第6期順位戦

第6期 順位戦 / 第11期 名人戦
開催期間 順位戦 1951年6月 - 1952年3月
名人戦 1952年5月19日 - 1952年7月15日
第10期名人 木村義雄(通算8期目)
挑戦者 大山康晴
第11期名人 大山康晴(初)
△ 昇級 △
次期A 花村元司 / 松下力 / 小堀清一
次期B1 清野静男(C級1組 成績1位)
次期B2 本間一雄(C級1組 成績2位) / 二見敬三(同 3位)
次期C1 熊谷達人 / 二上達也
▼ 降級 ▼
次期B1 荒巻三之 / 坂口允彦
次期B2 (今期B級の成績下位者)
廣津久雄 / 小泉雅信 / 大和久彪 / 山川次彦 / 斎藤銀次郎 / 村上真一 / 富沢伝助 / 加藤博二
次期C1 降級者なし
次期C2 中井捨吉 / 藤内金吾
順位戦
0 陥落
鈴木禎一 / 平野広吉
順位戦
第5期第7期 >
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第6期順位戦(だい6き じゅんいせん)は、1952年度(1951年6月 - 1952年3月)に実施された順位戦である。順位戦は、将棋タイトル戦の一つ「名人戦」の予選にあたる棋戦である。

第11期名人戦(だい11き めいじんせん)は、1952年度(1952年5月19日 - 1952年7月15日)に実施されたタイトル棋戦「名人戦」である。第11期名人のタイトルをかけ、「第10期名人」および第6期順位戦で選出された「挑戦者」により七番勝負で争われた。

ここでは「第6期順位戦」および「第11期名人戦」について、あわせて記述する。

第11期名人戦七番勝負

名人戦七番勝負は、大山康晴九段が木村義雄名人に4勝1敗で制した。名人位を奪取された[1][2]木村は、名人陥落後1952年8月14日に引退を表明した。

対局者 第1局 第2局 第3局 第4局 第5局
1952年
5月19日・20日
1952年
6月2日・3日
1952年
6月16日・17日
1952年
6月30日・7月1日
1952年
7月14日・15日
木村義雄名人
大山康晴九段 名人位奪取

ルールの改定

  • A級の定員は現行のまま10名。
  • B級を二分し、上位13名をB級1組、下位をB級2組に振り分け。(指し分け以上は定員にかかわらずB級1組)
  • 各級の定員を13名とし、過不足の生じた級は都度調整を行う。
  • 今期に限りC級1組の1位はB級1組へ昇級。2・3位はB級2組に昇級。

順位戦結果

  •    :名人挑戦・次期昇級
  •    :次期降級
  •    :次期B級2組に振り分け

A級

名人挑戦1名・降級2名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
1 升田幸三 八段 34 8-1(2) 6 2
2 大山康晴 九段 29 8-2(1) 6 2 名人挑戦
3 丸田祐三 八段 33 7-3(3) 5 3
4 坂口允彦 八段 43 6-3(張出) 1 7 降級
5 高柳敏夫 八段 32 6-4(8) 0 0 休場
6 塚田正夫 前名人 37 5-5(4) 5 3
7 板谷四郎 八段 38 3-6(9) 4 4
8 原田泰夫 八段 29 11-1(B) 4 4
8 松田茂行 八段 30 11-1(B) 3 5
10 荒巻三之 八段 37 8-4(B) 2 6 降級
松田辰雄 八段 35 休場 0 0 休場

B級

昇級3名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
1 高島一岐代 八段 35 3-7(A/5) 6 6 B1
2 大野源一 八段 40 3-7(A/7) 6 6 B1
3 南口繁一 八段 33 3-7(A/10) 7 5 B1
4 五十嵐豊一 八段 27 1-8(A/6) 7 5 B1
5 斎藤銀次郎 八段 47 8-4 3 9 B2
6 加藤博二 七段 28 8-4 2 10 B2
7 松浦卓造 七段 37 7-5 6 6 B1
7 花村元司 七段 34 7-5 10 2 昇級
7 北村秀治郎 七段 44 7-5 8 4 B1
10 京須行男 七段 38 6-6 6 6 B1
10 松下力 七段 39 6-6 9 3 昇級
10 梶一郎 八段 39 6-6 7 5 B1
10 大和久彪 七段 38 6-6 3 8 B2
10 村上真一 八段 54 6-6 3 9 B2
10 山川次彦 七段 32 6-6 3 8 B2
10 富沢伝助 七段 31 6-6 3 9 B2
17 山本武雄 七段 35 5-6 6 6 B1
18 小堀清一 七段 40 5-7 9 3 昇級
18 金高清吉 七段 33 5-7 7 5 B1
18 佐瀬勇次 七段 33 5-7 7 5 B1
21 萩原淳 八段 47 4-8 5 4 B1
21 建部和歌夫 八段 42 4-8 7 5 B1
23 小泉雅信 八段 51 2-9 4 8 B2/引退
24 灘照一 七段 25 10-2(C1) 8 3 B1
24 廣津久雄 七段 29 10-2(C1) 5 7 B2

C級1組

昇級3名(B級1組1名・B級2組2名)・降級2名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
1 中井捨吉 七段 59 2-10(B) 3 9 降級/引退
2 橋爪敏太郎 六段 43 7-5 6 6
2 加藤恵三 六段 43 7-5 4 8
2 岡崎史明 六段 44 7-5 5 7
2 藤川義夫 六段 43 7-5 7 5
2 本間一雄 六段 32 7-5 10 2 B2昇級[3]
2 清野静男 六段 29 7-5 10 2 B1昇級[3]
8 藤内金吾 六段 59 6-6 3 9 降級/引退
8 山中和正 六段 37 6-6 6 6
8 神田鎮雄 六段 22 6-6 7 5
11 間宮純一 六段 43 5-7 6 6
12 市川一郎 六段 49 4-7 4 8
12 下平幸男 六段 27 4-7 6 6
14 星田啓三 六段 35 4-8 6 6
15 吉田六彦 六段 42 8-4(C2) 4 8
15 二見敬三 六段 20 8-4(C2) 9 3 B2昇級

C級2組

昇級2名・降級2名

順位 棋士名 段位 年齢 前期成績(順位) 備考
1 熊谷達人 五段 21 8-4 8 4 昇級
1 増田敏二 五段 36 8-4 7 5
3 畝美与吉 六段 51 3-9(C1) 5 7
4 野村慶虎 六段 52 1-11(C1) 5 7
5 鈴木禎一 五段 52 7-5 4 8 降級
5 角田三男 五段 42 7-5 7 5
7 平野広吉 五段 36 6-6 4 8 降級
7 西本馨 四段 28 6-6 6 6
7 浅沼一 四段 27 6-6 6 6
10 木川貴一 四段 32 5-7 6 6
11 二上達也 四段 20 三段 8 4 昇級

脚注

  1. ^ 名人戦・順位戦|棋戦”. 日本将棋連盟. 2021年7月23日閲覧。
  2. ^ 東公平『升田幸三物語』(角川文庫)によると、名人戦七番勝負は1952年7月15日まで開催された
  3. ^ a b 同率決戦の結果、清野1位、本間2位。

外部リンク