
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● |
- |
- |
- |
● |
- |
- |
◀ |
- |
● |
▶ |
▶ |
▶ |
● |
下り1時間32分、上り1時間37分
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1 |
1
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● |
- |
- |
- |
● |
- |
- |
◀ |
- |
● |
|
|
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下り58分、上り1時間11分
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1 |
-
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▶ |
- |
▶ |
- |
- |
- |
▶ |
45分
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駅一覧
便宜上、列車が直通する羽越本線酒田駅までの区間を記載。
- 全駅山形県内に所在。
- 代行バスの停車駅については「バス代行輸送」の節を参照。
- 停車駅(列車・休止直前)
- 普通列車はすべての駅に停車。
- 快速「最上川」は当該列車の節を参照。
- 線路 … ◇・∨・|:単線(∨・◇:列車交換可能)、∧:ここから下は複線、||:複線(羽越本線内)
- 駅名欄の背景色が■である駅(升形駅 - 南野駅)は、高屋トンネル建設関連工事のため休止・バス代行となっている区間の駅を示している(2022年5月14日現在)[2]。羽越本線の余目駅 - 酒田駅間は営業を継続しているが、陸羽西線との直通列車が運休しているため、同区間にも代行バスが設定されている[2]。
2022年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[21]の対象駅は新庄駅・古口駅・狩川駅・余目駅・酒田駅である。それ以外の駅は完全な無人駅のため集計対象から外されている。
利用状況
平均通過人員
各年度の平均通過人員(人/日)は以下とおりである。
年度
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平均通過人員(人/日)
|
出典
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新庄 - 余目
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2011年度(平成23年度)
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456
|
[22]
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2012年度(平成24年度)
|
403
|
2013年度(平成25年度)
|
403
|
2014年度(平成26年度)
|
409
|
2015年度(平成27年度)
|
391
|
2016年度(平成28年度)
|
389
|
[23]
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2017年度(平成29年度)
|
401
|
2018年度(平成30年度)
|
345
|
2019年度(令和元年度)
|
343
|
[24]
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2020年度(令和02年度)
|
163
|
2021年度(令和03年度)
|
192
|
2022年度(令和04年度)
|
148
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2023年度(令和05年度)
|
129
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[25]
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収支・営業系数
各年度の収支(運輸収入、営業費用)、営業係数、収支率は以下のとおりである。▲はマイナスを意味する。なお、2022年度(令和4年度)のデータは開示されていない[26]。
新庄駅 - 余目駅間
年度
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収支(百万円)
|
営業 係数 (円)
|
収支率
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出典
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運輸 収入
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営業 費用
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計
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2019年度(令和元年度)
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67
|
760
|
▲693
|
1,127
|
8.9%
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[27]
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2020年度(令和02年度)
|
31
|
734
|
▲703
|
2,344
|
4.3%
|
2021年度(令和03年度)
|
37
|
928
|
▲891
|
2,483
|
4.0%
|
[28]
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2022年度(令和04年度)
|
非開示
|
[26]
|
脚注
注釈
- ^ 眺望のため座席の一部が回転させて窓側に向けられる仕様となっているキハ110形243, 244, 245の3両も運用につく。
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
陸羽西線に関連するカテゴリがあります。
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新幹線 | |
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東海道線 | |
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中央線 | |
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東北線 | |
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総武線 | |
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磐越線 | |
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奥羽線 | |
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羽越線 | |
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陸羽線 | |
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信越線 | |
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※在来線の通称線名は除外した。 △全区間を他社移管 ▽一部区間を他社移管 ×廃止 |
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路線(鉄道) |
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路線(バス) | |
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車両基地・車両工場 | |
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乗務員区所 | |
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支店 | |
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