若葉区(わかばく)は、千葉県千葉市を構成する行政区の一つ。縄文時代の大規模住居地区と自然環境が残る地区。市内最大の面積を有する。
概要
千葉市都市計画マスタープラン[1]によると、都賀駅周辺を重要地域拠点(副都心機能)、千城台駅周辺を地域拠点(生活拠点)としている。
区の市街地は都賀駅(JR東日本・千葉都市モノレール)を中心に形成されていて、区役所などの諸施設が集中している。区域は東西に大きく広がっている。
西へ行くほど市街化が進み、千城台、小倉台、みつわ台などの住宅団地が並ぶニュータウンを形成している。開発当時は公共交通機関がバスのみで、通勤通学に時間がかかっていたが、千葉都市モノレールの開業により、千城台駅、小倉台駅、みつわ台駅が完成し改善された。
東部は田園地帯が広がっており、千葉市によるいずみグリーンビレッジ構想地域となっている[2]。
地理
千葉市の北東部に位置し、区の南部を都川が東西に流れ、西部には鹿島川が南北に流れている。両河川およびその支流に沿って、谷津(浅い谷地)が広がり、主に水田として利用されている。また、その周辺の台地は住宅団地、畑地、牧場などとして利用されている。
気候
気候は区全体が内陸に位置するため、冬は比較的気温が低く、連日氷点下の気温となるなど中央区のアメダス観測所とは気温が大きく異なる。夏はアメダスデーターよりもヒートアイランドの影響が低いため、日中は暑くなるが、夜間は熱帯夜となることが少なく、朝晩は過ごしやすい。
歴史
千葉市のうち、旧千葉郡都賀村の東半分、都村、千城村、泉町の区域から成る。戦後、都賀駅を中心に発展した地域に、東金街道沿いの旧泉町を編入したような形であり、両地域の生活圏は異なる。
区名は区の発足前から設置されていた「若葉総合支所」の名に公募での支持が集まったことにより決定したが、もともと区内に「若葉」という地名はなく、総合支所の設置自体が区役所への移行を前提にしたものであったため、事実上市による命名に近い形となった。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により区域内に以下の町村が発足する(いずれも千葉郡。現存しない地名は〈 〉で現在の地名を記した)。
- 都賀村 ←西寺山村〈源町〉、殿台村、東寺山村、原村、高品村、●萩台村、●作草部村、●園生村、●小中台村、●宮野木村(●は現稲毛区)
- 都村 ←貝塚村、加曽利村、川野辺新田〈若松町〉、●辺田村〈都町〉、●矢作村(●は現中央区)
- 千城村 ←大宮村、小倉村、大草村、金親村、坂月村、●川戸村、●仁戸名村、●星久喜村(●は現中央区)
- 白井村 ←野呂村、和泉村、中野村、川井村、佐和村、五十土村、高根村、北谷津村、多部田村
- 更科村 ←上泉村、下泉村、谷当村、旦当村、下田村、大井戸村、古泉村、富田村、中田村
- 1937年(昭和12年)2月11日 - 都賀村、都村が千葉市に編入される。
- 1944年(昭和19年)2月11日 - 千城村が千葉市に編入される。
- 1955年(昭和30年)3月31日 - 白井村と更科村が合併し泉町が発足する。
- 1963年(昭和38年)4月10日 - 泉町が千葉市に編入される。
- 1989年(平成元年)4月3日 - 若葉総合支所(現若葉区役所)を設置。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 千葉市の政令指定都市移行に伴い当区を設置。
人口
- 1995年 149,263
- 2000年 151,351
- 2005年 149,898
- 2010年 151,585
- 2015年 151,078
町名
若葉区では、一部の地域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。
行政
役所
行政機関
警察・消防
- 大宮交番
- 小倉交番
- 桜木交番
- 千城台交番
- 都賀交番
- みつわ台交番
- 若松交番
- 坂月駐在所
- 中田駐在所
- 中野駐在所
- 野呂駐在所
経済
商業
本社・本店を置く企業
大型商業施設
地域
住宅団地
施設
- 千城台市民センター
- 泉市民センター
- 大宮台連絡所
- 都賀コミュニティセンター
- 千城台コミュニティセンター
- 千城台公民館
- 更科公民館
- 加曽利公民館
- 大宮公民館
- みつわ台公民館
- 若松公民館
- 白井公民館
- 桜木公民館
郵便
- 千葉千城台東郵便局(〒264-0002)
- 千葉小倉台郵便局(〒264-0006)
- 千葉千城台郵便局(〒264-0004)
- 千葉大宮郵便局(〒264-0015)
- 千葉千城郵便局(〒264-0016)
- 千葉加曽利郵便局(〒264-0017)
- 都賀駅前郵便局(〒264-0025)
- 千葉西都賀郵便局(〒264-0026)
- 千葉桜木郵便局(〒264-0028)
- 千葉みつわ台郵便局(〒264-0032)
- 千葉東寺山郵便局(〒264-0035)
- 野呂郵便局(〒265-0053)
- 千葉高根郵便局(〒265-0061)
- 更科郵便局(〒265-0073)
※当区の集配を担当する若葉郵便局は中央区にある。(〒264-8799)
医療
千葉市は、1市で1つの二次医療圏(千葉保健医療圏)を構成する。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。
医療提供施設は特筆性の高いもののみを記載する[3]。
- 区内の緊急指定病院
- 泉中央病院
- 千葉中央メディカルセンター
- みつわ台総合病院
- 区内の医療機関
教育
大学
短期大学
高等学校
中学校
- 千葉市立大宮中学校
- 千葉市立貝塚中学校
- 千葉市立加曽利中学校
- 千葉市立更科中学校
- 千葉市立山王中学校
- 千葉市立白井中学校
- 千葉市立千城台西中学校
- 千葉市立千城台南中学校
- 千葉市立みつわ台中学校
- 千葉市立若松中学校
小学校
- 千葉市立大宮小学校
- 千葉市立大宮台小学校
- 千葉市立小倉小学校
- 千葉市立北貝塚小学校
- 千葉市立坂月小学校
- 千葉市立桜木小学校
- 千葉市立更科小学校
- 千葉市立白井小学校
- 千葉市立千城小学校
- 千葉市立千城台旭小学校
|
- 千葉市立千城台東小学校
- 千葉市立千城台南小学校
- 千葉市立千城台わかば小学校
- 千葉市立都賀の台小学校
- 千葉市立みつわ台北小学校
- 千葉市立みつわ台南小学校
- 千葉市立源小学校
- 千葉市立若松小学校
- 千葉市立若松台小学校
|
特別支援学校
交通
鉄道路線
東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■ 総武本線
- ■ 成田線
- - 都賀駅 -
- ※千葉駅 - 佐倉駅間は総武本線に直通運転
千葉都市モノレール
バス路線
高速バス
道路
有料道路
一般国道
主要地方道
一般県道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
区内には豊富な自然を生かした公園が多く整備され、市民の憩いの場となっている。
- 千葉市動物公園 - 稲毛区との境界に近い区の西端にあり、モノレールによって区内の住宅地や千葉駅と結ばれている。市内の小学生が訪れる遠足スポットとなっている。
- 泉自然公園 - 区の東南部の野呂町にある。大規模風致公園であり、平和公園とサイクリングロードで結ばれている。
- 加曽利貝塚公園
- 中田スポーツセンター球技場
- ゴルフ場
祭事・催事
出身著名人
若葉区を舞台・ロケ地とした作品
脚注
注釈
- ^ 上り線出口の穴川東ICのみ若葉区に所在、穴川西IC、穴川中ICは稲毛区に所在。
出典
- ^ 千葉市. “千葉市都市計画マスタープラン(全体構想)”. 千葉市. 2019年2月7日閲覧。
- ^ 千葉市. “いずみグリーンビレッジ構想(基本構想・基本計画)”. 千葉市. 2019年7月5日閲覧。
- ^ 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度〜平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
- ^ 千葉市. “若葉区民まつり”. 千葉市. 2019年7月5日閲覧。
- ^ 千葉市. “花づくり教室”. 千葉市. 2019年7月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
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