角上魚類(かくじょうぎょるい)は、新潟県長岡市寺泊と埼玉県さいたま市岩槻区に本社を置く角上魚類ホールディングス株式会社の傘下にある角上魚類株式会社が展開する鮮魚専門チェーン店である。主に関東地方、信越地方で鮮魚専門チェーン店を展開・経営している。旧角上魚類は寺泊「魚の市場通り」で、1974年に最初に小売店を開設した中核業者である[3]。
概要
江戸時代から続く越後国の網元かつ卸問屋であり、自ら漁獲、または市場から仕入れた魚介類を地元の個人鮮魚店や飲食店、旅館などに卸していた。1970年代に入るとスーパーマーケットの台頭により顧客であった個人鮮魚店への卸売り高が徐々に低下していくのを機会に、市場で仕入れた商品を消費者に直接販売する小売業に進出。その後は関越自動車道の開通をきっかけに関東地方への出店を開始。独自の大量仕入れ - 直販システムを構築し、魚介類の消費量が食肉に押されて漸減する中、業績を伸ばしている[4][5]。
特に、魚をさばく作業「身卸ろし」は、顧客の目の前で行われる[6]。
沿革
- 1974年 - 卸売業から小売業に進出
- 1976年 - 株式会社に組織変更
- 1984年 - 群馬県高崎市に高崎店開店
- 1986年 - 新潟県三島郡寺泊町(現長岡市)の海岸通りに新店開店
- 1992年 - 群馬県前橋市に前橋店開店。長野県長野市に長野店テナント開店
- 1993年 - 埼玉県川口市に川口店開店
- 1994年 - 長野県諏訪郡に諏訪店開店。埼玉県春日部市に春日部店開店
- 1995年 - 埼玉県ふじみ野市にふじみ野店開店
- 1996年 - 高崎店を移転し、角上生鮮市場高崎店として新装開店。千葉県柏市に柏店テナント開店
- 1997年 - 諏訪店を移転し、角上生鮮市場諏訪店として新装開店
- 1998年 - 埼玉県所沢市に所沢店開店
- 2000年 - 東京都東久留米市に小平店開店。東京都北区に赤羽店開店
- 2002年 - 千葉県流山市に流山店開店。長野店を移転し単独店として新装開店
- 2004年 - 東京都荒川区に南千住店開店。神奈川県大和市につきみ野店開店
- 2006年 - 新潟県長岡市に長岡店開店
- 2008年 - 千葉県習志野市に津田沼店開店
- 2010年 - 埼玉県さいたま市に角上生鮮市場大宮店開店
- 2010年10月12日 - 神奈川県大和市の「つきみ野店」で販売された弁当を食べた男性が食中毒を起こし、弁当に入っていたサンマのすしに寄生虫アニサキスがいたと断定され、神奈川県から2日間の営業停止処分を受けた[7]。
- 2011年 - 東京都日野市に日野店開店
- 2012年 - 神奈川県相模市に相模店開店。埼玉県川越市に川越店開店
- 2015年 - 埼玉県越谷市に越谷店開店
- 2016年 - 持株会社制に移行、旧角上魚類株式会社が角上魚類ホールディングス株式会社に社名変更し、事業は100%子会社として設立された群馬県と長野以外の関東地方店舗を展開する(現)角上魚類株式会社、群馬県と長野県の店舗を展開する角上魚類北関株式会社、新潟県の店舗を展開する角上魚類新潟株式会社の地域別の事業会社3社に分割された。
- 2017年 - 埼玉県さいたま市岩槻区美園に「美園本社」竣工
- 2018年 - 千葉県船橋市にシャポー船橋店開店。大宮店、川口店を新装開店。
- 2019年 - 埼玉県さいたま市中央区にホームズさいたま中央店開店[8]。高崎店を新装開店[9]。
- 2020年 - 角上魚類新潟株式会社および角上魚類北関東株式会社を角上魚類株式会社に統合。長野店、つきみ野店[10] を新装開店
- 2021年 - 日野店[11] を新装開店
- 2022年 – 流山店を閉店し、流山おおたかの森 S・CANNEX2館内に新たに開店
店舗展開
詳細は「店舗一覧|角上魚類 株式会社」を参照。
- 2016年-2020年は角上魚類新潟株式会社が運営した店舗
- 寺泊本店(長岡市寺泊下荒町)
- 長岡店(長岡市) - 北長岡ショッピングセンターパルス内に出店
- 2016年-2020年は角上魚類北関株式会社が運営した店舗
- 高崎店(高崎市)
- 前橋店(前橋市)
- 長野店(長野市)
- 諏訪店(諏訪市)
- 角上魚類株式会社
- 川口店(川口市)
- ふじみ野店(ふじみ野市)
- 所沢店(所沢市)
- 大宮店(さいたま市北区)
- 川越店(川越市) - 生鮮市場TOP川越店内に出店
- 越谷店(越谷市)
- ホームズさいたま中央店(さいたま市中央区) - 島忠ホームズさいたま中央店1階に出店
- 流山店(流山市)
- 津田沼店(習志野市) - モリシア津田沼地下1階に出店
- シャポー船橋店(船橋市) - シャポー船橋本館1階に出店
- つきみ野店(大和市)
- 相模原店(相模原市)
- 小平店(東久留米市)
- 赤羽店(北区) - 生鮮食品館富士ガーデン内に出店
- 日野店(日野市)
- 南千住店(荒川区) - リブレ京成LaLaテラス南千住店内に出店
- 過去に存在した店舗
- 春日部店(春日部市) - 生鮮市場TOP春日部店内に出店
- 柏店(柏市) - 生鮮市場TOP増尾台店内に出店
- 太田店(太田市)- 1990年代初めに閉店
テレビ番組
書籍
関連書籍
- 『魚屋の基本 角上魚類はなぜ「魚離れ」の時代に成功することができたのか?』(著者:石坂智惠美)(2016年11月1日、ダイヤモンド・リテイルメディア)ISBN 9784478090480
脚注
外部リンク