『ミスター・グッドバーを探して』(Looking for Mr. Goodbar)は1977年のアメリカ合衆国の映画。美しい女教師が麻薬とセックスに溺れ、やがて身を滅ぼしていく様を描くジュディス・ロスナーの小説の映画化。女教師をダイアン・キートンが体当たりの演技で見せた。監督・脚本は『弾丸を噛め』のリチャード・ブルックスが担当。原作は1973年に起こったロズアン・クイン殺人事件をもとにして書かれた。
あらすじ
幸薄い女教師のテレサ・ダン(ダイアン・キートン)は6歳の時にポリオにかかり、11歳の時の手術で歩けるようにはなったものの再発の恐れがあるため不安を残していた。大学の教授で女子生徒の憧れの的でもある若くてハンサムなマーティン(アラン・ファインスタイン)を好きになり、テレサからアプローチして付き合うものの2人の関係は長く続かなかった。ある日テレサは、姉キャサリン(チューズデイ・ウェルド)の恐ろしくもおぞましく荒んだ生活を目の当たりにする。ドラッグやポルノフィルム、激しい男関係、これらの事柄がやがてテレサの身に暗雲がたちこめ、そして転落の始まりになる。
スタッフ
キャスト
※括弧内は日本語吹替
DVD
公開40年を経た2017年現在、アメリカではDVDおよび配信が利用出来るが、日本ではDVD化が行われずソフトとしての入手はVHSのみ可能。21世紀に入ってからの日本でのテレビ放送は2016年CS放送で字幕版と吹替版が2回ずつ行われた。
関連項目
- 影の追跡 この映画のモデルになった、73年に起こった実際の殺人事件を描いた1983年米国製作の刑事TVドラマ。マイケル・J・フォックスの妻で女優のトレイシー・ポランが娘役で出演している。
- 東電OL殺人事件 日本で実際に起こった非常に類似した事件。
- 終盤に画面が激しく明滅する場面がある。撮影で三種類のストロボを連続発光させたところ画面の半分しか光を捉えていないコマも有ったが、効果を監督が気に入り、編集時に露光状態の良いコマを選択、調整する加工が行われた。ストロボの明滅効果が及ぼした影響は『ツイン・ピークス』などのデヴィッド・リンチ作品でみられる。
外部リンク