熱いトタン屋根の猫 (映画)

熱いトタン屋根の猫
Cat on a Hot Tin Roof
ポスター(1958、レイノルド・ブラウン画)
監督 リチャード・ブルックス
脚本 リチャード・ブルックス
ジェームズ・ポー
原作 テネシー・ウィリアムズ
製作 ローレンス・ウェインガーテン
出演者 エリザベス・テイラー
ポール・ニューマン
音楽 チャールズ・ウォルコット
撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ
編集 フェリス・ウェブスター
製作会社 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
Avon Productions
配給 メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
公開 アメリカ合衆国の旗 1958年9月18日
日本の旗 1959年4月7日
上映時間 108分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 2,300,000ドル[1]
興行収入 7,660,000ドル(北米配収)
3,625,000ドル(海外配収)[1]
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ポール・ニューマン(左)とエリザベス・テイラー

熱いトタン屋根の猫』(あついトタンやねのねこ、Cat on a Hot Tin Roof)は、1958年アメリカ合衆国の映画メトロ・ゴールドウィン・メイヤー製作でテネシー・ウィリアムズ同名の戯曲を映画化した作品。監督はリチャード・ブルックス。人間の愛と欲望・血脈・心の葛藤を描いた濃密なドラマである。

アカデミー賞では作品賞と主演賞を含め6部門でノミネートされたが受賞はできなかった(ビッグ・ダディ役を演じたバール・アイヴスは別の作品で助演男優賞に輝いている)。スター俳優達のW主演で興行的には成功を収めている。

あらすじ

アメリカ南部の旧家が舞台。当主のビッグ・ダディの退院を祝いに出来損ないの長男グーパーとその妻メイとその子供たち(孫)がやってくる。しかし、それは癌と診断され死期が近いビッグ・ダディの遺産を狙って、彼に取り入ろうとする長男夫婦の思惑があった。ビッグ・ダディ本人は余命わずかなのを知らない。次男のブリックは学生時代、フットボールの花形選手だったが、今では美貌の妻・マギーとの夫婦関係が、親友で自殺したスキッパーとマギーの不倫の疑いで冷え切っている。だが、不倫の疑いとは実はブリックを愛するマギーが、「ブリックとスキッパーの秘密」を探るためスキッパーに近付いたものだった。ブリックはスキッパーが自殺してから、ショックと悲しみで酒浸りの生活を送っており、おまけに怪我をして足を骨折している。一方、ビッグ・ダディは長男夫婦より、次男のブリックとマギーの方を溺愛していた。

出演

※日本語吹替版:初回放送1971年8月26日『木曜洋画劇場

備考

タイトルの 『熱いトタン屋根の猫』 とは、愛する夫が同性愛に走り、久しく夫婦関係がない欲求不満のマギーのことを指す。映画化に際し、原作戯曲のブリックとスキッパーのホモセクシュアルな関係は匂わす程度で留まり、隠された演出となっている。この脚色に原作者のウィリアムズは大変失望したと言われている。

撮影期間は1958年3月6日から同年5月19日まで[2]

参考文献

  1. ^ a b The Eddie Mannix Ledger, Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study .
  2. ^ Filming & Production of Cat of a Hot Tin Roof (1958)

関連項目

外部リンク